10年前にシャンクスの娘設定特殊トリップ長編夢小説を書いていた女がワンピースフィルムレッドを観るまで
※自分のこと落ち着かせたくて書いてるので映画のネタバレあっても支離滅裂でも自分語りでも許せ
※(20241013追記)もうちょい読みやすいように目次とか色々いじりました
10年前のシャンクス娘設定特殊トリップ長編夢小説を書いていた私へ。
なんでそんなピンポイントの設定で100話以上も書いちゃったんだ。
1.私に衝撃走る
2022年某日、ジャンプを買いページを捲った先にあったワンピースの最新映画情報に目が飛び出るほどビビった。
シャンクスの娘…………娘……????
……ホ…ホァ……???
私は10年以上前からの夢女子である。
夢女子ってなんぞやという人は調べよう。ここでは言わん。
自分の夢小説サイトも持っていた(※現在も存在はするが更新はしていない)。
夢小説ってなんぞやという人も調べよう。ここでは言わん。以下分からん単語が出てきたら自分で調べよう。
その中で長編夢小説を連載していたのだが、その長編夢小説の中身が問題である。
シャンクスの娘設定の特殊トリップ長編夢小説であった。
いやなんでシャンクスの娘なのにトリップ?みたいなツッコミがあるかもしれないけどそこは軸にないのでスルーして欲しい。とにかく私は書いていたのだ、「シャンクスの娘」設定の夢主を。
時には部活終わりに、時にはワンピースのキャラブックを片手に、ちまちまとガラケーを使いほぼ毎日更新を行っていた。その総話数は100話以上である。情熱。
おおよそ4年間ほど費やして書いて、なおかつ初めて完結させることのできた長編ではあったので今でも大切にたまに読み返している。1話1話は短いし全体的に拙いので恥ずかしさはあるが、読み返してみると当時の熱が伝わってくるので良いなと思う。
そんなわけで大事に大切にしていたものの一部だった「シャンクスの娘」という文字が、ジャンプにデデンと載っかっていた。脳が破壊されるかと思った。
オ、オア……と狼狽えつつ、どう言い表したらいいか分からない気持ちを抱えることになったのである。
2.観に行くかどうするか
さて、最初の発表からしばらく経ち自分自身も落ち着いた頃。私はひとつの個人的問題にぶち当たっていた。
映画ワンピースフィルムレッドを観に行くか否か。
最初の発表があってから日が経った為、映画のあらすじは既にある程度開示されていた。
シャンクスの娘、ルフィの幼なじみ、世界的な歌姫………出てくる設定を見つめながら脳内は「最強夢主のフルコースだ……」という気持ちでいっぱいになっていた。
私が書いていた長編は特殊トリップという形ではあるものの、夢主自身はやや平凡主設定であった為まだギリ……イケるか………?みたいな心持ちであった。
この「ギリイケるか……?」は「設定被りすぎてないから映画を観ても色んな感情で胸が苦しくならないか」の意味である。
原作者は神である。
つまり神の描いた真のシャンクスの娘という偶像がこの世に生まれ落ちるのである。
その事実に私は耐えられるのか?
神と設定被りだが??
夢小説、夢女子という概念がそこそこ世に広がりつつあるも、かつては隠れるように動いていた用水路のネズミ(※主観)だったので気分はネズミ捕りに既に捕まったネズミだった。まだ観てないのに!そもそも公開もされてないのに!!アホ。
ものを書いたり描いたりするオタク的には「n番煎じだけどお前にとっては一番茶だし美味しいものは何度食っても美味しいんだから気にするものでは無い」という気持ちもあるのだが相手は神である。アカン。
多分この世の夢女子の中にはシャンクスの娘設定で夢小説を書いていた人が一定数存在する。その同志に思いを馳せつつ、観に行くかどうかを有耶無耶にしたままとうとう映画公開日を迎えたのだった。
3.「いや、ネタバレ欲しい なんなら映画の起承転結教えて欲しい」
映画が公開され、タイムラインでも続々とフォロワーが鑑賞報告を上げている中で、私の心はやはりというかなんというか、「観たい」という気持ちが勝っていた。
よくよく考えてみれば、これはつまり原作者から直々に「これが最強夢主のお手本です!」とお出しされているのだ(※そういう訳では無い)。
神の創りたもうし最強夢主……観たいか観たくないかで言えばめっちゃ観たい。
しかし私は前述にあるシャンクスの娘設定特殊トリップ長編夢小説を書いていたという過去があり、それに付随する地雷原が存在していた。あまりにも設定被りしていると私はおそらく精神的に死ぬ(いたたまれなくて)。
つまり、私が付けた設定の数だけ地雷が存在する。
紛争地帯?
