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マスターデュエル新規BF(ブラックフェザー)構築&展開その2
どうもたけのこと申します。前回の記事を見てくださった方々大変ありがとうございました。
今回は以前作ったBFデッキを修正してダイヤ1に行けたのでその報告と、実際にランクマを潜った際の環境やデッキの使い心地も踏まえて、デッキの構築や意識したことの紹介をしていきたいと思い再度投稿しました。
前回中途半端になってしまった部分もあるのでより詳しく書いていけたらと思います。
BFの現環境での相性と改良点
修正したデッキの紹介の前にランクマでよく見る環境デッキについてBFとの相性とデッキとして改良すべき点について先に雑感を述べたいと思います。
早くデッキを見たい人や個人の感想が面倒臭い人は目次を見て飛んでください。
では先に感想から。
こちらの先攻展開は2枚初動であればG以外の基本的な誘発は気にせず展開が可能で、BFADのモンスター効果による展開をバーンで拘束する効果やFAWの3000打点完全耐性の壁が環境的にマッチしています。
BFADの効果で4~5回モンスター効果を使わせるまで他のカードで消耗させる捌きかたや完全耐性をクルヌギアスや打点などで突破させないように気をつけたプレイングをすれば先攻は問題ないと思います。
しかし、基本的にBFは着地狩りや墓地メタが刺さる他過剰な妨害を突破するのが難しいため、現在の環境ではこれらに該当するイシズティアラやエクソシスター、ふわんだりぃず等が先攻で敷いてくる妨害を後攻で越えづらいのが問題です。
また、それぞれのデッキでBFにとってキツイ点を具体的に列挙します。
・イシズティアラ
①イシズギミックでこちらのギミックが機能不全になる
墓地バウンス組のケルドウ・ムドラが厄介で墓地肥やし次第で先攻後攻どちらでも妨害してきます。
主に展開面では展開途中で落ちるゼピュロスや黒羽の旋風の蘇生対象を戻されると展開が鈍り本来の布陣ができません。
その他にも、こちらが墓地に送ったサルンガやツインシャドウの対象をデッキに戻したりするなど墓地を介した先攻での妨害の強度も落ちます。
②ハゥフニスやケルベクといった独自の手札誘発がある
これらは一応Gが打てますが前者はケルドウ・ムドラが落ちる可能性があり後者はBFDやノートゥング、ボレアースをバウンスされると展開が途中で終わってしまいます。
龍鬼神でケア可能といってもシムーン初動でないと先置きできないので意識するならシムーンのアクセス手段を増やす必要があると感じました。
③そもそもBFのギミックで墓地メタが十分にできない
この環境におけるBFの一番のマイナスポイント。
前盤面に触れるカードや先攻での万能無効はあれど、直接墓地に触れるメインギミックは龍鬼神だけでかつ墓地効果を無効にできるのが素引きの墓穴ぐらいです。
したがって基本的に後攻ではティアラの効果がガンガン通り放題なため、余程イシズティアラ側が下振れでこちらの誘発で止まるケースでなければいつもの圧倒的な盤面とリソースで敗北待ったなしです。
④バックに触ってから前盤面に干渉しにくい
③に付随する事項ですが完成したイシズティアラの盤面からこちらが動く場合、バックのサリークやクライムを安全に除去あるいは発動させられるかは拮抗勝負等の汎用バック除去を握っているか否かです。
BF自身のギミックでは前盤面をチヌークで無効にすることはできてもバックに触れないので、拮抗勝負のような汎用バック除去を握っていないと必ずイシズティアラのバックを踏みながら展開しないといけないのです。
ティアラの罠を踏むということはそれに伴って墓地に送られたティアラの効果が発動し、BF側はそれを墓穴で防げなければまた効果が連鎖していくので結局アドバンテージ差が広がり敗北に繋がります。
