M3で入手したCDの感想とか 〜その2〜
「M3で入手したCDの感想とか 〜その1〜」の続きです。
前回に引き続き、2024年4月28日に開催されたM3で入手した作品の中から新譜を中心に紹介していきます。
()内は作者名あるいはサークル名です(敬称略)。
相変わらず拙い文章ですがお許しください……
「Winter to Spring」「FILL MY SOUL」(DIMEND)
二枚ともDIMENDさんによるメロディックデスメタルのアルバムで、どちらも無料配布で頂きました。会場で試聴させてもらったのですが、とても無料と思えないクオリティで驚いたことを覚えています。
さらに会場で話したところによると、「Winter to Spring」の方でジャケットでは別名義となっているMixやMasteringも全てDIMENDさんよるものだそうで恐れ入ります……。
また「Winter to Spring」のTrack3「Drown in Twilight」のギターソロはRyosuke Iizukaさんが演奏されているそうです。
恥ずかしながらメロディックデスメタルについて全く詳しくないのですが、そんな自分でも聴きやすく、曲調にも幅があるように感じました。
個人的にヘヴィメタルのサブジャンルは細分化されすぎている感があって取っ付きにくく感じてしまうことが多いのですが、これらのアルバムの曲を聴いていると実際はそうしたジャンルに縛られずに自由にやっているんだろうなと思わされます。
「Winter to Spring」のTrack4「Night Ballad」に関しては、前半がアコースティックギターを中心とした物憂げでフォルクローレ風な曲調となっており、その部分も格好いいのですが、その後一気にエレキギターとデスヴォイスが入ってメタルへと移行する瞬間に鳥肌が立ちました。カッコ良すぎる!金払いたい。
あとは「メロディック」とある通り、ストレートなコードとメロディアスなギターがどの曲でも激しさと同時に切なさを感じさせてくれて、安易に言えばとても「エモい」です。特に「FILL MY SOUL」のTrack3「Wind ON THE HILL」はギターの熱いフレーズや全体の隙の無い構成に終始痺れました。
「Winter to Spring」全体の方の配信は今の所見つかりませんが、「FILL MY SOUL」と、先述したRyosuke Iizukaさんがギターソロを演奏されている「Drown in Twilight」はシングルとして既に配信されているそうです!
「ARCHIVE VOL.2」(Aice room)
この後のミツキヨさんと同じく、ブルーアーカイブのBGM制作などで知られるAice room(Nor)さんの新譜です。
ブルアカ内の曲だと「Re Aoharu」や「Usagi Flap」が有名です。個人的には「SAKURA PUNCH」と「ARES」がめちゃくちゃ好きです。
アルバムに収録されている曲は全てKawaii Bass系統のものですが、「First Frost」までの5曲はLo-Fiの要素も同時に取り入れており、またTrack6「Rainbow sorbet」もFuture Funk風でとても格好いいです。
ブルアカ作曲家の中でもAice roomさんは特にFuture系の音色を用いたテクニカルな曲が得意な印象を受けるのですが、本アルバムでもその強みが全曲中でとても生かされており、凄く聴きごたえがあります。
ここまで書いていて何ですが、ジャンル分けにおける「Kawaii」の定義が自分の中では正直とても曖昧で……ジャケットイラストが美少女ということに引っ張られすぎているのかもしれませんが、上記のように一律に「Kawaii」としてしまうのは少し誤解を招くかもしれないなと。
何が言いたいのかというと、僕は音楽ジャンルにおいて「Kawaii」が日本語の「可愛い」という言葉の示す或る種の弱さや愛らしさの表現ただ一辺倒ではなく、時には精神的な逞しさやクールさといった真逆の要素をも内包しているものであると捉えているので、普段こうしたジャンルを聴かない人からすると、どうしてもその点を勘違いされそうで怖いなぁということです。
脱線して自分語りのようになってしまいましたが、とにかくこのアルバムはKawaiくてクールでサイコーだということです!(バカの感想)
「Wonderland」(ミツキヨ)
Aice roomさんと同じくブルアカのBGM制作で知られるミツキヨさんの新譜です。ブルアカ内でいうと「Unwelcome School」や「Constant Moderato」が有名だと思います。
あと「Luminous Memory」も最高(メモロビで聴けるキャラもっと増えろ……)
このアルバムに収録されている曲は全てピアノを中心としたインスト曲であり、各曲のタイトルはどれも「楽園」を意味する言葉となっています。
そしてタイトル通りどの曲も基本的に穏やかで優しい曲調ですが、その中でもTrack5の「Utopia」は6/8拍子で常に明るくスタッカートしており他の曲とは一線を画しています。
どの曲もメロディーやハーモナイズがとても綺麗ですが、ピアノソロの静かな曲が連続しても飽きさせない引き出しの多さは流石といった感じがします。
独奏用のアレンジって、メロディー等楽曲の骨子となる部分を埋させないようにしつつ、飽きさせないような変化をつけなくてはならないのが難しい……特にBGMやイージーリスニングのような耳障りの良いものを目指すとなれば尚更そう思います。
上のクロスフェード動画の後半にある通り、今回のM3ではこの「Wonderland」の他に「Cobalt Rhapsody」という新譜も同時発売されていましたが、そちらの収録曲は一転してブルアカのようなKawaii Bassとなっており当然のようにめちゃくちゃ高クオリティです……本当にジャンルが幅広くて憧れます。
Aice roomさんとミツキヨさんの新譜はどれも既に配信されているので、気になった方は是非聴いて見てください!
今回はこのくらいで。多分次回で終わります。長くなってしまい申し訳ないです……。
また続きが書けたら↓にリンク貼るのでその時はよろしくお願いします。
追記:ごめんなさいやっぱりここで終わりにしますゴメンネ…
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