音楽の楽しみ方はいろいろです
暑かった夏も、秋の気配が感じられるようになりました。
芸術の秋がやってきました。なぜ、芸術の秋と言うのか?という疑問はさておき、皆さんはどのような芸術を楽しんでいますか?
芸術の秋にふさわしく、今回はクラシック音楽をご紹介します。
普段音楽は、どのように楽しんでいらっしゃいますか?
好きな作曲家の作品を聴く、好きなアーティストやオーケストラの演奏を聴く、曲のメロディを楽しむ、など様々な楽しみ方があります。
そこで今回は、楽器の音色を楽しめる曲をご紹介します。
ラヴェル「ボレロ」
楽器の音色を楽しめる定番の曲は、この曲かと思います。
フランスの作曲家ラヴェルが作曲した「ボレロ」はそれぞれの楽器の音色が存分に楽しめる曲です。
この曲は基本的に2つのメロディーの繰り返しですが、スネアドラムがリズムを刻む中、最初は1つの楽器から始まりそれぞれの楽器が2つのメロディを奏でながら演奏に参加していき、最後には大終焉を迎えるというシンプルな構成ながら、ドラマチックな音楽になっています。
ブリテン「青少年のための管弦楽入門」
イギリスの作曲家ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」は、演奏内でそれぞれの楽器の説明が入ります。(入らない演奏もあります。)
楽器そのものの説明が中心ですが、楽器の音色の説明もしていますので、それぞれの楽器がどんな音色なのかがよくわかる音楽です。楽器の説明も演奏に入れてしまうと言う発想は、素晴らしいですね。
クラシックの曲の中には、たまに楽器以外のものを使用して音を出す指定をしている曲があります。指定していると言うことは、そのものの音色にこだわっていると言うことだと思います。
そんな楽曲もいくつかご紹介します。
チャイコフスキー「序曲<1812年>」
チャイコフスキーの序曲「1812年」では、なんと大砲を使う指示が楽譜にあります。外で演奏をする場合は、今でも実際の大砲を使用することはありますが、室内では流石に使用はできないので、打楽器やシンセサイザーで代用しています。
以下の動画は、序曲「1812年」の演奏の一部ですが、実際に大砲を使用して演奏をしています。
ルロイ・アンダーソン「タイプライター」
オーケストラの演奏の中で、タイプライターを使用している有名な曲です。
タイプライターのタイピングやキャリッジリターンの際に出る音を効果的に使っています。こうなるともうタイプライターも楽器なんじゃないかと思うほど音楽に馴染んでいますが、演奏は意外と難しそうです。
今回ご紹介した曲は、1度は聴いたことがある曲がほとんどかと思います。
新たに聴いてみると、新たな発見があるかもしれません。そんな楽しみ方も面白いですよね。
秋の夜長、楽しみはいろいろだと思いますが、芸術に読書に食欲に思う存分に楽しんでくださいね。