展開前のバック除去が自前で用意できず引き込みにくいのは痛手と言わざるを得ません。
総じて先攻を取れてギリギリ挑戦権を得られて後攻では手札誘発で止まるぐらい下振れていればワンチャンあるかもしれない厳しい相手です。
・エクソシスター
①メインギミックで除外による着地狩りが可能かつ複数回飛ばして捲って来る場合がある
メインギミックでミカエリスが成立するだけで1回の除外とサーチ先がリタニアなら更にもう1回バックで着地狩りの除外をしてきます。
先攻でBFADを複数体立てるとマニフィカに行くまでのモンスター展開を拘束することはできますがリタニアや拮抗勝負など罠主体で除外を連射して捲ってくる可能性があります。
そのためFAWの完全耐性やバロネス、レモンアビスの万能無効を立てておかないと更地になりかねません。
後攻では前盤面のマニフィカやミカエリスだけならまだしもバックのリタニアでも着地狩りしてくるとバック除去の苦手なBFでは手数の要求値が上がります。
本来であれば先にカスピテルを立たせてからミカエリスを出しマニフィカに繋げるのがエクソシスターの基本ムーブです。
しかし、すぐにGを投げて通った場合に最低限の妨害保証としてミカエリスを先に出してくる場合があるので注意が必要です。
②エクソシスターの墓地メタ及び変身が刺さっている
BFで墓地に触る行為はゼピュロスや黒羽の旋風の効果での蘇生、BFADの召喚など展開及び制圧の根幹を担っています。
黒羽の旋風による除外からの帰還という方法はあるものの通常より展開力が落ちてしまいます。
先攻展開ならアトラクターやG以外は致命傷ではありませんが、問題は後攻時に①の除外の他に永続の裂け目や罠のバディス等バックで徹底的に墓地をメタって来ることです。
バディスは出てくるタイミングもそうですが変身して状況にあった複数の妨害が並ぶのでうららがないと厳しいです。
とはいえエクソシスターはイシズティアラやふわんだりぃずに比べれば手札誘発が効くので後手でも手札次第で何とかなる印象でした。
・ふわんだりぃず
①手札誘発の貫通力とアトラクターの打ちやすさ
Gが腐るのはもちろんうららや泡影も手札次第で貫通してきます。
特に泡影が貫通するということはチヌークも貫通するので、こちらの制圧盤面が整っているならともかく返し札としては複数ないと成立しません。
またふわんだりぃず側はアトラクターを一方的に打てるのもこちらとしてはつらいです。
②通常召喚から入るため地図を起動して最上級を連続召喚させてしまう
BFは通常召喚を何度も行い黒い旋風の効果でアドバンテージを得ますがそれがふわんだりぃずのトリガーにもなります。
通常召喚したモンスターや守備表示で特殊召喚したモンスターに影響を与えないえんぺんだけならまだやりようがあります。
ただこれに加えてライザーや巨神鳥を連打されて夢の町の墓地効果まであると流石にお手上げです。
しかし、ふわんだりぃずは元々手札事故がおきやすく今では墓地メタを積んで若干歪んだ構築になっています。
そのため相手の初手次第で強さが大きく変わり安定感という点ではBFに分があると思います。
・環境を見た方針と改良点
まず今の環境を意識する上での方針は
①シムーンやスズリへのアクセス手段を増やして先攻での勝率を安定させる
②イシズティアラ相手に後攻で勝つことは諦めてエクソシスターやふわんだりぃずに後攻で勝てるようにする
③Gやアトラクターの手札誘発が止められない場合や墓地メタをされている場合の止まり所を用意する
これら三点が重要だと感じました。
①は龍鬼神を先出しするティアラ・イシズケアやバロネス・レモンアビスの万能無効を立てて拮抗ケアなどに繋げやすくして隙を無くすのが目的です。
②はBFのメインデッキのギミックで明らかに後攻で展開前にバックに触れない弱点がはっきりしています。