だがここで一つだけマシな事実がある。地雷の存在を私がよく理解しているのだ。そりゃそうだろ書いた本人なんだからよ。
そんなわけで映画公開当日、知らぬ地雷を踏むよか先に知っといた方がいいだろ!のテンションで鑑賞済のフォロワーを1人捕まえ「内容を教えて欲しい」と懇願した。
ものすごく優しいフォロワーは「ネタバレはできるだけ控えて喋りましょうか?明確な地雷あるなら教えてもらえればそのへんも踏まえますよ」と仰ったが私は冒頭の発言でその優しさをポイ投げし、詳細な映画の内容を知ることとなったのだった。
※ここから先、どこまでもワンピースフィルムレッドのネタバレが出てくるのでご注意ください※
聞いた感想が以下。
「ありがとう!!!!!!!!!!ギリギリ苦しまずに済みそうです」
そう、ギリギリ苦しまずに済みそうだった。オールオッケー!!!
いや、嘘。マジでギリギリOKだった。
詳しく書くと当時書いていた夢小説が余裕でバレそうなので伏せるが、自身の書いた夢主に関わる悪魔の実の能力が「道具を使って攻撃した相手を悪夢の世界にいざなったり良い夢を見せたりもできる」だから本当に危なかった。致命傷になるところだった。
そんなわけで見に行く決心を固めた折、タイミングを図ったかのように幼なじみから件の映画を見に行かないかという誘いがあった。乗らない手はない。正直出無精の気があるので助かった。
そうして来たる8月14日、私は彼女と、ウタと向き合うことになったのである。
4.op/シャンクスの娘設定最強夢主/ルフィ寄りallキャラ(〜WCI編)//悲恋・メリバ寄り?
さて、観に行くまでの1週間。私が何をしていたかと言うとレッドを鑑賞した人々の感想漁りである。
肯定的な感想も否定的な感想もとにかく漁った。知らんうちに小さな地雷が己の中で生まれている可能性もあると感じていたので、それの有無を確認するためである。
地雷地雷と言っても、その地雷を置いたのは他人ではない。間違いなく自分自身だ。後始末は己の手でしなければならない。
後始末で思い出したが、私は今年の2月に淡い期待を抱きつつ「大怪獣のあとしまつ」という映画を観に行き、あまりのテンポの悪さに劇場から1度出たという嫌な思い出がある。
映画を観に行く当日、私は「いい感想悪い感想読み漁ってレッドへの耐性を高めてて これで映画辛くなったら多分途中退出して死んでると思うんだけど自分が途中退室した映画としてワンピース映画が「大怪獣のあとしまつ」と肩を並べるのはあまりにも嫌すぎる」という思いをツイートとして吐き出していた。
そんな私が映画を観た後、最初の呟きが以下。
「レッド見てる間8割くらいずっと号泣してました」
そう、ダバダバに感情が揺さぶられて泣いていたのである。めちゃくちゃ質の良い最強夢主長編夢小説1作分読んだ気分だった。ぶっちゃけ今もなんかちょっとまぶた腫れてる。
感想を読み漁るうちにあらすじだけは詳細に把握することが出来ていたのだが、映像と音が加わるとなんかもうすごい良かった。ウタの歌声、ダンス、戦闘シーン全てがイキイキとしていた。
感想として一言にまとめようとすると「op/シャンクスの娘設定最強夢主/ルフィ寄りallキャラ(〜WCI編)//悲恋
・メリバ寄り?」みたいなランキングコメント状態になるのでもう少しだけ詳細に思ったことを備忘録として記述しようと思う。
・最強夢主としてカンペキ
もうこれ。これに尽きる。強くてかっこよくて可愛い。だけどちょっと影がある。完璧でしょうコレ。
ルフィのウタに対するムーブもめっちゃ良かった。ウタの想いは否定せず、でもルフィ自身の正しさを突き通すこの感じウワーーーーめっちゃ良……
ラスボスとして立ち塞がるのも個人的に気持ち舞い上がった。みんな好きだろこんなん。
私は平凡な主人公が非日常へと巻き込まれていく展開が好きでよく書いていたため、最強夢主は読み専だった。
