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水中で事故者をアシスト方法を復習する
はじめに
職場でお昼ご飯のお弁当を食べながら、ネットニュースを眺めていたら、こんな記事を見つけてしまった。
何度か潜りに行ったことがあるところです。
この事故について色々とニュースを漁ってみましたが、原因が書いていないのでなんとも言えないのですが、、、
天気予報をみるとその日は、天気は悪くはなかったけれど10m前後のやや強い西風が吹いていたようです。
10mの風で海に入るのは緊張するなぁ。
水中で上手く対処できないことが起きてしまって慌ててしまったのか、
それとも機材トラブルか、
はたまた体調が万全ではなかったのか。
記事では全く触れられていないので分かりませんが、
もし自分がその時に一緒に潜っていて、バディが事故者だったら、
という事を想像してしまいました。
水中で意識が無いバディのアシスト方法、何となくは思い出せますが、あやふやです。
というわけで今回は「水中で意識のないダイバーをアシストする」を復習します。
いざという時のために!
PADI Open Water Diver Manual
まずはダイビングの初級コースのテキスト「PADI Open Water Diver Manual」ので、水中で意識が無いバディのトラブルを助ける方法を探してみると「セクション3-13 水中でのトラブル管理」にありました。
1. ダイバーをすぐに水面に引き上げ始めます。必要であれば、ダイバーのBCDに空気を入れ、ウエイトを捨ててプラス浮力にします。
2. レギュレーターをくわえている状態なら、口から外れないように押さえます。くわえていない場合には、くわえさせようとして時間を無駄にしてはいけません。
3. 安全な速度で浮上します。浮力が付きすぎて安全な速度を超えてしまいそうな場合には、ダイバーから手を離してそのまま浮上させます。自分は安全な速度で浮上し、水面でレスキューを再開します。自分自身の安全を確保してください。自分自身を危険にさらしてしまったら、人を助けることができなくなってしまいます。
4. 水面に出たら、前に述べた「水面で意識のないダイバーをアシストするのと同じ優先順位と手順」に従って行動します。
との事なので、まずは意識が無い事故者を水面に引き上げることを優先して、水面に出たら水の外にいる人に助けを求めて、事故者を引っ張っていく。
テキストには引っ張りながら人工呼吸すると書いてあるけど、Open Water Diverの時には水面での人工呼吸の方法はやらなかったなぁ、、、
PADI rescue diver MANUAL
ダイビング中級のテキスト「rescue diver MANUAL」にはどう書いてあるかな、、、
「セクション 4-7 水中で反応のないダイバー」にありました。
書いてある内容は、Open Water Diver MANUALと最終の目的は同じですが、方法が微妙に違う、、、レスキューダイバーになろうとしているときには気がつかなかった。
Open Water Diver MANUALと比べてrescue diver MANUALでは、事故者を安全な浮上速度で水面へ浮上させることを努力するような書き方になっています。
プラス浮力を得るために(絶対ではないが)ウエイトは外さない方がよい、みたいにOpen Water Diver MANUALと反する事が書いてたりする。
経験を積んでいるのだから、少しぐらい難しくてもより事故者が助けやすい方法を採りなさいという事なのでしょう。
事故者を水面に上げてしまったら10秒以内で呼吸確認。
呼吸があるか怪しかったらとりあえず、2回レスキュー呼吸をしてみて反応をみる。
反応がなければ、さらに1分間レスキュー呼吸してみる。それでも全く反応が無い場合はレスキュー呼吸を中止して、なるべく早く水から上げる事を優先する。
反応があれば、5秒に1回レスキュー呼吸しながら曳航する。
おわりに
今回は、ダイビングの事故のニュースを見て、
もしその事故者のバディが自分だったらちゃんと対応できるのか
という事を考えてしまい、自信が無かったので復習してみました。
海況が良くない日のダイビング、危なかったなぁと思うようなダイビングになった事もありますから、以前に比べてこういうニュースには敏感になっている気がします。