新パックのギアス・オブ・ライトにて個人的に【焔聖騎士】の強化パーツである【炎の剣士】テーマが実装されました
同パックでは【幻奏】【マドルチェ】【キマイラ】などが新たに環境に顔を出すと予想されますが、この機会に【炎の剣士】を組んでみたい方や【焔聖騎士】を組み直したい方向けに、カードの使い方や展開ルートなどを書いていきたいと思います
【焔聖騎士】について基本的なことは前回のnote記事に書いたので下記のリンクをご覧になってもらえればと思いますが、最低限そちらを読まなくてもわかるように適宜解説を入れて行きます
また、記事の流れとしては、【炎の剣士】の解説→従来の【焔聖騎士】と比較して強化されたポイント→それぞれのテーマを合わせた展開ルート、と言った具合で進行しますのでご了承ください
※中間地点のマスター5まで進めたので途中報告と記事の書き足しを行います
※10連勝してマスター1に到達できました!
【炎の剣士】のテーマ解説
①【炎の剣士】テーマ概要
【炎の剣士】は融合モンスターの文字通り炎の剣士を進化体である極炎の剣士に進化させ、サラマンドラのサポートによる打点の強化とフリチェ破壊で制圧と後攻ワンキルをするテーマです
妨害といっても破壊1回のみなので制圧面では物足りないですが、後手のワンキル力では極炎の剣士に闘気炎斬龍を装備して7000打点の2回攻撃という火力を出せるのは魅力的です
とはいえ極炎の剣士+闘気炎斬龍を揃えるのは後述する闘炎の剣士+αが必要ですが、普通に極炎の剣士を召喚する分には闘炎の剣士1枚で成立します
また、デッキとしては非常にコンパクトな展開の流れかつ闘気炎斬剣含めて闘炎の剣士を6枚体制にできる安定性・再現性の高さが特徴です
②おおまかなデッキ構築とUR・SRの必要CP
【炎の剣士】 UR 30P SR240P
【焔聖騎士】 UR180P SR240P
【その他汎用】 UR600P SR 60P
合計 UR810P SR540P
【炎の剣士】はSRが少し多いですがURは生成すればいいだけで実質無料といって差し支えない安さです
特に相性のいい【焔聖騎士】についてもSRはほぼ同じくらいでもう組んでいる人には関係ないですが、1から作ろうとするとUR180Pが必要なので、いくつかURを分解して何とか生成ポイントを捻出しましょう
【その他汎用】はここまでマスターデュエルをプレイしている人であれば何ら問題ありません
展開パーツはこんな感じですが、特にリナルドは3積みするべきで、イゾルデのコストで落ちたサラマンドラ・フュージョンを回収できるのに加えて、特定の3枚初動でニビルケア展開が容易になるので重要性が増しています
あとディアベルスター出張は試してみた所、個人的には現在の規制で罪宝狩りから入らなければ基本2枚消費で1枚展開するのがイマイチで、特にリッチャルデットやリナルドで墓地にレベル4戦士や装備魔法を蘇生・回収ができない状況で使う原罪宝のリクルートに旨みを感じませんでした
なので【炎の剣士】採用型の【焔聖騎士】ではキリビレディなどの1枚で炎属性戦士族をポンと出せるカードを素直に採用した方がかえって安定すると思います
また、この構築だと誘発が12枚採用できていますが、三戦の才などの捲り札を投入したいのであれば、闘気炎斬剣やサラマンドラ・フュージョンあたりが削る候補になります
これだけ誘発を入れられれば後攻になっても誘発で相手の展開が弱くなり、突破できる程度の妨害数に落とせるので各々の好きなように調整してみてください
ではここから【炎の剣士】の展開例と個々のカードを見ていきます
②1枚初動の流れと簡単なカード解説
【炎の剣士】の展開は、闘炎の剣士とそれをサーチする闘気炎斬剣それぞれ3枚の合計6枚の初動から、炎の剣域にアクセスすることでスタートします
闘炎の剣士と炎の剣域のコンボで炎の剣士をssしたら、闘炎の剣士②効果でデッキから【炎の剣士】関連のモンスターを墓地に送れるので、ここで飛龍炎サラマンドラを墓地に送る
飛龍炎サラマンドラが墓地に送られたら、③効果でサラマンドラ・フュージョンか鎖付き飛龍炎刃、どちらかサーチして分岐
・サラマンドラ・フュージョンで重い召喚条件をすっ飛ばして極炎の剣士に進化し飛龍炎サラマンドラを装備してフリチェ破壊
・鎖付き飛龍炎刃で対象に取らない月の書と手札・フィールド・墓地のカードをデッキに戻して炎属性の戦士・ドラゴン族を正規融合
これまでの流れをまとめると
とてもシンプルで分かりやすい流れなのはいいのですが誘発1枚で妨害数が0になってしまい実戦的とはいえない展開です
なので【炎の剣士】では1枚初動として重視せず盤面に戦士族を追加してイゾルデから焔聖騎士展開するなど2枚初動の相方として運用するのが基本になります
以下【炎の剣士】カテゴリーのみの展開とイゾルデから焔聖騎士展開をする2パターンの2枚初動を見ていきます
③闘炎の剣士+闘気炎斬剣2枚初動(炎の剣士カテゴリー内のみ展開)
最終盤面
極炎の剣士でフリチェ破壊、鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
