地味ハロウィン2019 丁寧に分類してみた。時事ネタ編
地味ハロウィンに行ってきた。地味なので普通のハロウィンみたいにドラキュラもゾンビもミイラ男も魔女もいない。じゃあ何の仮装をするかというと「どこの田舎にも一人はいそうな地元の特産品をPRする親善大使」みたいな「ああ、なんかこんな人いるよね!」っていう仮装がメイン。早い話が「細かすぎて伝わらないモノマネ」と「仮装大賞のおじさん一人でやる仮装」が混ざったようなイベントだ。コミケの派手なコスプレイヤーが金閣寺なら、地味ハロウィンは銀閣寺みたいな渋い魅力がある。きれいでわかりやすいコスプレは子供が楽しむもので、違いの分かる大人は地味ハロウィンの方が楽しめる。
武蔵村山市の職員(ダウジングで地面に埋まった水道管を探している)の仮装をしてきました。
ただ、この地味ハロウィン、イベントとしてはけっして地味とは言えない拡大を続けていてなんと海外まで進出を始めたらしい。
私の参加した渋谷の会場、東京カルチャーカルチャーは一日の時間帯を三つに区切って三部制にしていたほどだ。その一部で参加者が100人をゆうに超えていた。参加者が増えまくると独自の生態系が生まれだした。副作用として自己顕示欲から仮装がどんどん本格的に、派手になりだした。時事ネタも去年のネット記事に比べると増えてきた気がする。この辺で地味ハロウィンの分類作業をして来年一番目立つ方法を考えたい。
調査方法は私が参加した渋谷の会場の午前の部に参加した仮装を対象にする。
地味ハロウィンの仮装は大きく分けて時事ネタとあるあるネタとマニアックネタに分かれる。まずは時事ネタを見ていこう。
時事ネタはその年の地味ハロウィンでしか使えない。素早く仮装を作る瞬発力とアドリブが求められる。時事ネタを細かく分けると政治と流行に分けられる。
政治型では消費税増税前に買いだめする人(終わった後で自転車で帰っていった。いいとこ住んでる)とイートイン脱税する人(バズってた)、台風で水を買いに行ったが結局お酒しかなくて酒を買ってきた人、ダサいと評判の東京五輪のかぶり傘の仮装をしている人、あおり運転の犯人に似た仮装もいた。本人でないことを祈る。
午前の部の会場を一番盛り上げていたのは安倍昭恵夫人の仮装をしている人だった。この人は地味ハロウィンの歴戦の猛者で過去には泥酔したギャルをやったこともあるらしい。ちょっとだけ知り合いで少しだけ会話した事もあったが気づけなかった。どうもすいません。
お次は流行ネタ、こっちはタピオカとラグビーが多い。あとは流行りのビジネス。タピオカ関係は飲みかけのタピオカドリンクを持っていれば仮装が成立するので準備が楽だ。タピオカが主食のやせた女とタピオカを残す女、あとはやたらと気合を入れてタピオカのごみが入ったごみ箱の仮装がいた。キャッサバの芋の仮装もいて、原料からごみ箱まで仮装になっていた。
お次はラグビー、ガタイのいい人が昔ラグビーをやっていた人の仮装をしていた。あとはラグビーの応援に行く人の仮装が多かった。流行りのビジネスでは、ウーバーの配達員とカーシェアリングの車止めの看板をずらす人の仮装があった。
時事ネタをこうしてみていくと流行関係の時事ネタは小道具がちょっとあればできちゃうからライバルがどうしても多い。政治ネタは瞬発力が求められるけど拡散力もあることが分かった。
それでは時事ネタはこの辺で、、次回に続く。
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