愛山・談幸二人会@お江戸上野広小路亭(2022/09/07)【寄席編#7】

こんにちは。飯山大五郎です。

鶴川での神田伯山独演会(【講談編#25】参照)終演後、小田急線に飛び乗りお江戸上野広小路亭へ向かいました。3ヶ月に1回開催されている、愛山・談幸二人会に行くためです。Googleマップによると、開演時間に間に合わないと言われていたのですが、なぜか5分前には着いていました。いやあよかった。

この日の演目は、こんな感じでした。

○「狸札」三遊亭こと馬

開口一番は、最近個人的によく高座を拝見していること馬さんで「狸札」。よく拝見してるのに、根多が被っていないのもすごいわ。高座に上がって数秒後に再び出囃子が鳴るハプニングもありましたが、後ろのほうまでしっかり届くお声、狸のどこか間抜けな感じがよく見えました。

○「三家三勇士 和田平助鉄砲切り」神田愛山

愛山先生の1席目は「和田平助鉄砲切り」を。愛山先生は普段張り扇をあまり叩かないのですが、この読み物では要所要所で張り扇を叩く姿が。鉄砲切りの場面では力任せではなくスッと切ってみせた姿は、まさしく名人ですな。二代目山陽先生のクスグリもしっかりおやりになっていました(笑)。

○「千両みかん」立川談幸

談幸師匠の1席目は「千両みかん」を。愛山先生とは対照的にニッコニコの笑顔で登場。なんで「でぶの禿頭」って答えが揃うんですかね(笑)。千両って、やっぱり手元にあれば「命がかかっているんだし安いもんだ」って言えるけど、ない人からすりゃあやっぱりとんでもない額だよなあ。

〈お仲入り〉

休憩です笑(10分程度)

○「片棒」立川談幸

仲入りを挟んで談幸師匠の2席目は「片棒」。今年は談幸師匠の「片棒」をよく聞きますなあ。長男の提案する弔いに対して「私が出たいくらいだよ!」というのが可笑しい。談幸師匠、喉の調子が悪そうで、鳴り物のところなんかは短めにするなどしておられましたが、歯切れのよさは抜群。

○「双蝶々廓日記 吾妻の誘拐と松江の機転」神田愛山

愛山先生の2席目は「吾妻の誘拐と松江の機転」。前回の二人会では、この前まで読まれていたので、その復習から。吾妻も松江も、商売柄さまざまな修羅場を乗り越えてきたのでしょう。松江の機転が素晴らしい。周りから愛されている「親分」も素敵。また今日もいいところでお時間いっぱい。


落語と講談をたっぷり味わい、素敵な時間を過ごせました。それではまた。

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