強い組織とは

強い組織とは何か考えた。
きっかけは育休取得にあたり、言われた言葉だった。

実は図らずも同じ部署で同時期に自分を含め2人が育休を取得する。
※もう1名は女性の方
これを受けてこう言われた。

「2人同時だもんな〜」

なるほど。確かにそうだ。

いまの自分は取得する側だ。
時期を調整することは出来るが(その義務はないけど)1歳の誕生日前日までと決まっているので調整できると言っても制約がある。
※ちなみに育休取得については時季変更権はない
某ドラマを見ている時、【妊娠の順番待ち】をしてどうだこうだみたいな場面があった。
この場面では複数人の女性社員が次は誰その次は誰のように期間が被らないように妊娠して産休/育休を取らないとねみたいな話だったと記憶している。

なんともまあ世知辛い。

今回の自分の経験はまさにこの場面と同じことが起きているわけだが
ではこれを回避することができないか(もしくは欠員によるダメージを減らせないか)
こういう視点で今度は取得させる側(=会社側)になってみる。

そもそもの話としてまずできることは減る人間を咎めることではない。どうやって人が減る期間の仕事を回すかを考えることが先決だ。

とりあえずの対策として期間も決まっている事だし人員の補充という即効性があることをやればいい。
万事解決とは思わないがある程度は解決されるのだろうと思う。
もちろんタダでできる訳では無いがいつから育休に入るかはある程度分かっているわけで備えることは不可能では無い。
(助成金など制度があるので会社としても全て手出しというわけでもなくそもそも育休取得者の賃金も社会保険料等も発生していないのだから人員の補充は手っ取り早い方法と言える。適した人材がいるかどうかは別問題だけど)
それがマネジメントというものでは無いかと思う。

野球やサッカーが好きな人は想像してほしい。
例えば野球ならチームでけが人が出たらどうするか?
自分のチームの2軍から使える選手を1軍にあげる。適した選手がいなければどこかのチームから獲得する(トレードの場合もある)
穴を穴のままにしておくと分が悪いから。

左打者ばかりの打線を組む人は基本いない。右打者も織りまぜる。
バランスが悪いし相手と対峙するのに分が悪いから。

減らしたまま済まそうなんてしない。
バランス悪いものは最適な方向に持っていく。

そもそもスポーツは勝つことにフォーカスするからとか規定人数いないと試合が成り立たないとかそんな話ではなく
仕事に置き換えたらどうか。
仕事を回すことにフォーカスするのであれば人員の補充は必要でしょという話。 
もしくは回るように違う手を考えましょうねという話。
(仕事を断るのも手段のひとつだと思う)

でも、この状況(2人同時に欠員になる)をそもそも回避したらいいのでは?と思う。
言いたいことはリスクの分散である。
もっというと人員構成をバランス良くしたらいいのではという提案をしたい。

例えば
①20代と50代で病気のリスクが高いのは?

②20代と50代で親の介護の必要性が出てきそうなのは?

③20代と50代で育休取得の可能性が高いのは?

こんな感じで考えていけばあるいは年齢、家族構成(出身地)などを少し考えてみれば色んなことに予測をつけられると思う。
あまりに偏った人員構成(年齢とか性別的な観点)ではそれは弱い組織になってしまう。



会社という組織においてそう簡単には適材適所ということがやりにくいのは分かるけれども
これでは育休取得者(あるいは取得希望者)としては
部署の雰囲気も悪くなりそうだし取るのやめとくか、とこうなってしまうのではないか。

これこそが男性の育休取得率が伸びない根本の根本なんだと思う。
何も育休で人が抜けることに限った事でもない。
そもそもの労働者人口が減っていき、上述のように病気になる人もいれば親の介護が必要になる人もいる。
この課題はどんな組織にも当てはまることだろう。
これを解消していくこと、解消できるのが、強い組織なのではないかと思う。

強い組織とは金銭的に強い(=財務的な強さ)だけではなく、どんな人が働いているのかなど違う面にも目を向けて強い組織(もっといえば企業)を作る必要があるのではないか。
様々な角度から見て強い組織こそ本当に強い組織であり生き残り続けるのだと思う。
そして強い企業が増えることは強い国を作るということにも繋がるのだと考える。




いいなと思ったら応援しよう!