見出し画像

【生成AI】ChatGPT と Claudeの比較#8 MBTI性格診断 Claude編 (3.5 Sonnet, 3 Opus)

はじめに

どうも、Ludensと申します。
今回は前回の記事の続きとなります。

前回はChatGPTによるMBTI診断の結果を紹介しましたが、今回はClaude 3.5 Sonnet3 Opusの出力結果の紹介になります。


Claude 3.5 Sonnet

出力1:16性格の説明

ご指示ありがとうございます。MBTI性格診断システムとして機能し、10の質問を用意して、回答者の回答に基づいて16 Personalitiesのいずれかを診断結果として提供することを理解しました。
16 Personalitiesは以下の16タイプで構成されています:
1. ISTJ (管理者)
2. ISFJ (擁護者)
3. INFJ (提唱者)
4. INTJ (建築家)
5. ISTP (巨匠)
6. ISFP (冒険家)
7. INFP (仲介者)
8. INTP (論理学者)
9. ESTP (起業家)
10. ESFP (エンターテイナー)
11. ENFP (運動家)
12. ENTP (討論者)
13. ESTJ (幹部)
14. ESFJ (領事)
15. ENFJ (主人公)
16. ENTJ (指揮官)
これらの性格タイプは、4つの軸(外向-内向、感覚-直感、思考-感情、判断-知覚)の組み合わせによって決定されます。質問を用意し、回答を分析して、最も適切な性格タイプを診断する準備ができました。次の段階に進んでもよろしいでしょうか?

出力2:質問文の出力

はい、承知しました。以下に性格診断を行うための10個の質問を、質問番号とともに記載します。
1. 新しい人々と出会うのが好きで、社交的な場面でエネルギーを得る方だ。
2. 具体的な事実や詳細に注目するよりも、大局的な視点や可能性を重視する。
3. 決断を下す際、論理的な分析を感情よりも重視する。
4. 計画を立てて物事を進めるのが好きで、柔軟性よりも構造化された環境を好む。
5. 自分の内面や感情を深く探求することに興味がある。
6. 新しいアイデアを考え出したり、創造的な解決策を見つけるのが得意だ。
7. グループでの活動よりも、一人で過ごす時間の方が好きだ。
8. 困っている人を助けたり、他人の感情に共感することが得意だ。
9. 締め切りや予定を厳密に守ることを重視する。
10. 新しい経験や冒険的な活動に積極的に挑戦する方だ。

これらの質問に1から5の数字で回答していただくことで、16 Personalitiesのいずれかの性格タイプを診断することができます。回答者の準備ができましたら、回答を受け付ける準備があります。

出力3:診断結果の出力

ご回答ありがとうございます。回答を分析した結果、あなたの性格タイプは以下のように診断されました:
ENTP (討論者)
ENTPタイプについて解説いたします:概要: ENTPは、直感的で論理的な思考を持ち、新しいアイデアや可能性を探求することを好む革新的な性格タイプです。彼らは知的好奇心が強く、創造的で、議論や討論を楽しむ傾向があります。
強み:
・創造性と革新性が高い
・分析力と問題解決能力に優れている
・柔軟性があり、適応力が高い
・コミュニケーション能力が優れている
・知的な刺激を求め、常に学ぼうとする姿勢がある
課題:
・細部や実践的な面を軽視しがちである
・長期的なプロジェクトの完遂に苦労することがある
・他人の感情に対して鈍感になることがある
・反論や議論を好むあまり、人間関係に摩擦を生じさせることがある
キャリアと仕事:
ENTPは、創造性と分析力を活かせる職業に向いています。例えば、起業家、コンサルタント、弁護士、科学者、エンジニア、マーケティング戦略家などが適しています。
人間関係:
ENTPは、知的な刺激を与え合える関係を好みます。議論や新しいアイデアの交換を楽しむパートナーや友人と相性が良いでしょう。ただし、感情面でのサポートや日常的な細やかな気遣いは苦手な場合があります。
個人の成長:
ENTPにとっての成長のポイントは、以下のようなものがあります:
・感情面の理解と共感力を高める
・プロジェクトを最後まで完遂する忍耐力を養う
・細部への注意を向上させる
・他人の意見や感情をより尊重する姿勢を身につける

ENTPは、その創造性と分析力で周囲に大きな影響を与える可能性を秘めた性格タイプです。新しいアイデアを生み出し、既存の概念に挑戦する能力は、イノベーションや問題解決において非常に価値があります。自身の強みを活かしつつ、課題に取り組むことで、よりバランスの取れた人格へと成長することができるでしょう。

