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千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。 2020 J1リーグ第5節マリノスVS 鹿島アントラーズ プレビュー後編(予想編)
再開後の3連戦で見えてきたのは、確固たるマリノスの信念と、対戦相手がマリノスを適切に恐れる事によって生まれた『適応』だったと思います。
ただ、これはマリノスの一つの事象を抑える事にしかすぎないため、マリノスが自分達を表現できていれば、超えられるものです。
それを表現しようとする信念をしっかりと確認出来ているので、今週も楽しみに週末を迎えましょう。
対戦相手は鹿島アントラーズ。FC東京同様に、今シーズンから自分達のスタイルで戦おうというチームです。きっと色を出してくるのではないでしょうか。しかも、彼らが今求めているのは、まずは得点という成功体験です。そんな風に考えると、今回の対戦はかなりシンプルになるのではないでしょうか。
という事で、プレビュー後編。
まず、プレビュー前編はこちら。サマリーマップを見ても文字ばかりで分からない方は前編をご覧ください。ただ、面倒な方でも今回は前編を読んでいただいた方が良いかもしれません。
スタメン予想
中5日での対戦なので、お互い意図した事が出来るメンバーで挑む事になるでしょう。
マリノスは、監督の意図的かは別にして、前線の人選で微妙にやり方が変わりますが、浦和戦アゲインの様な前線にするのではと思います。
一方の鹿島は、右SHにアラーノを持ってきて、浦和戦でクロスに上手く合わせられていた上田がCFに入り、クロスに合わせるマンになりそうな予感。とにかくどんな形でも点が欲しいですからね。セットプレーやシンプルなクロスでゴールになる可能性のある選手を入れるのではと見ています。
鹿島アントラーズ サマリーマップと所感
今回は、冒頭に言った通り、シンプルな試合構成になるんじゃないかなと思っています。そのため、あまり新規に取り上げる事は無いのです。
基本、どちらもハイプレス、ゲーゲンプレスを行うチームです。akiraさんの言う通りだと思います。このTweetに連なっている事はあえて載せませんが、見ると試合の見方が変わるかもしれません。
ざっくり言う。
— akira (@akiras21_) July 14, 2020
すごくざっくりと言う。
鹿島戦は自分たちとやり合うような感じになる。そんな気がする#マリノスみんなのプレビュー
アイクさんのこのTweetも
マリノスは「やらなくてはいけない事をするチーム」には弱いけど、「やりたい事をやろうとするチーム」には強いと思います。曖昧にね
— アイク (@subaike12) July 14, 2020
#マリノスみんなのプレビュー#トリコロール集合知
ある意味同じ土俵に立ったからこそ、倒さなければなりません。
なぜなら、2チームを比べて決定的に違うのはビルドアップの質です。マリノスが凄いという意味ではなく、練度の問題です。
プレッシングから抜け出す、密集から抜け出すために必要な事は、人を動かし、スペースを作り、使い、素早くボールを動かす事。マリノスがやっている基本です。これを圧力下の中でどこまで表現出来るか。負けるわけにはいかないですよね。
マリノスみんなのプレビュー ※記事紹介だけ。
まず、
<ヒロさんの妄想絵日記>
早く、速く攻める事をポイントに挙げられています。
<ハチさんのプレビュー>
3つ目のポイントで、育成系のお話しが出てくるのが、ハチさんらしさが溢れるプレビューになっています。
そして、この2つのプレビューで共通しているマリノスにとって大事なポイントは、『セカンドボールの回収』です。
これはビルドアップ隊が出し所に困ったら、前に蹴り出す傾向があるため、それを無理な態勢で出させ、間延びしたエリアでセカンドを回収しましょう。という事です。
ハチさんが挙げられているクロス対応に関しては、私も少し取り上げたいと思います。
鹿島アントラーズの守備を破るには
鹿島の守備の特徴は、守攻一体のため、ネガトラを使ったり、ブロックにおいても、ライン間に入ったボールに対して圧力をかけ前向きにボールを奪うというのが狙いです。ではどうするか。
