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自分が情けないと泣いたわたしにうん情けないねと言った日

10月になると毎年近所の保育園から運動会の練習の鼓笛隊の音が聞こえる。

いつもだと仕事をしている時間である。
しかし、気づけば天井を見るかおもろい動画と自分みたいな奴が上げてる動画で勝手に共感しての繰り返し。(世知辛い甘味と辛味状態)

先週から会社に行けなくなっているのが現状。
前みたいに戻りたくない、ズルズルと引きずると余計に行きづらくなることは何度も何度も経験をした。

絶対にできる、明日こそがんばろうと約束した今日。立ち直りたいやり直そうとここまで無我夢中で頑張ってきたはな、ぽっきり心が折れてしまっていた自分にびっくりしていたので、少しどうでもよくなってしまっており、アラームをかけ忘れた。その人に電話で起こされいつもの時間通りに準備をした。


6時30分発のバスに乗れない
泣きながら言うわたしにそれを痛いくらいに分かっているその人は悲しんだ
情けないねのひとことに乱暴な意味はひとつもないことをお互いに知っている
その人はあなたは戻れるからと言った
過去の自分が嫌いで試行錯誤かれこれ3.4年程社会に馴染めていた
その人はきょうだいが重度の精神疾患なのかアルコール依存症なのかでがんばって立ち直らせようと手を尽くしたがムリだった。
わたしは近年、夏に暑くないの?と聞かれて当たり障りなく適当な返答でやりきる自分の腕を眺めて

悔しくて、連絡だけ入れた会社用の携帯を開く勇気もなく、最近では完全に控えている9%だけのために自転車を漕いだ。

わたしがふっと言った、周りに迷惑をかけるくらいなら前みたいにオーバードーズはしないから、適量の精神薬を飲んだほうが周りに迷惑をかけないのではないか。
その人は絶対に飲むなと答えた。
自分がいちばん自分に思っている言葉だった


カネコアツシのEVOLの薬を飲まなかった描写にエライと上から目線で言った自分を思い出した
あれから時間はあるのにめっきり自分に余裕がなく続きを買えていない。今度本屋に行こうかな。そういう何も考えない時間がほしいな。

オリンピックの周期できているわたしの10月病は、もうそのジンクスは無くなっていると自分に言い聞かせたわたしのしょうもない10月は

先週は秋風が心地よく、というか正直なところは訳も分からず公園の芝生で寝た
その人は仕事を抜け出し度々わたしの様子を見にきていた
ヘルメットを被って心配そうな顔で笑ってくれていたことを

その人はいつも嬉しそうに仕事の話をしている
それがわたしは嫌いではない

今日の鼓笛隊の無邪気な音楽はわたしの心をむしばんだ

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