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私の不眠克服記

もともと良く寝るタチでした。寝る直前に紅茶を飲もうがスイーツを食べようが、旅行先だろうが悩み事があろうが、寝ようと思ったら5分以内に寝ていたと思います。そんな私が不眠に悩んで約一年…。

病院の先生は、「年だから仕方ないよ。薬をずっと飲んだらいい。ま、だんだん効かなくなってくるけど」と諦めモード。だめだこりゃ…。往年のお笑いスター・いかりや長介さんのごとく心の中でつぶやいた私は、不眠症を克服するべく、いろいろな努力を開始したのでした。

睡眠ホルモンメラトニンを作るにはセロトニンの活性化が大事だから、朝イチで太陽の光を浴びて散歩。食事は血糖値を乱高下させないよう糖質制限。アルコール・カフェインは厳禁。スクリーンは寝る3時間前からオフ。寝る2時間前にはお風呂に入り深部体温を下げにかかる。1時間前にはストレッチ。寝る直前には少し退屈な本を読んでリラックス。遮光カーテン・アイマスク・耳栓の三種の神器で準備万端。さぁ寝るぞと布団に入り眠れなかったら…。
安易に睡眠薬を飲まず、まず自律訓練法。それでダメなら528Hzのヒーリングミュージック。それでもダメな頃には、だいたい2時間が経過しているので薬を飲んで寝ます。ま、何を飲んでも夜中数回起きました。いわゆる長時間型の強い薬でも。

さて昨晩のこと。我が家ではある映画がブームで、子どもと父親とで同じ作品(3部作)を繰り返し観ています。お母さんも観ようよと誘われても、寝る3時間前から件の儀式があるので忙しくてそれどころではない。ところが昨日は、雨で昼から観ていたので参加しました。…面白い!夢中になった私は、儀式をサボって夜に続きを観たのです。

スクリーンタイムの制限もお風呂の時間もいつになく、寝室に入る時間もズレてストレッチもサボり、いいや眠れないならサッサと薬を飲もうと布団に入ったら…、たぶん5分で入眠。次に起きたのは朝の6:30。いつも目覚ましをかけている時間です。なんと、一年ぶりに朝まで寝たかも…。これはなかなかの衝撃体験でした。

まだ一日なので、不眠症を克服したぜ!とは言えない段階です。でも、何か掴んだ気がするのです。
寝るためのさまざまな努力は、無駄だったとは思えないし、実際世の中でよく言われていること。ただし私は、朝起きたときから、寝るために生きていました。寝る直前などは、腕まくりして親の仇をとるかのごとく意気込んでリラックスを目指す。それってホントにリラックスか、と自分にツッコミはありましたが、どうしたら良いかわからなかった。

遊んじゃえば良かったのね。寝るために生きず楽しむために生きれば良かったんだ。
これで今日から寝られます、メデタシメデタシ…とは限りません。でも、この気付きは書き留めておきたいと思ったのでした。

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