千葉県の野田市に行った話 その② 番外編 朝倉彫塑館、旧吉田家住宅歴史公園、戸定邸
野田市への行きと帰りを利用して、立ち寄ったスポットを紹介します。私の気になるスポットということで、庭園・文化財に寄っています。
行きは、東京都台東区にある、朝倉彫塑館に行きました。朝倉彫塑館は、彫刻家の朝倉文夫氏のアトリエと住居だった建物です。1935年に完成した登録有形文化財に指定された建物と、朝倉文夫氏の作品、そして、敷地全体が、「旧朝倉文夫氏住宅庭園」として名勝に指定されています。
朝倉氏のダイナミックな作品と、こだわりのアトリエ空間、中庭と屋上庭園など、彫刻に詳しくない私でも十分楽しむことができました。
帰りは、千葉県柏市にある旧吉田家住宅歴史公園と、松戸市にある、戸定邸に行きました。
柏市の旧吉田家住宅は、名主から在郷商人、醤油の醸造を行い、幕末には、幕府の軍用馬を放牧する、小金牧の管理にあたる牧士を務めたことにより、苗字・帯刀が許される士分格を得ました。その吉田家の住宅は、この地域の農家における住宅形式の到達点として評価されており、周囲の屋敷林なども含めて、当時の様子を残しています。建物の多くは重要文化財に指定されており、ボランティアの方に丁寧にご説明いただきました。
ちなみに、幕府の軍用馬を育てる牧の多くは現在の千葉県にあったそうです。吉田家以外にも牧士はいくつかあり、そのひとつ現在の流山市にあった花野井家は住宅が現在は野田市に移築され、重要文化財に指定されています。
また、松戸市の戸定邸は、徳川慶喜の異母弟にあたる、徳川昭武が明治時代に建てた建物で、明治時代の徳川家の住まいがほぼ完全に残る形としては日本で唯一の建物です。
特徴的な要素として、南西に広がる庭園は、芝生が広がっており、西洋の要素を受け入れていく明治という時代を感じることができる場所です。富士山を望む眺め、庭園と建物が一体となった日本的な要素も感じることができました。
いつものことながら、食べ物と全然縁がなかったのですが、さすがに野田市に次に行くときは、ホワイト餃子もぜひ食べてみたいと思います。今回も本店に行ったものの、朝の7時台に完売予想が出ていて、さすがにちょっとあきらめました。。。
写真は朝倉彫塑館の屋上庭園から望むスカイツリーです。