[Royal Jewellery] George Ⅳ State Diadem
ジョージ4世・ステート・ダイアデム、通称ダイアモンド・ダイアデムは、その名の通り総勢1,333個ものダイアモンドが絢爛と輝く王冠です。
中央のクロスには4カラットのペールイエローダイヤがセッティングされ、土台には169個のパールが端正に並んでいます。
ちなみに、
クラウン:円形になっており、主にヴェルヴェットなどの布製の帽子が付いたものダイアデム:クラウンの、布製の帽子がないもの
ティアラ:半円状のもの
です。
1820年、当時の王室御用達ジュエラーのひとつであったRundell & Bridgeによりジョージ4世のために作られたこのダイアデムには、それまでの王冠によく見られたフルール・ド・リスではなく、イングランドの国花であるバラ、スコットランドのアザミ、アイルランドのシャムロック(三つ葉の草)が施されています。
左からアザミ、バラ、シャムロック↑
1821年にウェストミンスター寺院にて行われたジョージ4世の戴冠式にて着用され、その後は代々の女王や王妃の手に渡り、様々な行事の際に使われてきました。
特にヴィクトリア女王は、1838年に行われた戴冠式を始め、子供達の洗礼式やいくつものポートレートでこのダイアデムを被っています。
ヴィクトリア女王
現在の女王、エリザベス2世は、その最初の国会開会式にてはじめてこのダイアデムを被り、その後も国会関連の行事でこちらを使用しています。
エリザベス女王最初の国会開会式の日↑
イギリスの切手や、一部のコインのデザインもダイアモンド・ダイアデムを被ったエリザベス女王の横顔ですので、実は親しみのあるダイアデムだという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
左から、
Queen Victoria
Queen Alexandra (King Edward Ⅶの王妃)
Queen Mary (King George Ⅴの王妃)
Queen Elizabeth Ⅱ
Queen Elizabeth Ⅱ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?