好きな人のラジオを聴いて「 正義って難しい 」と改めて考えさせられた話
いきなりな話、「正義」とは?
疑問が湧いたキッカケは推しが代打でMCを務めたラジオのあるコーナー
そのラジオというのが「ラジオ日本」で毎週火・水曜の18時〜21時に放送されている60TRY部(読:ろくまるトライぶ)というラジオ番組。
ななめ45°というお笑いトリオの土屋隼人(読:つちやはやと)さんがパーソナリティを務めている。
そのラジオの2023年3月28日火曜放送の回。
この日は私の "推し" である小関舞(読:おぜきまい)ちゃんがレギュラーの代理で出演。
説明すると、モーニング娘。などで有名なハロープロジェクトの元メンバーで2014年から19年までカントリー・ガールズというグループで活動していた。
卒業後はOGとして活動中である。
過去にまとめ作ったのでご興味わいた人は是非
話を本題に移そう。
土屋さんは「MARVEL」シリーズが好きということをラジオ内で話されていた。
アイアンマンなどが該当する作品達のことである。
舞ちゃんはあまりヒーローを通っていなかったので基礎知識から話していき。その中で「正義」の話になってからプチ議論ムードに。
舞ちゃん曰く「正義は誰かにとっての正義じゃない」とのこと。
(思い出しなのとSNSでエゴサしたものを参考に書き出したので違いありかもしれませんが)
基礎話聞いたうえでこの返しすぐ出せるの天才と自分の推しへ贔屓めになってしまったが(笑)
好きな人からの衝撃的な意見で拝聴後もしばらく頭に残ってしまい今回の投稿に至ったという経緯だ。
◆ ウルトラマンの正義
確かに疑問ではある 「 正義 」とは?
というのも私自身、特撮が大好きでいわゆる日本のヒーローがメインで毎年楽しみにしているヲタクなもので。
舞ちゃんの話で真っ先に浮かんだのが、1966年から放送され、シリーズとして約57年愛され続けている「 ウルトラマン 」
世間的なイメージでは怪獣を倒してくれる人間の味方というのが定着しがちでしょうが怪獣や異星人も実は訳ありだったりする。
ウルトラマンシリーズで有名な宇宙人といえばやはりバルタン星人でしょう。
両腕に大きなハサミを持つスリムなボディが印象的なあの方。
このバルタンも怪獣として悪者というレッテルを貼られがちだが実は故郷を失った難民という設定だった。結果的に行き着いた地球を侵略する形にはなったものの完全に悪とは言い難いポジションでもある。
下記参考文献
説得力薄いのでもう1例あげるとジャミラという怪獣(ではない)
怪獣ではないと書いたが元は宇宙飛行士。つまり人間なのだ。惑星に取り残された結果、水を必要としない身体へ豹変したというのが正式な経緯。
見捨てた人たちに復讐するため地球に帰りはするが「元は人間だった事を伏せ、怪獣として始末しろ」という上の命令だけで最後はウルトラマンに息の根を止められた。しかも水が弱点になってしまったため、ウルトラマンが出す大量の水を浴び続けうめき声をあげながら絶命という衝撃。
実際のシーンを見たことあるがあの日からウルトラマンが正義とは限らないと当時未成年ながら感じてしまった。。
(ちなみに私の生まれは平成なので当時でなく何かしらの映像で見た感想)
下記参考文献
ウルトラマンなど円谷作品こう振り返るとめちゃくちゃ話重い、、、、
ジャミラの例あげて思ったであろうウルトラマンも人間もジャミラ視点だと正義じゃないと。
◆ ゴジラ視点での正義
ついでに、ウルトラシリーズでも有名な円谷英二(読:つぶらやえいじ)様の代表作。1954年公開の映画ゴジラの話も。
ゴジラは太古から生き延びた生物という設定で水爆実験によって住処を失った事により人間社会に現れるという話。
歴史の授業でご存知の人も多いかもしれません「ビキニ環礁での水爆実験」から着想を得られたとのこと。
東京の町を次々と破壊する姿を見てゴジラは人間の敵という認識が強いでしょうがゴジラ視点だと人間=住処を奪った敵に近い認識に捉えられるでしょう。
最終的に人類の化学でゴジラは消滅する。
