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「第二の父」と呼ばれる最長老カトラリー ~ラッキーウッド・ロッキンガム
皆さん、こんにちは! ラッキーウッドの小林です。
今回は、宮殿みたいな名前のカトラリーのご紹介
ラッキーウッドNo.11000<ロッキンガム・ST>シリーズ
18-10ステンレス/ハンドルサテン仕上
「デラックス」に続く「ハンドルサテン仕上」のカトラリーですが、
実は「デラックス (1959年生まれ) 」よりも4年先輩の、1955年生まれなのです!
当然、ラッキーウッドの現役商品の中では最長老。
世界の下請け時代にキャンセルになった、デッドデザインを当社でアレンジし直したもので、「ラッキーウッドの第二の父」と呼ばれていました。
ラッキーウッドの「父・母」は別にあり、それはアメリカ向けの歴史的公知デザインをアレンジしたステンレスカトラリーで、「アロー」と「フラワー」と言いました。彼らは「デラックス」誕生以前、輸出が激減し、オリジナルデザイン探しに苦戦していた、当社が一番大変だった時代を支えてくれました。
ラッキーウッド最大の窮地を助け、今につなげてくれたので、敬愛を込めて「父・母」と呼んだのだと思います。(彼らのご紹介は別の機会に)
さて、その後に第二の父と呼ばれることになる「ロッキンガム」ですが、
柄の模様は、古代ギリシャ神殿の円柱にならったものと伝えられています。
それが柄の中にぴったり収まり、カトラリーのデザインとして昇華されて、気品と風格があります。
開発当初から「洋白銀器20ミクロン/ハンドルサテン仕上」の高級品仕様で販売されており、そのことから考えると、
おそらく「世界に通用する高級カトラリーメーカー」となるために、最初に投じた自社開発品のひとつだったと思われます。
その後、この「ロッキンガム」が世界市場に認められた事で、シルバースミス(銀器メーカー)として認知されることになりました。
その貢献により「第二の父」と呼ばれたようです。
数年前まで、洋白銀器がメイン仕様でありましたが、食洗機の登場により、「変色等お手入れが大変」で「食洗機で傷みやすい」銀器は、良さはご理解いただけても、採用までは至らない事が多くなりました。
その間にステンレス製造技術が向上し、やわらかい洋白銀器でないと表現が困難だった深い模様を、ステンレス製でもある程度できるようになったため、2015年に「ロッキンガム」が18-10ステンレス製として再デビュー。
それにより、銀器的クラシックデザインを「お手入れが簡単なステンレス製」で提供、銀器の取扱いでお困りだったホテル・レストランさんに、継続してご採用いただき、喜んでいただきました。
そのように「ステンレス製」に移行しつつありますが、「洋白銀器」仕様も一部在庫があります。
もし万が一、大切にお手入れしながら何十年もご愛用していただいているホテル・レストランさんから「洋白銀器で!」と追加注文のご依頼が来た時のために!
そのうれしさは、他に例えようがありません。
まさに「カトラリーメーカー冥利に尽きる」というものです。
在庫が無くてかえってご迷惑をおかけする場合もありますが、それでもせっかくのご依頼に、なんとか応えたいという気持ちが勝るのです。
さらに、ご予算に応じて、ステンレス銀仕上(3.8ミクロン)や、ステンレスの仕様がお選びいただけます。
それは、この歴史あるデザインのリピートに出来る限り応え、続けていきたいという気持ちの表れでもあります。
ラッキーウッドを今につなげてくれた「第二の父」に敬愛をこめて・・。