しかし、複数枚拮抗勝負を入れると先攻で腐ったり展開が細くなってしまう都合上、①の方針と②の方針を天秤にかけた結果①の方針に傾きました。
その上で展開してからシンクロで捲れるようにエクストラを弄ろうと考えました。
③は実際にそうなった場合を仮定して制限時間内に回せるように展開ルートを見直しました。後で載せるので参考にしてください。
再構築したBFのデッキ構築・採用理由
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①前回からの変更点
in
デストルドー1 スモワ2 ライスト1 ブラック・バード・クローズ1
BFAD1 ライキリ1
out
チヌーク1 うらら1 拮抗勝負2 ツインシャドウ1
マスカレーナ1 ユニコーン1
②スモワとデストルドーの採用
スズリやシムーンにアクセスし安定感を増すためにスモワを採用することにしました。
その中継役として吟味した結果、素引きすると後攻でしか使えないラディアンでなく先攻後攻どちらでも使用する機会のあるデストルドーを選びました。
先攻の素引きでは☆6のシムーンやノートゥングを対象に☆1チューナーになることで、オロシをサーチできなくてもBFDと合わせてレモンアビスの素材になれます。
後攻では上記の召喚権を増やせる☆6と合わせて召喚権の余裕を持たせつつライキリを出して盤面に触りにいくことが可能です。
その他にもスモワの経由でデストルドー➡️サルンガ除く☆2BF➡️Gとサーチでき、逆の流れで展開の上振れとしてデストルドーにアクセスできるためGの使い勝手が上がったのも良かったポイントです。
③ライキリの採用
②のように基本的には☆6BFで召喚権に余裕を持たせてからデストルドーやオロシで出して相手の妨害やバックに触れて行きます。
出しやすくするためゲイルを入れていた時期もありましたが新規が来る前であれば☆4の追加でssできるBFが投入されていたためライキリを出しやすかったと思います。
しかし、現在の構築だと召喚権に余裕がないときに4+3で出すとその後の展開がしづらい部分があるのが正直な所で結局外してしまいました。
とはいえ裂け目などの墓地メタの破壊や相手のバックを使わざるを得なくさせる点で唯一無二の役割があるので今の環境では重宝します。
④ブラック・バード・クローズの採用
シムーンやスズリ初動で動く際にGが通ってしまった場合の保険として採用しています。
スズリを召喚してサーチするだけで単純に1妨害になりますが、既に黒い旋風かチヌークがあれば2妨害になるのも評価が高いです。
G適用下では上記を0ドローで構えられますが相手のデッキが割れていて無効系の妨害が刺さらないタイプなら相手に2ドロー覚悟でヴァータからシンクロ展開しましょう。
具体的にはスズリがダブっていたりシャマールを墓地に置けるならノートゥング出してスズリ追加召喚からツインシャドウサーチ、シムーン初動なら龍鬼神を出していきましょう。
今の環境だと墓穴と墓地メタが怖いですがボレアースからサルンガ落としもツインシャドウ素引きしていればアリです。
また、基本的にアトラクターを打つデッキといえばエクソシスターやふわんだりぃず、ゴーティスなどです。
このカードはアトラクターやマクロコスモス適用下だと発動できません。
しかし、これらのデッキに対してアトラクター適用下でなければマストカウンターにブラック・バード・クローズを撃つと相手の動きがほぼ止まるので高確率でこちらにターンが回ってきます。
一方でイシズティアラに刺さっている訳ではないのでそこを重視している人は別のカードに替えることをおすすめします。
⑤金謙で飛ばすカード
前回の構築だと基本はリンクとサテライト・ウォリアーを飛ばすと書いていた気がしますが今回エクストラが変わったのでもう一度書いてみたいと思います。
・先攻(3枚除外)
