【小説、ネタ、こんな療法があってもよろし】ギャンブル依存の治療に、ようこそ

ここの治療法は変わっている。
はっきり言って、怪しい。
ぼったくられるかもしれない。
でも、あとには引けない。
やるっきゃないのだ。

「辰巳さん、どうぞお入りなさい」

「失礼します」

面談ルームに入ると、ポケモンキャラのぬいぐるみと、ビーズクッションが、ところ狭しと置かれていた。

「何も言わいで、ええ。事前に書いてもらったカルテ読めば分かるよって」

「先生はポケモン好きなんですか?」

「まったく興味無し」

「ポケモンのぬいぐるみが、いっぱいあるもんですから」

「1カ月にギャンブルで失う想定の金で、こんだけのぬいぐるみやクッションを買える、いうことや。あなたのミッションとしては、①キャンブルをやめる②普段使いしない物を平気で買えるようになる③ワクワクすることをやるの、以上3点です。さあて、来週のサザエさんは療法ね。
どうせ溶かしてしまう金を思えば、ギャンブル以外のことで散財する勇気ぐらいついたやろ。そこにある新聞広告1枚を手にとりんさい。裏面が白紙になってるやろ」

「はい、、、」

「ワクワクワクせん ?」

「特には」

「小学校の頃、広告の裏にいろいろ書くことにワクワクしたやろ?」

「まあ、、、」

「なんか誘導してるみたいやん。元気よく返事しんさい!登録してなかったら[Note]に登録してなんでもいいから書いてみんさい。自由にかけてワクワクするやろ!
まずは、ギャンブルで溶かす予定の金額分、普段行かない思い立った場所へ適当に行き、いつもは買わない種類のお土産を買ってきんさい!」

終話

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