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好きな人に心地よく甘えたい


人を信じることは苦手。どうせ裏切られてしまうし。
「他人の懐にポンっと入った方が可愛がられるよ」とおばあちゃんに言われてからもう10年ほど経っているけど未だにできない。

そんな私が好きな人に何度も言われているのが「すごい距離を感じる」だ。付き合う前も付き合ってからもずっと何度も。
マイナスな感情をあまり外に出さないせいもあるらしいのだけど、大前提として人との距離をつめるのは大変に心地よくない。精神的なパーソナルスペースがすごく広い。

難しくないですか?他人に心を許して思ってることを伝えたり、お願いをすること。伝えるくらいなら自分が我慢すればいいかなって自己犠牲の方が簡単だし負担が少ないでしょ?

そして気を遣うのも疲れる。迷惑かけないように、嫌われないように、ひとつひとつの言動全てに気をつけて神経がすり減る。人と過ごすこと自体が苦手なのに、それが好きな人ともなれば尚更だ。嫌われたくない、好きでいてほしい。

好き勝手に伝えたいことを伝えられ本当の自分を見せられるのは小学生の頃からの友人だけだ。2人だけ。その2人にはこんな自分を白状したとき「どんなあなたでももう今更気にしないよ、好きだよ」と言ってくれてから本当に気にしなくなった。

とどのつまり、距離を詰めることでぶつかることが怖い。距離があれば喧嘩にもなりにくい。好きな人はそういう私を見透かして「遠い」と言う。たまに私から電話したいとか会いたいとか伝えると珍しいねと驚かれる。


本当は私だって懐に飛び込みたいし甘えたい。私だって好きな人にくっつきたいし、触りたい、気兼ねなく会いたいと伝えたい、わがままも言いたい。でもそれは心地よくないのだ。
したいけど心地よくない。どきどきじゃなく、そわそわしてしまう。やってしまえば踏み込みすぎたと後悔するんだ。


そんな私にふざけて拗ねながらも笑って許してくれる。そんな好きな人にいつかもっとベッタベタに甘えられる日が来るだろうか。心を許してどんな私でも受け入れてくれるだろうと安心して過ごせる日が来るだろうか。時間が距離を縮めてくれるだろうか。

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