BFAD1 ライキリ1 サテライト・ウォリアー1
・先攻(6枚除外)
上記+BFD1 ボレアース1までほぼ確定
シムーン初動ならバロネス1
オロシかデストルドーにアクセスする余裕がなければレモンアビス1
・後攻(3枚除外)
BFAD1 BFD1 ボレアース1
・後攻(6枚除外)
上記+
オロシかデストルドーにアクセスする余裕ないならライキリ1 レモンアビス1
シムーン初動ならバロネス1
墓地にシンクロが貯まらないならサテライト・ウォリアー1
役に立つ展開ルート
前回と今回部分的に触れていた展開ルートで実践的なものをいくつか具体的に載せたいと思います。
①龍鬼神ケアルート(シムーン初動)
シムーン効果で手札のBFコストに黒い旋風貼ってシムーンns
スズリサーチしてns、チェーン1スズリチェーン2旋風、解決時チェーン2でヴァータ、チェーン1でシャマールサーチ
シャマール効果で黒羽の旋風貼ってヴァータss、シムーン+ヴァータ=龍鬼神、黒羽効果でヴァータ蘇生
ヴァータデッキシンクロでチヌーク・ゼピュロス落としてBFDss、ゼピュロスで黒羽の旋風回収して蘇生・貼り直し
スズリ効果でスズリかゼピュロスリリースして幻曜トークン、幻曜トークン+スズリかゼピュロス=ノートゥング
同一チェーン上でノートゥング800バーン、黒羽でヴァータss、シャマールで墓地のスズリ回収
スズリ追加召喚、スズリ効果でツインシャドウ・旋風効果でオロシサーチ
(ここから順不同)
オロシss、オロシ+BFD=レモンアビス
スズリ+ヴァータ=ボレアース、ボレアース効果でシャマール墓地送りにして☆4にして、☆4ボレアース+ノートゥング=☆10シンクロ(BFADかFAW)
墓地のボレアースとBFD除外してBFADssして最後にツインシャドウセットして終了
順不同から先にレモンアビスを立たせているのは☆10シンクロでBFADを選択した場合に盤面にBFがいないためオロシがss出来ないといううっかりを予防するためです。
特にイシズティアラに刺さりますが今後来るであろうビーステッドにも1枚だけなら効くので覚えといて損はないです。
②バロネス展開(スズリ+ヴァータorシャマールor黒い旋風)
スズリnsヴァータかシャマール足りない方サーチ(相方が黒い旋風ならスズリでシャマール、黒い旋風でヴァータサーチ)
シャマール効果で黒羽の旋風置いてヴァータss、スズリ+ヴァータ=ボレアース
ボレアース効果でゼピュロス落としてボレアースを☆4、黒羽の旋風でヴァータss
ゼピュロスで黒羽の旋風回収して蘇生、黒羽の旋風貼り直し
ヴァータ+ゼピュロス=ノートゥング、同一チェーン上でノートゥング800バーン、黒羽の旋風でヴァータss、シャマールでスズリ回収(ここから黒い旋風あるなら分岐)
スズリnsスズリ効果でツインシャドウサーチ、☆4ボレアース+ノートゥング=バロネス
ヴァータデッキシンクロでチヌークとゼピュロスかスズリ落としてBFDss
墓地のボレアースとBFD除外してBFADss、最後にツインシャドウセットして終了
黒い旋風に触れなくても万能無効が立てられる一例です。
ちなみに黒い旋風があればスズリns時にオロシサーチしてBFDとレモンアビスを作り万能無効2枚になります。
バーンの拘束が弱いもののスズリ+αさえ引ければ幅広い相手を見れる展開です。
終わりに
いかがだったでしょうか。今回で大体書きたいことはやりきれたと思うのですが、書いていて流石に長過ぎな気がしました。
まだnote使いはじめで機能を活用しきれていない点も含め次回はじっくり記事を作っていきたいと思います。
今後の予定は世界大会の予選?みたいなのがあるようですが、イシズティアラの修羅みたいな戦いよりゴーティスを回すのに興味があるのでそちらの調整をしていきたいです。
それではご精読ありがとうございました。