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「ありがとう、自動販売機くん」

わたしが住んでいる田舎って外灯が少ないのです。田んぼや畑などの自然の中にポツンポツンとしか外灯が建っていません。

夜、歩きや自転車で帰宅する時って、結構「怖い」のです。特に後ろから走ってくる車に「弾かれる」のではないかとハラハラしてしまいます。

外灯を増設しない理由は、田舎って車社会ですし、人が住まない農道には必要ないからでしょう。でも、農道を通勤、通学している人もいることは確かです。

夜、自転車で帰宅する時の目印で役に立つのは自動販売機なんです。遠くからは微かに光って見えるのですが、近づいていくと温かみを感じて「救われた気持ち」になるのです。

以前は「なんでこんな田んぼの真ん中に自販機が?」と不思議に思っていましたが、今はとても感謝する存在になっています。

夏の始まり時などは、田んぼに囲まれた自販機で買ったお茶を飲みながら、カエルの合唱を聴くのってなかなか乙です。

しかも灯に集まった小昆虫を狙って、カエルも集まってきます。冬の寒い日などは思わず温かい缶コーヒーを買ってしまいます。

自動販売機って、日本独自の文化だと聞いたことがあります。確かに海外を旅行していて、農道のど真ん中で自動販売機を見たことがありません。

そんなことしたら即さま「盗まれちゃう」そうです。治安が良い証明的な存在とも言えます。

どこかの政治家が「電気代の無駄使いの自動販売機撤廃」と言っていたことを思い出しましたが、わたしにとってはとても「便利な存在」であり「安全・防犯の守り神」的な存在です。

とても感謝していますし、これからも農道で活躍して欲しいと思っています。

「ありがとう、自動販売機くん」

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