もういないけれど多分まだいる人の話
プオタ駆け出しの頃、Twitterでよく絡むおじさんがいた。
自己紹介に「太っています。」と書いてある明らかにヤバいおじさんだった。
プオタ歴はおじさんなので勿論長い。
言葉のセンスが独特で、おねえ言葉のつぶやきも好きでフォローしていた。
(「おじさん」とは別の呼び方をしていたけれど、一応 お名前は伏せておきます。)
ある日、偶然が重なりご挨拶をしたのだが本当にめちゃくちゃ太っていて、選手売店で嬉しそうにXXLのTシャツを購入していた。
それから現場が被る毎に一緒に女子選手のチェキ会に並んだり、グッズの交換をしたり、無くしたとめそめそ嘆いていたグッズのパーツをあげたり、他のフォロワーのお姉さんも交えて飲んだり、仲良くして頂いた。
お互いの推し自慢をよくキャッキャと話していたので、同性のお友達に近い感覚だった気がする。
ある程度色々話すようになると、遠慮が無くなり、お互いに失礼な事を言って、喧嘩になる事が何回かあって、本当に些細でめちゃくちゃくだらない諍いをキッカケに疎遠になってしまった。
女子お友達あるある。
暫く経ってから、久しぶりにエビスコ酒場で会ったので「お久しぶりです」と片手を上げたら、「おお!」と片手を上げて応えてくれた。
また、どうせ、いつか現場やエビスコで会うからその時にまた話そうと思っていた。
興行も何も全く無いコロナ禍真っ只中。
共通の知人から来たおじさんの訃報。
何で「あの時はごめんなさいね」って言わなかったんだろう。
いやそれは絶対あっちが言うべきだったんだけど。
ものすごく笑い声がうるさかった。
野郎Zなんか見ると笑い声が入っている。
興行の邪魔になるくらいめちゃくちゃうるさい。
とても太っていて、とても面白いヤバいプオタのおじさんだった。
「貴女って本当に変わってますよね。お友達少ないでしょう?」って言われたけれど、貴方の方がよっぽど変わっていたし、自己中で、不思議な人だった。
ベッド・インの大ファンで、大きい身体でジュリ扇を振りまくっていた。
いつかのライブ画像にも勿論いて、周りの人の迷惑になっていた。
あんなに大きかったおじさんはもうこちらにはいないけれど、御本人もよくわからないままいなくなった模様。
後楽園のバルコニーから試合を観ている姿をよく思い出すし、多分 たまにいる。
何でおじさんのくせに年齢非公表だったの。
あの乙女心、マジで何だったの?
いつか話すよって言っていた裏話、いつ聞けるの?
聞きたいことがたくさんある。
またいつか会いましょう。
色々とごめんね。
本当にありがとうございました。