" 人間の正義が勝った " ように見えるが中身を開けると"町を破壊するキッカケ"を起こしたのも、この世で1番残酷な生き物も人間というメッセージで締めくくられるようなゴジラ視点では正義じゃないという終わらせ方にしたこの映画は今の時代でも超大作といっていい。
下記参考文献
怪獣、ウルトラマンという対象を通じて"人間の愚かさ"を訴えるところこそ円谷作品最大の見どころだと私は感じている。
話だいぶ寄り道したが改めて正義とは相手視点で全然違うものになるということになる。
◆ 仮面ライダーの正義
そして特撮で忘れてはならないもう1人の神様。
それが石ノ森章太郎(読:いしのもりしょうたろう)先生。
「サイボーグ009」や後にスーパー戦隊と称されるシリーズの1作目 「秘密戦隊ゴレンジャー」など数々の名作を世に放たれたお方。
先生が生み出した作品で忘れてはならないものといえば、そう「仮面ライダー」であろう。
藤岡弘、(読:ふじおかひろし)さん演じる主人公の本郷猛が秘密結社ショッカーに捕まり、バッタの能力を備えた改造人間にされたが、脳をいじられる前に恩師によって救われ基地を脱出。
その後もう1人のバッタ改造人間を救出(2号)
以降は2人ともショッカーの刺客と戦っていくというストーリー。
以下参考文献
仮面ライダーは秘密結社を倒すためのヒーローではなくショッカーによって改造された人間なのだ。
そういう意味では仮面ライダーもただ単な正義のヒーローではないという見方になる。
人類の平和のために、悲しみを仮面の中に抱きながら同じ改造人間にされたある種仲間を倒す。
という正義のヒーローだけで片付けられないメッセージが詰まっている。
平成以降の作品からは改造人間という設定は無くなるが昭和以上に「 正義 」というものの答えが複雑になっていく。
結論から言えば
「 正義 = 己の考え 」というのが主なスタンス
2002年放送の「仮面ライダー龍騎」はライダー同士が己の信じる正義のために戦うというストーリー。
「不治の病を治すため」「戦い続けるため」「幸せになるため」「英雄になるため」「戦い自体を止めるため」など人それぞれが掲げる正義のぶつかり合いが繰り広げられる。
とくに「戦い続けるため」を掲げるライダーは凶悪○人犯という今まで仮面ライダーになかった設定だった。というより戦ってる今を楽しんでいた。
戦うという快楽も彼にとっては正義なのだ。
「戦いを止める」も「戦い続ける」も両方が信じる正義という考えさせられるテーマだった。
投稿時点で放送中の「仮面ライダーギーツ」も先程の龍騎と話が酷似しており。
「世界を救うゲーム」で怪物と戦い、勝者の願いを叶えるというストーリー。
主人公も " 願いを叶えるついでに世界救う " と言ってたり、他ライダーも " 仮面ライダー全員が不幸になる世界の実現 " や "ゲームの脱落者を復活させる " 、 " 本当の愛が欲しい " など考えがそれぞれ異なる。
(投稿時点でも話とんでもない方向に進んでて毎週楽しみと困惑の連続ですが汗)
平成、令和ライダーを例にあげると
「 正義とは人それぞれで異なる 」
ということが伝わってくる。
仮面ライダー達それぞれの正義が異なるように現代人1人1人の掲げる正義も別ということ。
今まさに起こっている暗い話だが、国同士の争いも互いの正義だったりと複雑な漢字2文字であることは間違いない。
2010秋~2011夏に放送されていた仮面ライダーオーズの劇中で出たセリフでも
とあるように正義の代名詞になるコンテンツだからこそ深みがある言葉なのかもしれない。
時代は違えど仮面ライダーだけでも現代人が学ぶべき「正義の多様性」が盛りだくさんだと私は思う
だからこそ特撮は面白いし辞められないんで今も沼に浸かっている最中なのだ。
と正義について長文で書きなぐってしまった。
「正義」について深く考える事ができて私自身とても満足。
推しの「正義理論」をキッカケに特撮を私なりに整理したいという単なる雑談になったがこれで以上となる。
ヲタクの一人語りにお付き合いいただいた皆さんに感謝。
そして深堀するキッカケくれた舞ちゃん土屋さんに大感謝!!!
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