まるごと旅日記97年10月アンダルシア 4 まるごと旅日記1997 2024年2月29日 19:44 10月12日、ポルトガルの南端サンアントニオからスペインのアヤモンテへ川を渡る。 ジプシーの少年が子犬に空き缶をくわえさせて小銭を集めている。アヤモンテの町はシエスタの最中らしく不気味なくらいに静まり返っていた。 アヤモンテは小さい町だが、闘牛場があった。聞いていたとおりソルと書かれた入り口とソンブラと書かれた入り口があった。 強烈な日差しの中をバスターミナルに向かい、セビリア行きのバスに乗る、つもりだったが、一度、ウエルバという町でバスを乗りかえなくてはならない。 ロンドンからドーバーを越えて、フランスのカレーへ渡り、フランスを南下し、バルセロナに入り、マドリッドを経由してポルトガルのサンチャゴ・デ・コンポステーラからポルトガルを縦断してスペイン南端の町アルヘシラスへと向かう旅だった。 セビリアのヒラルダの塔は月の光をあびておそろしく美しかった。 スペイン人はだいたいがなまけものだが、唯一といっていい例外はバルの店員。 セビリアではアラブ建築の研究をしているという日本人青年に出会い、いろいろとおもしろい話を聞くことができた。 セビリアのサンタクルス街の迷路のような路地を歩行者を壁にはりつけてクルマが通る。 セビリアからバスで一時間半ほどでカディスという町に着いた。ここはかつてスペインの無敵艦隊を送り出した港湾都市。なぜか毎晩のようにバルで盛り上がった。 スペインやポルトガルを旅していておもしろいのは、スーパーのような店で買い物をしても、ある程度まけてくれるところ。たぶん小銭扱うのが嫌だからだろう。 正午、カディスからスペイン南端の町アルヘシラスへバスで向かう。途中、車窓からアフリカ大陸をのぞむ。胸が高鳴る。 アルヘシラスは国境の町だけあって、やや怪しげな雰囲気のただよう町だった。ハシシ売りが港付近を徘徊し、すきあらば旅行者のポケットにハシシをねじ込もうとする。 #スペイン #カディス #セビリヤ #アヤモンテ 4 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート