発展途上のNPOという視点から
昨年2名の常勤職員が増え、職員4名体制となりました。Kacotamという発展途上のNPOという面からお伝えします。
これまで
これまで2015年からこれまで勤めていた一般企業を辞め、常勤職員として活動を開始しました。その頃は休みなく、朝6時~夜23時頃までKacotamの活動のために時間を費やしてきました。そうでなければ、子どもとの関わり、現場の運営、組織運営など、新たな活動づくりなど、すべての業務をこなすことは到底時間が足りず、2人、3人分のタスクを何とかこなしていました。そしてその生活がいつの間にか当たり前になっていきました。また、子どもと直接関わるボランティアメンバーは、学業や仕事などの本業があり、本業が終わった後や休日を使って活動に参加しているので、職員の自分が休んでも良いのかという気持ちがどこかでありました。そのような生活が5年ほど続けていました。
2019年に職員1名が増え、これまで担っていた業務の4割ほどを委譲することでき、システム面も整えられたことで、業務量は減り、効率的に進められるようになりました。その空いた分の時間を新たな活動や活動地域の拡大も進めることができました。その後、私生活では子どもが生まれたり、昨年職員2名が増えたりしたことで、自分自身、組織にとって変化が生まれ、改めて代表としての時間、家庭への時間の使い方などを見つめ直すきっかけとなりました。
現在
職員に対しては週休2日制、フレックスタイム制を導入し、労働環境を整備しつつあります。また、私自身も月数回休みを取ることができ、あらゆる業務をすべてこなすということもなくなってきています。
一方、まだまだ課題もあります。私も含め、一般企業の新卒の給与よりも少ないのが現状です。家庭をもつということに躊躇をする収入です。子どもと関わる職員がそのような状況では、継続性に欠け、将来を見据えたときに働き続けるに不安を覚えることも想像がつきます。また、あらゆる業務の兼務に兼務を重ねていることから、1つ1つの業務に十分に対応しきれない現状もあります。今後そのような課題を解決できるように、皆さまの協力をいただきながら、仕組みづくり、体制づくりを進めていきます。
最後に
これまでの働いてなんぼの時期があったからこそ、今の組織があると思っています。でもそこには組織の持続性という面では欠けていました。職員の採用という過程のなかで、これまでの自分自身の当たり前を崩し、職員にとっての活動しやすい環境を整えることも、子どもの学びを場を継続的につくりことにつながっていくと考えています。