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「幸せになったら死ぬ男の話」の感想・考察

Twitterで仕事終わりの楽しみが1つあった。
それは、フォローしているパウロタスクさんの「幸せになったら死ぬ男の話」を読むこと。
イマイマキさん経由で知って、1話から引き込まれた。
1日1ページというちょうどいい長さの漫画で、かかさず読むようになった。

先日完結したばかりだけれど、色々と気持ちが高ぶっているため、考察などを書きなぐってみることにする。

以下ネタバレを含みます
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タイトルからして結末がわかっている漫画…ともいえるけれど、なかなか予想外の展開で本当に驚いた。

初期の私の予想は「人の幸せな瞬間っていつだろう?なんだかんだ天寿をまっとうした時な気がする。家庭を持っておじいちゃんになって、家族に囲まれて看取られようとする瞬間に殺されるのでは?」とか思っていた。

ほのぼのとしたストーリー展開だったから、家庭を持つくらいまで描いて、看取り時点に飛んで、今までが走馬灯だった…的な感じの予想。

でも見事に裏切られた。
まさかのカスミちゃんの正体…。こここれはどうなっちゃうのーー??

呪いvs呪い。
絶望の底で殺すvs幸せになるまで殺さない。

タイトル回収のためにはタタリちゃんが勝つんだろうけど、主人公のやられっぷりよ…。
どうにかカスミの心が変わるしかないんだろうけど。

ハラハラ見ていたら、コウジのプロポーズ!!そしてYES!!!からの…!?????

怒涛の展開で放心しました。

そして10年後…となったラスト1週。
私の予想は、「実はカスミはコウジの子を妊娠していて出産後に服役。出所後はコウジの面影を残す子どもと共に生きる道を模索していく」という展開でした。
でも全然違ったー!!

コウジの最後の祈り。まじかーー。タタリちゃん消えてなかった…。

でも、コウジの母がおばあちゃんと呼ばれるのを見て「これはもしや私の予想も合ってる!?」と興奮してしまって、パウロタスクさんのtweetへ「ん?おばあちゃん?…ということは…」と完全にミスリードなリプをしてしまった。恥ずかしい。

結局、私の予想は何一つ当たらず。
でも、本当に楽しませていただいた。

完結した今、タタリの判断する「幸せの絶頂」の定義について、ふと私なりの結論が浮かんだ。

コウジの父親の場合、沢山の欲を満たしてきたけれど、息子の大学合格を自分のこと以上に喜んだ瞬間だった。

コウジの場合、自分の命を奪おうとしたカスミのすべてを受け入れた上で結婚して幸せにする覚悟を決めた瞬間だった。


つまり幸せって

「自分以上に誰かのことを想う」

ことなのだろう。


幸せについて、たくさん考えながら楽しめた、本当に素敵な作品。作者様に感謝感謝。

ノロちゃんも、サブキャラの皆さんも皆大好きだった。呪を使った効果音の遊びも最高!
コウジを看取るタタリちゃんの表情が忘れられない。
また、いつかどこかでみんなに会いたいな。

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