闘炎の剣士に無効系誘発やうららを当てられるとやはり0妨害になってしまいますが、簡素融合や融合強兵などで炎の剣士を出せればサラマンドラ・フュージョンで極炎の剣士は立てられます
しかし誘発を受けた場合でも、炎の剣舞を採用していればそれをサーチしてセットすることで、相手ターンだとssした時という受動的な条件になる月の書(自分ターンだと展開ついでに炎の剣士ssと相手モンスターを裏返す)を構えることができます
また、おろ埋や炎の剣域などで飛龍炎サラマンドラを墓地に送り鎖付き飛龍炎刃をサーチできれば1妨害は確保できます
しかし2枚初動で2妨害だけなのはやはり物足りないと言わざるを得ません
④闘炎の剣士+手札のモンスター2枚初動(イゾルデから焔聖騎士展開)
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オジエの装備時効果で破壊耐性
手札に闘炎の剣士
さっきの展開と比べて急に文量と妨害数が増えましたが要するに焔聖騎士の基本展開に妨害の鎖付き飛龍炎刃とリソースの闘炎の剣士が加わっただけです
確かに最大値としては高いのですが、闘炎の剣士を止めても戦士族をssできればイゾルデに繋がるものの、展開上イゾルデ②効果を止められるのが辛い誘発に脆い一面は共通して変わっていません
もっとも相手からすれば闘炎の剣士を見たらその後のイゾルデに誘発を集中したいので闘炎の剣士に誘発を撃たないことが多く、そうすると闘炎の剣士→飛龍炎サラマンドラ→鎖付き飛龍炎刃の一連のサーチを見逃してくれる側面があります
となるとイゾルデが残った盤面に炎属性を足せば咎姫が出せ、炎属性がいることで発動できるバックの鎖付き飛龍炎刃と墓地の咎姫の2妨害は残せるので、誘発で盤面が弱体化したとしてもそこそこ強い布陣を築けていることになりますね
【焔聖騎士】における【炎の剣士】ギミックのメリット
①最低限の誘発受けと展開の貫通力
【焔聖騎士】は先攻でイゾルデさえ通ればほぼ捲れない盤面を築けるいわゆる先攻番長と呼ばれるデッキですが、その最大展開できた場合と誘発でイゾルデのリクルートが通らなかった場合の妥協展開との差が大きいのがネックでした
その点【炎の剣士】ギミックは最大展開にバックの妨害を追加できるだけでなく、妥協展開もほぼ咎姫の1妨害にしかならなかったのが、これからはバックの鎖付き飛龍炎刃と墓地の咎姫の2妨害になります
特に炎の剣域から炎の剣士ssがイゾルデ・咎姫両方に繋げやすくしてくれるため誘発貫通力も向上しているのがメリットになります
また、【炎の剣士】ギミックが偉いのは、闘炎の剣士または闘気炎斬剣などで炎の剣舞をサーチできていると、サラマンドラでサーチした鎖付き飛龍炎刃と合わせてイゾルデ②効果前に2妨害成立しているので、仮にG適用下や②効果を止められても致命傷にならないというのもあります
②他の1枚初動と比較して引きたくないカードが少なく別の使い道がある
【焔聖騎士】の1枚初動といえばエクスパラディン・ベイゴマックス・ネオスペースコネクターなどがありますが、これらは3枚積んだ上でもう1枚素引きしたくない展開用のカードを入れる必要があります
そのため3積みした1枚初動が引けているならいいのですが、素引きしたくないカードのみ初手に来てしまうと腐ってしまい展開に貢献できません
【炎の剣士】ギミックでは引いて困るカードがサラマンドラ・フュージョンと鎖付き飛龍炎刃ですが、前者は焔聖騎士のコストや効果の発動条件としてとりあえず場に貼ることができますし、後者は誘発の止まりどころとして使えます
また、1ターンに1度しか使えないサーチカードの闘気炎斬剣を複数引いた場合も、とりあえず2枚目を伏せておき相手ターンの対象を取る効果から守りつつ、余裕があれば闘炎の剣士をサーチしてリソースとして確保できるので無駄がないです
③既存の焔聖騎士の展開効果を活かしやすい
闘炎の剣士を初動に使うと墓地から装備できる飛龍炎サラマンドラを落とすことができるようになったので、これまである程度の展開やサーチを通さないと装備カードを用意できなかったのが多少緩和されました
特にオリヴィエやゴッフェニのような場のカードをコストにssするカードは展開における貫通札として取り回しが良くなった印象です
他にも展開上で装備するカードがほぼ固定されていたアンジェリカやテュルパンも、飛龍炎サラマンドラの追加で装備するカードに融通が利くようになり、耐性を付与するオジエやオリヴィエを温存して最終盤面を更に硬くできるようにもなりました
2枚初動の展開ルート+α
①闘炎の剣士+リナルド
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オジエとオリヴィエの装備時効果で破壊・対象耐性
手札に闘炎の剣士、墓地にゴッフェニ
②闘炎の剣士+オジエ
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・ゴッフェニでモンスター効果無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オジエとオリヴィエの装備時効果で破壊・対象耐性