まずは、ハイプレスやゲーゲンプレスに対してですが、もう所感の所で書いた通りです。やる事やるだけです。
まぁ、ハイプレスですので、後ろに広大なスペースが空いている訳です。
ここまでの相手は、極端なプレスをやってこなかったので、新鮮ですね。裏を使わせてもらいましょう。
ただし、相手だって死に物狂いです。裏を突かれそうならば、奪えなくともCBでカバーをして、まずはサイドに切ってというのを考えるでしょう。
こうなると、次の展開はミドルゾーンでのブロックです。
2つのライン間を守る守備に切り替わりますが、前編で言っていたここが空きます。
そうするとSBが出てくる設計にはなっているので、ロッドさんの言うように空いたスペースを狙えば良いのです。
人についてくる相手はどちらかというと御し易い部類に入るのかなと。
— ロッド (@_rod25) July 15, 2020
幅を取るウイングにSBが喰いつくとチャンネルが空くから、そこにトップ下(マルコスor天野)が飛び出す形でプレッシングは無効化できるはず。
ちなみにこれは最近マリノスがよくやってる形。#マリノスみんなのプレビュー pic.twitter.com/0JMv39LY0c
これで片付けば良いのですが、DFからするとゆっくり下がっていけば2列目が応援にくるので、この試合だけ安全策を取ってチェックに出ないという事も考えられます。
後は、この裏を突いても攻めきれずにクリアされ、セカンドボールは拾えるものの、高い位置で押し込むなんて事も想定出来ます。押し込めば普通の44ブロックです。
なので、やはりブロックを攻略する事も大事でしょう。
その場合、奥のライン間はCHとCBで挟んでくるので、使いづらいです。
とはいえ、彼らは人に付きますので、FC東京戦の前半で出来ていた事は、出来るでしょう。
あともう一つ。鹿島のミドルブロックの時に、マリノスが早めに前線に5人を配置すると、64ブロックを作ってきて。ライン間をまとめてしまうという事もやって来ます。まとめてしまう意識より、数的不利にしないとか、中央を固めたいという考えだと思いますが、こんな感じ
または、後ろを5枚にして、CHにあえて入れさせるなんて事も
どちらも、ライン間におりる人に付いてくるので、隙間を狙いたいところではあります。
という事で、特殊な事はなく分かりやすい構図です。マリノスは今まで通りにやれば良いのです。
でも、一つ分からないのは、鹿島はリードした時に守備をどうするか?
こればかりは蓋を開けてみないと分かりません。
鹿島アントラーズの攻撃を防ぐには
鹿島の攻撃は、ボールを繋ぎつつも前線に人数をかけるため、すくない人数でビルドアップをする必要があります。
鹿島のポゼッションは守備陣のビルドアップに難があるため、潰すならばそこです。
ヒロさんの記事でも書かれていますが、基本はハイプレスでビルドアップを潰してしまうのが良いです。前に運ばれる前に奪う。
運ばれても、前述のようにセカンドボールの回収を行えば良いのです。
ただし、一つだけ厄介な事を上げるとすれば、クロスです。
ハチさんが書かれていますね。
そのクロスの形というのは、こんな感じでしょうか。
片方のSBを下げた状態でビルドアップの逃げ場として作り、逆サイドにサイドチェンジ。
そして、そこからすぐに、ファーサイドへのクロスを行う。
これは他の試合でも見られ、しっかり自分達の持ち味として持っています。崩さなくても上げてしまおうという割り切った部分もあるので、まぁ面倒くさいです。
クロスのところは何度も言いますが、必ずボールホルダーに厳しくチェックを行うのが大事です。そのためには、数的な担保も大事。多少前に圧力がなくなったとしてもこの展開では、クロスに対して、ボールサイドのWGが戻ったり、CHがチェックを行うのが大事です。
最後に
という事で、お送りしてきた後編。みんなのプレビューに参加いただいた方、ありがとうございました。
なかなかリーグで勝てない難攻不落のカシマスタジアムですが、同じ土俵に鹿島が入ってきたからこそ、練度の優位性を見せるチャンスであり、対戦成績を一気呵成に反転させるための狼煙を上げるチャンスです。
勝ち切って、連戦に入りましょう!
ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。