ラッキーウッドの工場ちょい見せ! ~半切プレス作業場
皆さん、こんにちは!ラッキーウッドの小林です。
今日は、工場の様子を少しだけお見せしたいと思います。
まずはこちら! 半切プレス作業場です。通路には、ずらりと金型が並んでいます。数えてみると、なんと約800個! これ全部、スプーンやフォークの半切(はんきり)と刃抜(はぬぎ)に使われる金型なんです。
「半切」って聞き慣れない言葉ですよね? 実はこれ、燕ならではの呼び方なんです。簡単に言うと、スプーンやフォークの「お皿部分のアウトライン」をプレス機で抜く工程のこと。カトラリー製造の専門用語です。
その半切まで行くために、まず材料を「地抜き」して、皿の部分を薄く「ロール」します。そうして、そのデザインのお皿の形状専用の「半切型」を取り付けたプレス機で、1本1本抜いていくんです。
なぜ「半切」と呼ばれるようになったのかは、残念ながらはっきりとした説は伝わってないんです。
それから「刃抜」。これは、半切のあと、フォークの歯の中の部分を抜く工程のこと。 なぜ「歯」ではなく「刃」と呼ぶのかも、謎です (笑) 。
このように、カトラリーの製造工程には、燕独特の呼び名がたくさんあって、面白いですよね!
皆さんが日々使っているカトラリーたちが、こんなにもたくさんの工程を経て作られているなんて、ちょっと感動しませんか?
その工程のすべてに、使いやすいカトラリーになるための、ちゃんとした理由があります。
これからも、燕の職人たちの技術と思いがこもったカトラリーたちの、隠れた物語を、少しずつ皆さんにお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!