評価:診断結果

性格の種類、質問ともに適切な出力をすることができました。
ただし、同じ診断結果になるように回答を行ったのですが、一部ChatGPTとは異なる判定となりました。
知覚 (P)は質問の少なさから難しいところですが、外向性 (E)に関しては、回答内容に対して不適切ではないかと思います。なぜこのような診断結果となったのか、3.5 Sonnetの判定根拠について聞いてみます。

プロンプト:

ENTPと判断した根拠について、私の回答内容を参照して教えてください

出力4:

ENTPと判断した根拠について、あなたの回答内容を参照しながら説明いたします。
1. 外向性 (E):
質問1「新しい人々と出会うのが好きで、社交的な場面でエネルギーを得る方だ」に対して4(少し否定)と回答していますが、質問7「グループでの活動よりも、一人で過ごす時間の方が好きだ」に2(少し賛成)と答えています。これらの回答は若干矛盾していますが、完全な内向性ではないことを示唆しています。
2. 直感 (N):
質問2「具体的な事実や詳細に注目するよりも、大局的な視点や可能性を重視する」に4(少し否定)と回答していますが、質問6「新しいアイデアを考え出したり、創造的な解決策を見つけるのが得意だ」に1(最も賛成)と強く同意しています。これは直感的な思考の傾向を示しています。
3. 思考 (T):
質問3「決断を下す際、論理的な分析を感情よりも重視する」に1(最も賛成)と強く同意しており、質問8「困っている人を助けたり、他人の感情に共感することが得意だ」に4(少し否定)と回答しています。これは明確に思考優位の傾向を示しています。
4. 知覚 (P):
質問4「計画を立てて物事を進めるのが好きで、柔軟性よりも構造化された環境を好む」に2(少し賛成)と回答し、質問9「締め切りや予定を厳密に守ることを重視する」にも2(少し賛成)と答えていますが、質問10「新しい経験や冒険的な活動に積極的に挑戦する方だ」に1(最も賛成)と強く同意しています。これらの回答は、構造と柔軟性のバランスを取りつつも、新しい経験を好む傾向を示しており、やや知覚(P)寄りと判断しました。

全体的に見て、特に直感(N)と思考(T)の傾向が強く、外向性(E)と知覚(P)もわずかに優勢であると判断し、ENTPという結果に至りました。
ただし、このような簡易的な質問では完全に正確な判断は難しく、境界線上にある可能性もあります。特に外向性(E)と内向性(I)、判断(J)と知覚(P)については、より詳細な分析が必要かもしれません。

評価:診断根拠

なるほど、質問量が十分ではなく、AIも判定に迷っていたようです。確かに、10個の質問で、5段階の選択肢という診断では、十分な精度が得られないのはその通りです。
知覚(P)に関する判定は納得できました。どうやら、私の回答が矛盾しているということでした。質問4と9の内容は仕事の時を意識して回答し、質問10は私生活における観点から回答してしまったのかもしれません。この質問の中ではP寄りという判定結果となったようですね。知覚(P)の判定結果はこれで妥当かと思います。
しかし、外向性(E)はやや不適切だと思います。
・「新しい人々と出会うのが好きで、社交的な場面でエネルギーを得る」
 →そうではない
・「グループでの活動よりも、一人で過ごす時間の方が好き」
 →その通り
これらは内向性が強いことを示していると思うのですが、3.5 Sonnetは総合的に外交的であると判定したようです。
回答の賛成・否定の強度が5段階しかないこと、質問数が少ないことから、このような判定になっても仕方のないことだと思います。
因みに、質問1と質問7をそれぞれ5(最も否定)と1(最も賛成)という極端な回答にしたところ、内向性(I)と判定されましたので、やはり判断基準が曖昧だったのかもしれません。

Claude 3 Opus

出力1:16性格の説明

16 Personalitiesは、Meyers-Briggs Type Indicator(MBTI)に基づいた性格診断システムで、以下の16のタイプに分類されます。
1. INTJ(建築家):想像力に富み、戦略的思考を持つ
2. INTP(論理学者):革新的でロジカルな思考を持つ
3. ENTJ(指揮官):大胆で想像力豊かなリーダー
4. ENTP(討論者):鋭敏で好奇心旺盛な革新者
5. INFJ(提唱者):静かで神秘的な理想主義者
6. INFP(仲介者):詩的で優しい利他主義者
7. ENFJ(主人公):カリスマ的で inspiring なリーダー
8. ENFP(広報運動家):熱狂的で創造的な自由人
9. ISTJ(管理者):実践的で事実を重視する個人
10. ISFJ(擁護者):献身的で誠実な保護者
11. ESTJ(幹部):優れた管理能力を持つリーダー
12. ESFJ(領事官):社交的で思いやりのあるサポーター
13. ISTP(巨匠):大胆で実践的な実験者
14. ISFP(冒険家):芸術的でしなやかな個人主義者
15. ESTP(起業家):スマートでエネルギッシュな問題解決者
16. ESFP(エンターテイナー):自発的で楽観的なパフォーマー