大抵の場合ここまでチーズハンバーグカレーロコモコ丼みたいな盛り方をすると裏サイトで叩かれまくって晒され閉鎖に追い込まれるのが常の印象だったが、なんとこれを出してきたのは神なのでそんなことは起きない。
ありがとう神。
・メリバ夢小説としてカンペキ
ここに関しては個々人の想像に委ねられているところなのであくまで私自身の意見だということを最初に記しておく。
私個人の解釈として、ウタは亡くなったと思っている。理由としては単純で、その方が好きだから。映画の終盤を観ながら、夢小説でも死ネタは多種多様にあるが、切ない系やメリバ系の夢小説も少なからず散見していたことを少しだけ思い出した。
私の女性の好みはきしめんみたいな女(太く長く生きるタイプ)だが、ド派手に打ち上がり消えていく花火みたいな女もドッ好みなので最高だった。ありがとう神。
・ルフィ寄りallキャラ夢としてカンペキ
間違いなく主軸はルフィとシャンクス、特にルフィであることに間違いは無いのだがなんとこの映画はallキャラである。麦わらの一味はもちろん、海軍も四皇もサイファポールも出張る。個人的にはブリュレちゃんとオーブン兄さんがめちゃくちゃ活躍していたのでわっしょいわっしょいお祭り騒ぎの気持ちだった。そして忘れちゃいけない、ブルーノ。完全に思い出の話だが初めて週刊少年ジャンプを読んだ時のワンピースがブルーノ撃破のシーンだったため個人的に嬉しかった。ありがとう神。
・シャンクスとの関係性がカンペキ
私の書いていた夢小説の夢主は正真正銘シャンクスと血の繋がりのある娘であったため厳密にはウタとは違うがそれでも、1番気になっていたのはウタとシャンクスとの関係性の描写だった。
んも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ほんっとうに良かった。ちゃんとシャンクスと仲間たちが娘って言ってくれた。ウタが最期眠るまで肩を抱いてそばに寄り添ってくれていた。娘として愛し慈しんでくれてた。それだけでもう満足した。
シャンクス、原作ではなんかどんどん色んな時勢のうねりの中に居てちっとも自由じゃなさそうで、じゃあこの男がホッとして生きていける世界ってどこだよとか思ったりしてたので、ウタが最期、観客たちへ歌う姿を見つめる描写が優しさと温かさとちょっとの寂しさでできてて色々考えてダメになった。神、シャンクスどうなんの?
今パッと書けるのはこれくらいだろうか。それでも語り尽くせないほど、良かった。特にウタカタララバイの歌唱シーンはずっと好きだったFAKE TYPE.の楽曲提供で非常にテンションが上がるのに、歌いながら狂っていく世界観がたまらなく良かった。あと作画めっちゃ良い。
歌詞を見返してみるとどの曲もかなり直接的なのでおそらく二回目観に行った時は印象が変わるだろう。
5.まとめ
ビクビクしながらも観に行ってよかった。
これに尽きる。
映画の発表から色々こねくり回して考えてはいたが結論はいつも同じである。
神からシャンクスの娘設定最強夢主がお出しされたとて、じゃあ私の書いていたものがゴミになるかといえばそうでは無い。あの拙い文章だって今でも私を楽しませてくれている。上でも言ったように、美味しいものは何度食っても美味しいんだから。
シャンクスの娘設定特殊トリップ長編夢小説を書いていた頃の私は、まさか10年後シャンクスの娘が映画でお出しされるだなんて思わないだろう。私の読みたいお話はこれだ!と思いながら書いていたに違いない。
ちなみに書いていた夢小説は夢主がシャンクスに会いに行くために冒険をして再会するまでが一部で80話ほどで完結、その後ワンピース原作本編1巻から原作沿いでイーストブルー編丸々執筆後、サイトには掲載していない。掲載していないが、いつか続きを書いていければと思う。
以上!お粗末さまでした!