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ドラえもんの鉛筆とマザコン男とダメンズウォーカー
短大生の時に、児童心理学の授業で聴いた話
「甘えさせるからマザコンになるのではない。むしろ逆。
『ドラえもんの鉛筆が欲しい』と泣き叫ぶ子どもに、普通の鉛筆を買い与えるから、いつまでも
『ドラえもんの鉛筆が欲しい』と母親にまとわりつき、離れず、泣き叫ぶのだ。
一方、ドラえもんの鉛筆を手にした子どもは安心し、母親の元から離れ、自分の世界を楽しむ。」
子どもが本当に欲しい愛情を与えず、与えた気になっている母親。
与えたのに、なんで泣き続けるのと叱咤する母親。そんなすれ違いで、いつまで経っても心が満たされない。
その満たされない気持ちを、未だに母親に求め、奥さんに求める。
それがマザコン男の正体。
じゃあ、女はどうなのか?
母親の代わりに、男に求める。母親のように、欲しい愛情を与えてくれない男。つまりダメンズ。
自分の力で変えさせたい。愛情をくれない人から、貰えるようになりたいという願望。いや切望。
元々、愛情をくれる人じゃあダメなのだ。お母さんは私を愛してくれているという確証を得たいのだ。
ありのままの自分を丸ごと受け止め、愛してくれる唯一無二の存在がお母さん。その基盤があるから、子どもは親から離れ、他の人からの愛情を受け止め、成長していく。
親自身にその経験がないと、子どもを丸ごと受け止めることは難しい。自分の足らぬところを責めているから、相手の足らぬところを責める。何かしなければ愛してもらえないと思っているから、相手にも条件付きの愛しか与えられない。
そうやって連鎖していく。
男と女の関係も同じこと。親密度が増すと異性に母親との関係を反映させる。
ドラえもんの鉛筆を買ってくれない母親にいつまでもまとわりつかなくても、自分で買うことが出来るんだと気がついた時、初めて母親と自分を繋ぐ、へその緒を断ち切ることが出来る。