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12/13:もやもや
目が覚めると電車の出発時刻だった。
確実に2限には間に合わないので、3限から行こうと思って支度をしたが、それも微妙に間に合わない。間に合わないと確信した途端に行く気が失せてしまった。
しかし出かけないとなると親から何か言われそうだし、せっかくある程度まで支度したし、夜は彼氏と会う予定があるので外出はしたい。ならせっかくだから、なかなか行けないところに行こうということで、国立図書館に行くことにした。行かないと決めたら動けるようになる現象はバグとしか思えないので私の運営(?)に早く修正してほしい!この時点で自覚的に直そうとしないのがいけないのかもしれない。
図書館では卒論の資料となる先行研究を大量に印刷した。ただのド怠惰でゼミを休んだくせして図書館で資料を入手するのって歪。卒論のためのアクションを取ることで相殺しようとしている?
普段コンビニでコピーをしている身からすると、印刷代が安すぎていつも驚く。受付や出入り口付近の人は機械的な人が多いのに、印刷カウンターの人は人当たりが良くてこの違いはなんだろうと思った。利用者との会話の量の違いか、それともそれぞれに適した性質があるのか。
国立国会図書館、国民への資料提供よりも国会議員の補佐をすることの方が大きな役割とされているのはなんだかずるいな〜というふんわりとした気持ちを抱えているけれど、来館してもしなくても使えるサービスがとても多いのでいつも助かっている。ありがとうございます。
閉館時間まで居座り、その他の用事を済ませてから地元に帰る。
電車の中で彼氏に待ち合わせは最寄り駅で良いかとLINEをしたが、なかなか返信が来ない。
最寄り駅に到着して少し経ってから連絡が来た。どうやら眠ってしまっていたらしい。2人とも会いたくて会っているのだからあえて謝りはしないけど、疲れているのだなと思うと、ほんの少し申し訳なくなる。相手を私に付き合わせていると考えてしまうのは昔からの悪い癖で、やっぱりまだ完全には治っていないんだなと自覚させられた。だいぶマシにはなったんだけれど。
2人で近所のコメダ珈琲店へ。割と遅くまで開いていて、彼氏とは夜に会うことが多いのでとても便利。お腹がぺこぺこだったので、調子に乗ってピザトーストを頼んだ。半分食べたところで結構多いかもと思い始めて、後半は勢いのまま食べた。この感情は持久走に似ている。
会話の中で彼氏の昔の写真を見返していたら、ある写真が目についた。それは共通の女友達と彼氏のツーショットで、肩が触れ合うくらいの距離の近さがずっとうっすら気になっていた。
写真をもらった当時は知らなかったが、実はその人は彼氏の元カノで、自然消滅に近かったために別れを切り出せず、一時期元カノと私とで二股状態になっていたらしかった。
昔のもやもやの正体がはっきりして少し安心し、改めて元カノを突きつけられたような気になってまたもやもやした。
今さら話を掘り返したって誰も幸せにならないので何も言わない。が、気付かなくてもよかったことに気付いてしまったことに確かなストレスを感じた。
作り笑顔のまま店を出る。帰り道、ハグをしてもキスをしても、煙草を吸っても落ち着かず、彼と話すたびにその写真が脳裏にちらついた。
写真を消すべきか迷ったけど、昔の彼氏の写真は貴重だと思うと消せなかった。私は弱い。
写真は帰宅時の猫。
______________________💠BGM
夢見る隙間 / aiko - May Dream