【ネタバレ考察】映画『189』「DV・虐待は絶対ダメ!」「シリーズ化期待!」
本映画『189』にとって、年末に公開されたことは不運だったのかもしれません。わたし的にはとても「胸が締め付けられる映画」でした。
わたしは女性や子どもに対して、暴言・暴力を振るう人間を軽蔑しています。ですから本映画『189』で、描かれている虐待を行う親たちに対して、怒りを感じながら観ました。
昨年観た『滑走路』を思い出しました。こちらは抜群に素晴らしい内容でした。本映画『189』の予告を観た際、『滑走路』に近い作風なのかあっと思い観に行きました。
映画の作りとしては、正直言っていまひとつです。何でしょう?映像の雰囲気が映画っぽくないという印象でした。テレビでも良いのでは、、、、と。しかしながら、物語はかなりヘビーなので、エンディングまで引っ張られたのは事実です。
日本のDV・虐待件数は世界的には低い方だと思います。わたしは年間映画鑑賞数が500本はあると思います。
アメリカ映画では子どもに対する虐待映画は圧倒しています。次にイギリスです。子どもの命に関して、不寛容である国って、子どもの誘拐・失踪が多いと思います。
以外にも韓国での子どもの失踪事件が多いことを如実に描いた映画『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』にはショックを覚えました。同じアジア人として信じられなかったです。
さて、本映画『189』は子どもに対するDV・虐待を主軸に描きながら、児童相談所の労働状況について描いています。
職員が少ない、予算が少ない、部屋が少ない、という状況と都道府県の職員であり、職務を越えた労働はできない苦境も描いています。「事なかれ主義」的な側面も伺い知れました。
こういった日本の恥部や闇を描いた映画って、必要だと思います。ただ、「日本って酷い国だよね」と勘違いしてはいけません。
繰り返しますが、日本の大人は世界のそれよりもまだまだ知性教養が高く、DV・暴力件数は少ないのです。でも、絶対に許してはいけません。
DV・暴力を減らす、できれば無くすためには「教育が必要」だと断言できます。次回作はそういった映画を作って欲しいです。