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レビュー 22/23 リーグアン 第5節 マルセイユ×クレルモン

こんにちは。今回は9月1日に行われた、22/23 リーグアン 第5節 マルセイユ×クレルモン の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

灰:マルセイユ 青:クレルモン




この前線のメンバーならやり方は固まったマルセイユ

マルセイユの前線には、シャドーにゲンドゥジとパイエ、最前線はアレクシス・サンチェスという組み合わせ。この3人による攻撃のやり方として方向性が固まった、そんな印象を受けた試合でした。

トランジションをより早くかつ高い精度で目指すマルセイユにとって、この3人の組み合わせによってその精度と狙いがはっきりとしました。

アレクシス・サンチェスは最前線のチャンスメイカー。南米仕込みのテクニックと視野の広さで周囲をうまく使うことに長けており、前節では2得点。やや中央よりに陣取るパイエは10番らしくフリーマンとして動いて得点に絡みます。ゲンドゥジはパサーとしても右サイドのカバーにも定評があり、運動量はチーム抜群。

この3人が絡んだ前節の地中海ダービーではこの3人が絡んで3得点で快勝。

この3人による早いトランジション後の攻撃も今節でもはっきりと表れました。

この試合では終始ボールを握って幾度となくチャンスを作るも決めきれず。相手のWBとCBを引き出したところをつくなど、攻撃も多彩に行えましたが得点には至らず。

スコアが動いたのは後半開始早々。CKから打点の高いヘッドでネットを揺らしたのは今季初先発となったパペ・ゲィエ。

得点後は前線にフレッシュな選手が入ったクレルモンに少し押されますが、得点を許さず。なおかつ途中投入された選手(特にウンデル)も見せ場を作りました。

ゲームをコントロールしていた終盤の87分。アレクシス・サンチェスが倒され、PKを得ますがディアウに阻まれ追加点には至らず。

それでも難なく勝利し次節はアウェーでオセールと対戦します。



6本のセーブを記録しPKをセーブしたディアウはMOTM

この試合で最も高い評価を受けたのはクレルモンのGKモリー・ディアウ。この試合では何度も相手に決定機を作られますが、7本の枠内シュートのうち6本のセーブを記録しました。

モリー・ディアウ

元々はPSGのユース出身で、今シーズンからクレルモンのゴールマウスを任されていますが、開幕戦のPSG戦からそのポテンシャルクを遺憾無く発揮。

実は現在29歳で遅咲きの選手。年数を考えるとそれほど長くは第一線での活躍の見込みは薄いですが、彼の評価が上がっているのは事実。これからもクレルモンのピンチを幾度となく救ってくれるでしょう。



交代のアタッカー陣によって盛り返す

この試合ではアンドリッチ、カム・サラセビッチ、ラシャニの3人が前線を組みましたが、攻撃面ではうまくいかず。

特にアンドリッチはポストプレーでもおさまらず、攻撃の停滞の要因にも。前半の37分に交代させられてしまいます。代わって入ったグレジョン・キエは187cmという長身ながら足元の技術やテクニックで相手DFをかわす動きで翻弄。

また、50分以降にカウィとアレヴィナを投入して前線をリフレッシュするとより縦の意識が増え、少し盛り返します。

しかしながら相手を最後まで崩すことはできず、終盤にはPKを与えあわや2点差に広げられそうになる事態に。シュートわずか3本にとどまり、枠内はまさかの0。攻撃陣にはタレントがいるだけにスタッツでも悔やまれる結果に。

守備においても相手にギャップをうまくつかれピンチを迎えますが、終盤のPKも含めてディアウが立ちはだかりました。ディアウのおかげで1失点のみに止まりましたが、もう一度守備の強度を上げる必要がありそうです。



9月1日 4時00分 22/23 リーグアン 第5節 マルセイユ×クレルモン

会場: オランジュ・ヴェロドローム

得点(アシスト): 49分 パペ・ゲィエ(パイエ)

ポゼッション率: マルセイユ 60%  クレルモン 40%

総シュート数(枠内): マルセイユ 21本(7本)  クレルモン 3本(0本)

パス本数(成功率): マルセイユ 547本(82%)  クレルモン 358本(75%)


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