残業に【NO!】を突きつける時

今年度の初めからだったか当社において【ノー残業デー】の推進が社長から直々にあった。

部署ごとに〇曜日はノー残業デーと決めて残業せずに帰りましょう。時間を意識して仕事しましょう。というようなアナウンスがあり、取り組むこととなった。

実際には業務の都合で当初決めた曜日に帰れなかったりはするもののおおむね週1日は残業なしで帰っているというのが実情だ。

日本人はよく勤勉だの働きすぎだの言われる。家に帰ったって会社の業務用携帯を持ってる人も多いことだろう。24時間切っても切れない糸に繋がれているようなものだ。対して、ヨーロッパでは「つながらない権利」として時間外の電話やメール対応を拒否する権利が法律的に認められている。

★つながらない権利についてはまた後日思うことをまとめたいと思う

このような状況からしても日本人は働きすぎだ。

そしてこれまで残業に対する規制として、36協定を定めてこれ以上の時間は働かせたらダメですよ(≒これだけの時間までなら働かせていいですよ)とか過労死ラインと呼ばれる労働によって健康に支障をきたす目安の時間を示したりとかいずれにしても上限を定めて、【残業していいよ。でも超えたらダメだよ】という目線で進められているように感じる。
逆の発想で【定時で帰りましょう。】と定めた法律は恐らくない。

そこでそもそもなぜ残業が発生するのか。
本来であれば定時で帰れるというのが理想のはずだが、なぜだか残業が多いと仕事を頑張ってるように見られがちだ。少し古い資料になるかもしれないが厚生労働省の【ワークライフバランスに関する意識調査】結果速報によれば、労働時間が長い人は上司が残業時間が長い人に対してポジティブなイメージを持っていると感じている。
(PDFが載せられないので【ワークライフバランスに関する意識調査】で検索いただけると幸甚です)
また、日本の会社はチームワーク主義で年功序列の面が強く、上司や先輩が残っているのに帰りにくいという心理的な影響からも残業が増えているのではないかと考える。
さらに言えば、そもそもの給料が少ないので残業代で給料を増やしたいという考えの人もいるであろうと推測する。実際に私も入社したばかりの頃は残業や休日出勤をどんどんやりたいと思っていた。
これらを解決するためには単なるノー残業デーの導入だけではなく【ノー残業手当】を導入することが必要と思う。残業手当は1時間当たり25%増しで支払いと定めた法律があるように【残業なしで帰れば1勤務当たり〇円支払い】という法律を作る。

仮に1時間の残業手当が1000円でノー残業手当も1000円なら、恐らくだが残業なしで帰れるように生産性を上げる方法を考えると思う。
(誰しも基本的には早く帰りたいはずだし自分の時間を持つためには仕事から離れるのが1番手っ取り早い)
それによって残業を申請しないような事例が増えることも想定されるが、逆に言えば1時間程度の残業が多いのであれば1時間分の残業手当とノー残業手当を同額程度にするなど工夫しだいで実現出来ると思う。

この積み重ねこそが日本全体の生産性を向上させ、労働者人口が減る日本において労働力を守ることにもつながるのではないかと考える。

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