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NIKE ボルトカラーのボルトってウサイン・ボルトじゃなかったの?
ランニングシューズやスポーツウェアをチェックしていると、目を引く"蛍光イエロー"のシューズを見たことがあるだろう。それが NIKEの「ボルト(Volt)」カラー だ。
このボルトカラー、一見するとウサイン・ボルトと関係があるように思う人もいるかもしれない。しかし、実は全く関係ない。ボルト(Volt)とは、"電撃"や"稲妻"を意味する言葉で、そこから派生した 「ネオンボルト(Neon Volt)」=蛍光イエロー を指す。NIKEがこの色を多用する理由は、その象徴的な意味と視認性の高さにある。
ボルトカラーの誕生と背景
NIKEがボルトカラーをランニングシューズや競技用スパイクに取り入れ始めたのは、2012年のロンドンオリンピックがきっかけだ。このとき、NIKEはトップアスリート向けに 「全員ボルトカラーのシューズを履く」 という大胆な戦略を取った。テレビの画面越しでも一目でわかるほどの鮮やかなカラーが、競技場で異彩を放った。
以来、ボルトカラーはNIKEの象徴的な色となり、特にレーシングモデルのシューズに採用されることが多くなった。ヴェイパーフライやアルファフライ、ドラゴンフライなど、 「速さ」 を追求するモデルには、たびたびボルトカラーが使われている。
なぜボルトカラーが選ばれるのか?
1. 圧倒的な視認性
ボルトカラーの最大の特徴は、圧倒的な視認性の高さにある。蛍光色は光を強く反射するため、昼でも夜でも目立つ。これにより、ランナーが集団の中にいても目に留まりやすく、速さや存在感を強調する効果がある。
2. 速さを象徴する色
電撃(ボルト)という言葉の通り、この色には 「スピード」 のイメージがある。マラソンやスプリント競技では、選手の速さを引き立てるカラーとして採用されることが多い。特に、レースシューズにボルトカラーが多いのは、 「履くだけで速くなれる気がする」 という心理的な影響も考慮されている。
3. NIKEのイノベーションを象徴
ボルトカラーは、NIKEが最新技術を詰め込んだシューズによく使われる。例えば、ヴェイパーフライシリーズの初期モデルや、プロトタイプ(試作品)ではボルトカラーが採用されることが多い。これは 「最先端のテクノロジーが詰まったシューズ」 というメッセージでもあるのだ。
ボルトカラーのシューズはどんな人におすすめ?
ボルトカラーのランニングシューズは、特に 「スピードを追求するランナー」 にぴったりだ。マラソンやトラック競技で目立ちたい人、ライバルとの差をつけたい人には最適な選択肢といえる。
また、夜間ランニングをする人にもおすすめ。ボルトカラーは光を反射しやすいため、暗い道でも視認性が高まり、安全性が向上する。
まとめ:ボルトカラー=速さの証
NIKEのボルトカラーは、単なる蛍光イエローではなく、 「スピード」「最先端」「視認性」 を象徴する特別な色だ。
もし、NIKEのシューズ選びで迷っているなら、ボルトカラーのモデルを試してみるのもアリ。速さを求めるランナーにとって、ボルトカラーは単なるデザインではなく、 「最速を目指すためのスピードの証」 なのだから。