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【ドラクエライバルズ】メラゾーマとファイアーボールは同じ強さか?【亡霊】
この記事はドラクエライバルズの初期に猛威をふるったカード【メラゾーマ】と、ハースストーンのカード【ファイアーボール】(以降FB)について、筆者の考えをまとめたものである。
前知識として
どっちも知らない人向けに簡単な前知識
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ハースは初期HP30ライバルズはHP25のゲームなので、実はどちらも「最大HPの2割のダメージを与えるカード」である。要するに2枚は同じカードである。
そして、『FBは強かったけど壊れているほどではなかったから、メラゾーマもそうだろう』という考えがSNSなどで見られた。
この記事ではその考えが誤りであることを示していく。
FBは「パワーカード」、メラゾーマは「壊れ」
FBは「パワーカード」だったが、ライバルズのメラゾーマはそれよりも強力な「壊れ」カードであった。その根拠は3つある。
1.強さは相対的なものである。
2.ルールがバーンを強くしている。
3.スキル【紅蓮の火球】が強い。
1.強さとは相対的なものである
バランス調整等で、1番強いデッキが弱体化されたとき、2番目に強いデッキが次の1番強いデッキになることは、想像に難くないだろう。
2番目に強かったデッキは、強さが変わらずに強くなったのだ。自身の強さは自身以外の強さに左右される。
デッキの強さと同様に、他のカードが弱くなれば、メラゾーマの強さはFBから変わらずに強くなる。
下記の画像はいずれもパワーカードだが、ライバルズの方はハースより弱いことがわかる。(左がライバルズ、右がハース)
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ハースのパワーカードは、ライバルズに実装される際に弱くなったが、それでも強力なカードだった。そんな中FBを弱くせずに実装すれば、周りが弱くなった分だけ強くなるのは当然である。
結果として、FBから変更なく実装されたメラゾーマの強さは、周りのパワーカードから1段階強くなったので「壊れ」となっていた。
2.ルールがバーンを強くしている
2つのゲームは基本ルールは同じだが、ライバルズは独自のルールがあり、条件を満たすと、「特定のユニット」や「リーダー本体」を攻撃対象に選べなくなる。
その条件は厳しいものではなかったので、効果でダメージを与えるカードは、ハース以上に強かった。
ルール面で優遇され、相対的に強化されたメラゾーマは、「パワーカード」を超えた「壊れ」カードになった。
3.スキル【紅蓮の火球】が強い
ライバルズでは自ターンに1回コストを払い、テンションをためることができ、3回ためるとスキル【紅蓮の火球】が使用できる。
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一方でハースではスキル【ファイアブラスト】を毎ターン使用できる。
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二つのスキルをまとめるとこんな感じ。
紅蓮の火球:3ターンかかるが、合計3コストで3ダメージ
ファイアブラスト:毎ターン打てるが、2コストで1ダメージ
比較すると
1コストあたりのダメージ量は【紅蓮の火球】の方が優れている。
1ターンあたりのダメージ量も【紅蓮の火球】の方が優れている。(同じダメージでも、初期HPの少ないライバルズの方がダメージの割合が大きいため。)
結果として【紅蓮の火球】は、【ファイアブラスト】の2倍どころではないダメージ効率を誇る。
本来バーンカードは「トドメを刺すとき以外は、手札で腐りやすい」というデメリットがあるのだが、【紅蓮の火球】が強すぎて簡単にHPを減らせたので、ライバルズではバーンカードの欠点がほとんど消えている。
スキルのダメージ効率の強化によって、FB以上にトドメを刺しやすくなったメラゾーマは、「壊れ」カードになった。
まとめ
以上3点をまとめるとFBは「パワーカード」だったが、①FB以外のパワーカードの弱体化による相対的な強化、②追加ルールによる相対的な強化、③スキルが強化されたことによる相対的な強化を受けたので、メラゾーマはFBを3段階強化した「壊れ」だったといえる。
FBと関係のないおまけ「第一回バランス調整について」
メラゾーマが「壊れ」だったので、初期環境は1強状態だった。そのため、多くのプレイヤーがメラゾーマの弱体化を予想していたが、「第一回バランス調整」では他のカードが弱体化されただけにとどまった。
メラゾーマを弱体化しなくても良環境になったため、メラゾーマは壊れてないかのように思えるが、実はこの調整内容とメラゾーマは大きく関係している。
メラゾーマとの関係性やバランス調整の意図を深く解説している媒体を見つけられなかったため、時間があれば第一回バランス調整について詳しくまとめようと思う。
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