ありがとう、キーホルダー
アパートの鍵、自転車の鍵、車の鍵、事務所の鍵。わたしが生活するにおいて、この四つ鍵ないと困ります。
言うなればこの四つにわたしが繋がれていると言っても良いでしょう。昔から、キーホルダーには拘ってきました。
若い頃はジーパンにそのまま入れておくと、大抵はポケットに穴を開けて太ももを突き刺してきました。
社会人になってからはセカンドバックに鍵一式を入れるのですが、キーホールダーって意外と収まりが悪いのです。
結果的にスケジュール帳やメガネケースなどと「ケンカしてしまう」ありさまです。
しかも、革製のバックだと内部から鋭利な先端を押し当てるので、外側に黒い跡がついたりします。
良さげなキーホルダーを探し続けて、数十年。最近のお気に入りはイケアで買った、コブクロ付きの商品です。
四つの鍵を袋に収めるので、バックに入れても他の物とケンカしなくなりました。ジャラジャラと音も立てませんし、バックを傷つけることもありません。
そのままジーパンに入れてもポケットに穴を開けることもありません。
これからはアナログである鍵自体が消滅するかもしれません。
すべてスマホでの開閉の時代になると思います。それはそれで歓迎すべきですが、なんとなく寂しい気持ちもあります。
キーホルダーのリングに指を入れて回したり、ドアに差し込んだ祭に発するガチャガチャ音もなくなるからです。
出来るだけわたしはキーホルダーを使い続けようと思っています。
「ありがとう、キーホルダーくん」