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レトロゴールドという新しい製法の懐かしい仕上 ~ラッキーウッド・バルセロナ
皆さん、お疲れ様です! ラッキーウッドの小林です。
今回は、新しい製法なのに、アンチークな雰囲気漂う、
ラッキーウッドNo.10700-093「バルセロナ・レトロゴールド」シリーズ
のご紹介です!
伝統的なヨーロッパスタイルをイメージした、花柄の「バルセロナ・ミラー仕上」を黒発色で全体を黒くしてから、ダメージ加工します。
すると、模様の凸部分 (出っ張っているところ) だけ黒発色が取れて、ステンレスの生地が出てきます。
そこに、24金仕上を施すと、出た生地の部分にだけ24金が定着しますが、黒い部分にはつかないため、それをしっかり拭き取ると、この「レトロゴールド」の完成です。
スプーン・フォークは、最後の拭き取り工程で、なんと!ミラー仕上が復活し、なめらかさが戻ります。おそらく、削れて凹んだ部分に金メッキが補正して、平らに戻ったことで、またミラー仕上に戻ったのだと思います。
(ナイフの刀先は、焼入れが施され硬度があるため、すべってダメージ加工がしにくく、根気よく削って深くキズをつける為か、その後金仕上して拭いてもミラーには戻らず、刀先だけつや消しとなります。ご了承ください。)
何故、そこまで手間をかけるのか?といいますと、理由はふたつ。
①凸部分が金色で、凹みの中が黒のため、深い造形の模様がさらに際立ち、重厚感が増します。これがステンレス加工の限界に挑戦したバルセロナの深い模様にぴったり。最高に引き立ててくれます。
②西洋では重厚なアンチーク家具に、わざと変色した銀器をセットする方がいるそうです。愉しみ方が深いですね。雰囲気がとても良さそうです。
銀器の変色自体は安定しており、きちんと表面を洗えばご使用は問題はありませんが、カトラリーメーカーとしては、変色した銀器を使用してのお食事は、やはりおすすめできません。(何の成分で変色したか不明の場合)
ですが、このレトロゴールドならば、アンチーク家具や、レトロな雰囲気にも合わせられ、さらに、お食事に使用されても大丈夫。
表面は料理の味を損ねない事では実績No.1の24金仕上と、ステンレスの特性である酸化被膜を厚くした黒発色は、最高に安全な組合せ。
お料理に安心してご使用いただけます!!