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レビュー 22/23 リーグアン 第9節 RCランス×リヨン
こんにちは。今回は10月3日に行われた、22/23 リーグアン 第9節 RCランス×リヨン の試合のレビューをやっていきます。
この試合の両チームのスタメン
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探りに探りながら スタジアム全体で相手を飲み込む
前節はアウェーのナント戦で引き分けに終わったものの、今季未だ無敗を続けているRCランス。この試合ではほぼベストメンバーで戦うことができました。
攻撃時は基本的に3バックがノープレッシャーでボールを保持できるため、外に張るWB、その内をとるシャドーを軸にサイド中心の攻撃を組み立てます。
守備時は5−4−1のブロックを敷きながら、最前線のオペンダがカウンター用員として相手ディフェンダーとの駆け引きの巧みさと縦のスピードを見せました。
前半からボールを握って決定機を幾度となく創造しますが、なかなかゴールを奪うことができずに時間が進んでいきます。
後半に入ってからは右サイドを中心にした攻めを展開。探りながら、ジョブを打ち続けながら特典の機会を伺います。
攻撃がうまくいかないと守備にも悪影響を及ぼしがちではありますが、この日の守備陣は終始高い集中力を維持していました。お互いのカバーリング技術が素晴らしく、完全に相手の思い通りにさせませんでした。
オペンダとダヴィド・コスタ、マチャドを下げてフレッシュな選手を投入して攻勢を強めた70分台。結果的に責め続けたことが功を奏しました。
79分にフリーキックを獲得すると、エリア内で相手のハンドを誘発。この大事なPKをソトカが決めて勝利を決定づけました。
スタジアム全体で相手を飲み込んで一体となって勝利をもぎ取ったRCランス。これでまた無敗継続となり、チームの底力を見せてくれました。
しかし、一番重要なのが次節のゲーム。アウェーで最大のライバル、リールとの「デュルビィ・ドゥ・ノール」が待っています。お互いが状態が良い中でどのような結末が待っているでしょうか。
このような試合はもう見飽きてしまった
前節はホームでPSG相手に善戦するも、黒星を喫してこれでリーグ戦3連敗となったリヨン。さらに今節は苦手なアウェーであるうえに、好調なRCランスと対戦しました。
この試合では切り札のシェルキが今季初スタメンを飾り、ディフェンスラインにもディオマンデやエンリケなどボスに冷遇されていた選手たちが起用されました。
そのシェルキが前に出て4−4−2の守備で基本的には相手に持たせるスタンスをとったリヨン。前に出すぎるとスピード面では相手のFWには敵わない分、低いブロックを形成しました。
攻撃面ではカクレが配給役となりながらも、できるだけ早い段階で前線にボールを集めました。しかし効果的な攻撃はほとんど見られないまま前半を終えます。
後半に入ってからは5−4−1のブロックを敷く相手の間をうまく取りながら攻撃の機会を窺うようになります。
しかしながら、前半同様にシュートがほとんど打てないまま逆に嫌な奪われ方をミドルサードで連発して波に乗り切れない状態が続きます。
相手に押し込まれる展開の中、1人気概を見せたのが守護神のアントニー・ロペス。髪を金色に染め上げたポルトガル代表は、何度も相手の決定機をスーパーセーブで止めてくれました。
その守護神の頑張りに応えたいところでしたが、自分達のボールを大事にする様子が見られずにカウンターリスクを考慮して少数精鋭の攻撃を展開します。
そのような弱気の姿勢ではもちろん点を奪うことができず、逆に終盤にFKの流れからチアゴ・メンデスがハンドでPKを献上してしまいます。
リュケバ以外の本職センターバックを嫌うボス監督のもとで、本来中盤のチアゴ・メンデスがセンタバックとして出場している次第ではありますが、ロリアン戦などに続いてミスが点に直結してしまう事実には目を背けてはならないと思います。
そのPKを決められ、点を返すこともないまままたもやアウェーで勝ち点を落とすこととなったリヨン。これでリーグ戦4連敗となり、ボス監督の解任も時間の問題となりつつあります。
次節は得意のホームにトゥールーズを迎えます。ここで連敗を止めることが必須ですが、チームの状態は最悪に近い状態であると思います。
アピールの機会として出場した控えの選手も期待に応えられなかった面を含めると、今後も厳しい戦いが続くかと思われますが、どうなるでしょうか。
10月3日 3時45分 22/23 リーグアン 第9節 RCランス×リヨン
会場: スタッド・ボラール・ドゥレリス
得点: 82分 ソトカ
ポゼッション率: RCランス 52% リヨン 48%
総シュート数(枠内): RCランス 21本(6本) リヨン 4本(0本)
パス本数(成功率): RCランス 503本(82%) リヨン 470本(79%)
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