手札に闘炎の剣士
③闘炎の剣士+テュルパン
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・ゴッフェニでモンスター効果無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オリヴィエの装備時効果で対象耐性またはオジエで破壊耐性
手札に闘炎の剣士
④闘炎の剣士+オリヴィエ
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オリヴィエとオジエの装備時効果で対象耐性と破壊耐性
手札にゴッフェニ・闘炎の剣士(ジョワユーズで装備モンスター破壊時にゴッフェニまたは闘炎の剣士ss)
⑤闘炎の剣士+リッチャルデット
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オリヴィエとオジエの装備時効果で対象耐性と破壊耐性
炎の剣域で装備されたテュルパンを墓地に送り炎の剣士ss、
⑥闘炎の剣士+デュランダル
※コメントにて炎の剣域の効果で装備状態の焔聖騎士を墓地に送れないことを確認したので修正しました
教えていただいてありがとうございます!
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・炎の剣舞でssしたモンスターを裏側セット
・オリヴィエかオジエの装備時効果で対象耐性または破壊耐性
手札にデュランダル、リナルド
⑦闘炎の剣士+博物館
※こちらも⑥の展開と同じく装備状態の焔聖騎士を炎の剣域で墓地に送れないので修正しました
最終盤面
シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・炎の剣舞でssしたモンスターを裏側セット
・オリヴィエかオジエの装備時効果で対象耐性または破壊耐性
⑧闘炎の剣士+ディアベルスター
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オリヴィエかオジエの装備時効果で対象耐性または破壊耐性
手札にゴッフェニ
⑨オジエorテュルパン+リナルド(炎の剣士合流展開)
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・極炎の剣士のフリチェでモンスター破壊
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで相手がssしたモンスターを破壊
・オリヴィエの装備時効果で対象耐性
手札にゴッフェニ
⑩闘炎の剣士+リナルド+手札コスト(イゾルデ装備魔法コスト1枚のバロネス先出し)
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・オジエの装備時効果で破壊耐性
手札にゴッフェニ
⑪闘炎の剣士+リナルド+手札コスト(イゾルデ装備魔法コスト4枚のバロネス先出し)
最終盤面
・シャルル大帝自身の魔法罠無効
・コピーしたシャルルの装備時フリチェ破壊
・バロネスの万能無効
・墓地の咎姫とフィールドのアンジェリカで 相手がssしたモンスターを破壊
・鎖付き飛龍炎刃でモンスターを裏側セット
・オリヴィエの装備時効果で対象耐性
手札にゴッフェニ
マスター1到達した感想と構築について
まず【天盃龍】との対面についてですが、妥協の罠2種類だけだとバック破壊やレッドリブートなどでワンキルされることはありましたが、こちらの先攻盤面が完成していればほとんど捲られることはありませんでした
シャルル大帝の装備時フリチェ破壊で燦幻荘、捲り札と開門を魔法罠無効で対策し、咎姫と鎖付き飛龍炎刃でひたすらチュンドラを着地狩りできる布陣なので、手数的には抑え込める範囲に抑えられていたと思います
一方、次によく見かけた【粛声】や【ユベル】は誘発を2枚以上投げても止まらない展開力で、かつ後手から捲ろうとしても対象耐性や破壊へのリカバリーが備わっている上に、戦士族やイゾルデへの着地狩りが辛い部分が多かったです
なので現環境では【天盃龍】よりも【粛声】【ユベル】を対策した方がいいと考え、手札誘発をうさぎからドロバに変えることにしました
また、展開での事故率の軽減と貫通札や指名者を引きやすくするためにリナルド3枚目を金謙にして、
・先攻時はレイジング・ジーランティス・リトルナイト
・後攻時は2枚目のシャルル大帝・剛炎の剣士・展開で使わなそうなカード
このような感じで3枚を選んで除外して使っていました
後はMaster Duel Metaでレシピを見ていたら閃刀出張を採用している型も見つけて、誘発枠を切り詰めて投入すれば展開札と捲り札を兼用できるので興味ある方は試してみてはいかがでしょうか?
最後に
前回の記事に引き続き焔聖騎士の記事を作ってみましたが、これから実際のランクマでマスター1登頂を目指してみようと思います
多分他にも有用な展開がありそうなので判明次第追記していきたいと思います
ご精読ありがとうございました
最近書いたnote記事