*お題『答え合わせ』・#青ブラ文学部
『久しぶり!』って
届きたかった、叶わなかった笑顔が
何かの間違いみたいに
ずっとそこにあったみたいに
10年ぶりに
目の前にあった。
あの頃の私たちは
『どうでもいい』ことばかりを話してた。
何が可笑しいのか
まんまるい陽射しの中で
目が合うたびに笑いあって
制服のスカートを短くして
ツヤツヤ、サラサラの髪型に
執念を燃やして
前髪ばかりを気にして
この人は、私が目の前からいなくなったら
少しは気にかけてくれるんだろうか?
どうやったら、振り向いてくれるんだろう
ばかりを考えてた。
約束なんてしなくても
『どうでもいい』ことで笑っていられる日々を
『また、明日ね〜』って言葉を
まんまるい夕暮れと一緒に
無防備に、無条件に信じていられた。
時の流れは止められなくて
すれ違った事実は変えられない
何のために大人になったんだろう…
なんて考え出したら
きっと、とめどもなくなる。
言いたいことは山ほどあるのに
この日のために用意してた
言葉たちは、かき消されて
『相変わらず、バカだなぁ』って
目を細めながら、色鮮やかに
笑う瞳の奥の向こう側に
肝心なことは何ひとつ聞けないくせに
どうせ何もできないなら
せめてもの、爪後でも残そうと
鏡の前で何度も練習した笑顔で
笑ってみた。
それがきっと、私の答え合わせ。
ためらいがちに、今をなびかせながら
遠い日のあの『どうでもいい』を
たぶん、これから先も拠り所にして
たぶん、これから先も
照らしながら生きていく。
それがきっと、私たちの答え合わせ。
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山根あきらさん
いつもありがとうございます♪
企画に参加させていただきます☻︎
よろしくお願い致します(* u.u)) ペコリッ
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