見出し画像

錦秋の雨飾山へ

利尻島以来2か月ぶりの更新です(反省)。
暑すぎる夏がやっと終わったので、秋を感じに雨飾山に登ってきました。

今回の行程

雨飾高原バス停→雨飾高原キャンプ場→荒菅沢→笹平→雨飾山頂→中の池→雨飾山荘
コースタイム:7時間40分(山と高原地図)

行動記録

登山口まで

雨飾山には長野県側(小谷村)と新潟県側(糸魚川市)から登山道が伸びており、今回は長野側から登って新潟側に下りました。
まずは、長野県側の登山口である雨飾高原へ大糸線の南小谷駅から村営バスで向かいます。
村営バスと言いながら、車両自体はこの地域ではおなじみのアルピコバスでした。

終点の雨飾高原バス停にて。この日の乗客は10人ほど

雨飾高原~雨飾キャンプ場

雨飾高原から雨飾キャンプ場まではゆるやかな林道歩きです。
林道から見える山々は紅葉が始まっていて、早くも期待が高まります。

登山道から金山を遠望。上の方は色づいてます

途中、鎌池方面への分岐を過ぎ、そこから10分少々で雨飾高原キャンプ場に到着。途中の駐車場は全て満車でした。

雨飾高原キャンプ場~荒菅沢

雨飾高原キャンプ場には、紅葉シーズン限定で登山指導相談所(関所のようなもの)が開設されています。近年この時期は登山道の渋滞がひどく、日没までに下山できないケースも発生しているため、注意喚起と朝9時以降の入山規制をしているとのこと。
ここで登山届を記入して提出します。
登山届の案内をしていた係員の方が「皆さんは来るのがちょっと遅いです。(ブツブツ)次回からはこのようなことがないように(ブツブツ」と言っていたものの、自分含め誰1人反応せず。(朝早いに越したことがないのはわかるけど、その場にいた人はみんな始発のバスですからね…)

下の方は色づき始め

キャンプ場から先は、しばらく木道を歩きます。この辺りは湿地帯のようで、道の上を水が流れているところもありました。
木道が終わるといきなりの急登。黄色く色づき始めたブナ林の中をひたすら登っていきます。

道標はなぜか11分割でした。右のmは標高ではなく距離と思われます
樹々の間から色づいた山を望む

ブナ平を過ぎると急登も多少落ち着き、色づいた葉が増えてきました。
そして、ブナ平から2,30分歩いたところにビュースポットが。

そびえ立つ雨飾山。堂々たる姿です

思いがけないビュースポットにテンションが上がったところで、道は一転下り坂に。荒菅沢に向けて標高を下げていきます。
この辺りからすれ違う登山者が増えてきました。

荒菅沢~笹平

山道を下ってたどり着いた荒菅沢には、河原(と言うには石が大きいけれど)が広がっていて、ちょっとした渡渉があります。
ここも雨飾山のビュースポットでした。

荒菅沢から。上の方は紅葉が進んでいます
荒菅沢の少し上から。青空が気持ちよい

荒菅沢からまた道は登りに転じます。
しばらく歩くと樹々の背丈が低くなり、ぐっと見晴らしがよくなりました。

後ろを振り返って。反対側の山も色づき始めています
斜面の紅葉もいい感じ

時間が経つにつれ、すでに登頂した方々が続々と下りてきますが、みなさんソロ~多くても4、5人くらいのパーティのため、すれ違いは総じてスムーズでした。

笹平方面を見たところ。登山者が連なってます

前情報から混雑が心配だったハシゴの部分も問題なく通過し、順調に高度を上げていきます。

色づいた金山の稜線
手前の岩肌が布団菱?

尾根道を登り切り、視界になだらかな笹原が広がると笹平はすぐそこ。
雨飾高原バス停から3時間ほどで到着しました。

笹平~雨飾山頂

笹平から山頂直下の登りまでは、笹原の中の細い道を進みます。
すれ違える場所が少ないので、見た目以上に時間がかかりました。

画面中央が山頂。人がたくさんいます

笹平から少し歩いたところで、日本海を望むことができました。
その先で糸魚川方面からの登山道と合流し、さらに笹原を進むと、山頂直下の最後の登りが始まります。

眼下に広がる日本海。画面右下は糸魚川の市街地

山頂直下もそこそこ急登。
中腹あたりで振り返ると・・・

女神の横顔に出会えました!

SNSで話題の「女神の横顔」は、思った以上にしっかり女神様でした。
そして山頂に到着。相談所では「(時間的に)山頂まで行けないかもしれませんよ」と言われていましたが、無事登頂できて一安心。

山頂からの展望

雨飾山は北峰と南峰の双耳峰で、標識のある南峰の方が若干スペースは広め。

南峰の標識。1963m也
白馬連峰がくっきり。
南峰からの女神様。右奥は金山
北峰には石仏と祠が並んでいます。奥に白馬連峰

山頂~雨飾温泉

山頂で昼食を取り、下山を開始します。
途中までもと来た道を戻り、分岐を雨飾温泉(糸魚川)方面へ。

雨飾温泉方面への分岐点

分岐を折れた先はこれまでとは一転、登山者の少ない静かな山歩きでした。
新潟側は長野側よりハードな道で、直線距離が短い分、ひたすら急な坂が続きます。

登山道の途中から。こちらも紅葉がきれい
みずみずしい苔。新潟側は湿っぽい道でした

分岐から30分ほどで中の池に到着。池というより湿地という感じでした。

中の池にて。フクイマメシジミとは二枚貝の一種とのこと
この辺りも紅葉が見ごろでした

この先も急な道は続き、ところどころロープが出現します。
湿った石や木の根、急な斜面などスリップポイント満載。
(途中1回派手に滑って尻もちつきました。。)

足元でも秋が始まっていました

難所のぞきに差しかかったところで思わぬアクシデントが。
デジタル一眼(の交換レンズ)が突如故障してしまいました(涙)
激安ズームレンズかつ10年近く使っていたので寿命とは思いますが、このタイミングで壊れなくても。。(じゃあいつならいいのかという話ですが…)
そんなこんなで悲しみを抱えながらも無事に雨飾温泉に下山しました。

歩行時間

8:10雨飾高原バス停発
8:50雨飾高原キャンプ場
(途中10分休憩)
10:10荒菅沢
11:10笹平
11:40雨飾山頂着
12:10    発
12:55中の池
(途中10分休憩)
14:05薬師尾根
14:25雨飾温泉

おまけ

下山後、雨飾温泉で日帰り入浴しました。
洗い場はあるもののシャワーなんてものはなく、蛇口が1つだけというワイルドさ。
雨飾温泉からは、乗合タクシー(土日祝のみ運行。事前予約要)で糸魚川駅まで下りました。

いいなと思ったら応援しよう!