日本のR&D投資額は主要国で3位。課題は、投資額でなく投資効率。

主要国のR&D投資意欲を測る指標として、主要各国のGDPに対するR&D投資の割合を比較した。2018年までの過去5年間のデータを見ると、日本は主要10ヵ国中3位の高水準にある。更に、R&D投資額の観点から見ても、主要10ヵ国中3位(2017年)であるため、少なくとも統計データ上では決して努力が足ないわけでない。むしろ2002年以来、GDP比3%以上のR&D投資を継続する日本を評価したい。

しかし過去10年間の日本のGDP成長率は、残念ながら主要10ヵ国中9位と低い。R&D投資の本質は、長期的な経済成長(GDP成長)への貢献だと考える。また「R&D投資額 × 投資効率(リターン) = 経済成長(GDP成長率)」と単純化して考える。こうすると、R&D投資額は十分であるため、日本のR&D投資に足りない要素は「投資効率(リターン)」であることが明白になる。

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