これらの性格タイプは、4つの指標(内向性/外向性、感覚/直感、思考/感情、判断/認知)の組み合わせによって決定されます。質問に対する回答者の回答を分析することで、最も適切な性格タイプを判断することができます。

出力2:質問文の出力

1. 新しい環境に適応することが得意だ。
2. 人との交流よりも、一人で過ごす時間を好む。
3. 物事を論理的に考えることを重視する。
4. 計画を立てるよりも、その場の状況に応じて行動する方が好きだ。
5. 人の感情に敏感で、共感することが得意だ。
6. 物事を直感的に理解することが多い。
7. 決断を下す際は、事実や数字を重視する。
8. 自分の感情を表に出すことが苦手だ。
9. グループでの活動よりも、個人での作業を好む。
10. 物事を抽象的に考えるよりも、具体的に考える方が得意だ。

これらの質問に対し、以下の基準で回答してください。
1:最も賛成
2:少しだけ賛成
3:どちらでもない
4:少しだけ否定
5:最も否定

出力3:診断結果の出力

回答に基づき、あなたの性格タイプはENTJ(指揮官)であると判断されました。
ENTJ(指揮官)の特徴:
リーダーシップ:ENTJは生まれながらのリーダーです。彼らは自信に満ちており、野心的で、人々を導く能力に長けています。
戦略的思考:彼らは長期的な視点を持ち、複雑な問題に対して戦略的なアプローチを取ります。
決断力:
ENTJは素早く論理的な意思決定を下すことができます。彼らは決断力があり、行動指向の性格です。
効率性:
彼らは効率を重視し、無駄を嫌います。目標達成のために最適な方法を見つけ出すことに熱心です。
自信:
ENTJは自分の能力に強い自信を持っており、挑戦を恐れません。

ENTJは、組織や企業において優れたリーダーとなる可能性が高いです。彼らは野心的で戦略的であり、物事を成し遂げるための強い意欲を持っています。しかし、時には強引になりすぎたり、他者の感情を考慮しないことがあるため、注意が必要です。全体的に見て、ENTJは強力な指導力を発揮し、目標達成に向けて邁進する性格タイプと言えるでしょう。

評価:診断結果

ChatGPT、3.5 Sonnetと比べてコンパクトな診断結果が出力されました。質問文の出力において、選択肢の内容を並べているのは非常に良い配慮だと思います。しかし、3.5 Sonnetと同様、外向性(E)と内向性(I)の判定がChatGPTの結果と異なります。外交性と内向性の判定結果の根拠について聞いてみます。

プロンプト:

E(外交的)と判断した質問と回答について根拠を教えてください

出力4:

E(外交的)と判断した根拠は、以下の質問に対する回答です。
1. 新しい環境に適応することが得意だ。(回答:1 - 最も賛成)
この回答から、あなたは新しい環境に適応することが得意であり、外向的な性格であることが推測されます。外交的な人は、新しい状況に順応しやすい傾向があります。
2. 人との交流よりも、一人で過ごす時間を好む。(回答:2 - 少しだけ賛成)
この回答は、あなたが完全に内向的ではないことを示唆しています。外交的な人は、一人での時間を好むこともありますが、人との交流も比較的好む傾向があります。
3. グループでの活動よりも、個人での作業を好む。(回答:1 - 最も賛成)
この回答は、あなたが個人での作業を好むことを示していますが、質問1と2の回答を考慮すると、グループ活動も状況に応じて適応できると解釈されます。
これらの回答を総合的に判断し、あなたはE(外交的)な性格であると結論づけました。ただし、質問9の回答は一見矛盾しているように見えますが、他の回答とのバランスを考慮して判断しました。

評価:診断根拠

新しい環境への適応が得意が外交的な傾向と判断されるのは意外でした。 私自身、仕事や私生活の両方、同じことをやり続けるのがあまり好きでなく、変化があったほうが楽しいと思うのですが、外交的な傾向になるのでしょうか。
また、人との交流に関連する質問ではいずれも1人であることを好む回答をしているのですが、新しい環境への適応に対する回答が最優先されて外交的と判定されたのは少し違和感があります。これも判定基準、質問量の少なさによる精度の低下なのかもしれません。

まとめ

ChatGPT、Claudeともに、性格診断を問題なく行うことができたと証明されました。質問と回答の選択肢を増やすことで、より正確な診断結果が得られると思います。
普段当たり前のように使っている生成AIですが、どこまでが限界なのかを追求したくなります。

またネタを思いついたら記事にして投稿したいと思いますので、その際はお付き合い頂けますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた次の記事で!

いいなと思ったら応援しよう!