【ネタバレ感想】映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』「オークワフィナが良い」「マーベルが中国進出」「やっぱり中国はカンフー映画」
マーベル作品です。好き嫌いがあると思いますが、映画好きはそんなこと言って要られません。映画とはやっぱり映画館へ行って鑑賞する芸術です。
マーベルの興行収入を見れば一目瞭然です。映画館へ誘導する作品は凌駕しています。コロナによって、映画館へ行く人が少なくなり、さらに動画配信の普及が進んでいますが、わたしは“映画館派”なので、絶対的に「マーベルを応援」したいです。
さて、本映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』はマーベルにとっては画期的であり、挑戦的、いやむしろ「計画的」な一本と言えます。
出演俳優のほとんどがアジア系です。というか“中国系”です。もう完全に「中国マーケット狙い」ってわかります。
14億の市場価値って底知れないと思うのです。マーベルにとって、日本なんかまったく眼中ないでしょう。やっぱり、人口が多く、さらにまだまだ発展する可能性が秘めている国にお金も技術も流れるのです。そして文化・芸術も流れるのです。
本映画『シャン・チー テン・リングスの伝説』の物語は、それほど新鮮な内容ではありませんでした。
父子で起きた不協和音、絶縁、再会、戦い、復讐、和解といった使い古された展開となっています。いわゆる家族再生の物語のカテゴリーに入ります。英語と中国語で成されているところも特徴です。
そしてマーベル的に中国文化に対してのリスペクトというか、イマージなのかわかりませんが、「カンフー一色」となっています。CGを多用しての激しいアクションが特徴です。
でも、CGが無ければ、ブルース・リーやジャッキー・チェンの作品でも同じように「復讐モノ」「家族愛モノ」があります。ですから新しい物語はないです。
演出的に『ネバーエンディング・ストーリー』と『ロード・オブ・ザ・リング』をうまく混合して、カンフー仕立てにしたような作品でした。
だた、マーベルの今後の複合的な展開を考えるどこのフェーズに影響を与えるのかが楽しみなことは間違いないです。
トニー・レオンは懐かしかったです。劇中に流れたイーグルスの『ホテル・カルフォルニア』ですが、出来るのであれば『恋する惑星』世代のわたしは、ママス&パパス『夢のカリフォルニア』か、クランベリーズ『ドリームス』であれば大ハマりしたと思いました。
フェイ・ウオン出て欲しい。