最近の気になった米国スタートアップをざっと見てゆく2023年12月
こんにちは。伊原と言います。元ベンチャーキャピタリストで、その後事業会社での事業開発/経営企画などやった後、仲間と起業したりして現時点ではフリーランスです。こちらのnoteの内容はいつもルーチンでやってる情報収集を、せっかくなので似たようなニーズある人向けに公開しちゃおうと思いまとめました。アウトプットすると覚えがいいし。メモ程度の内容ですがお役に立てたらうれしいです。
1.RepeatMD
調達ラウンド:A
調達額:$40M
業種:マーケティングSaas
顧客を惹きつけ、維持するための強力なデジタル・プレゼンスを確立するための専門知識やリソースを持たない中小規模のエステティック&ウェルネス・ビジネスのニーズに対応。
会員権販売やアフィリエイトなどのロイヤリティプログラム、eコマース、患者融資ソリューションの要素を組み合わせた包括的なデジタル・プラットフォームを提供
以前は、この業界は対面診察と場当たり的なマーケティングに頼っていた。パンデミック(世界的大流行)により、エステティック・ウェルネス業界ではデジタル・チャネルへの依存度が高まり、RepeatMDが提供するようなサービスへの需要が生まれた。
2.Together AI
調達ラウンド:A(Kleiner Perkins等)
調達額:$102.5M
企業に対して、オープンソースの生成AIモデルのトレーニング、微調整、デプロイのためのクラウドベースのプラットフォームを提供。開発者がAIモデルを自由に作成、微調整、展開できる。
AWS、Azure、Google Cloudといった主要クラウドベンダーが提供するAIサービスに代わるオープンソースのインフラを構築することで、ジェネレーティブAIの分野で先駆的な存在となっている。
3.CANDEX
調達ラウンド:B(ゴールドマンサックス)
調達額:$45M
企業の調達、特にベンダー管理と支払いプロセスの簡素化に特化。サードパーティの調達や企業資源管理ソフトウェアと統合され、迅速なベンダー支払いと合理化されたデータ管理を可能にする。グローバルに対応しており、現地の法律や規制へのコンプライアンスの複雑さに起因するテール支出管理の課題に対応している。サノフィ、HSBC、デル、ロレアル、コルゲートなどの世界的大企業が顧客。
4.Ursa Major
調達ラウンド:D
調達額:$38M
ロケットや極超音速用途の液体エンジンを製造し、打上げ事業者にエンジンを販売。
競争上の優位性は、超小型衛星および超小型衛星打ち上げ市場向けの推進技術に特化している点にある。同社のロケットエンジンは80%以上が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを使うことで、燃焼室の製造・納品サイクルを6カ月から1カ月に短縮できコストダウンできる。
5.Essential AI
調達ラウンド:A
調達額:$56.5M
時間のかかる単調なワークフローを自動化することで生産性を向上させるフルスタックAI製品の開発に注力している。マネージド・サービスやソリューションにAI機能を求める顧客が増加する傾向に対応し、ジェネレーティブAI市場に参入した。
6.kitchens@
調達ラウンド:A
調達額:$56.5M
インドのクラウドキッチンプロバイダー
Domino's、Subway、Taco Bell、Nando'sなどのフードチェーンにインフラ、テクノロジー、オペレーションサポートを提供し、インドでの事業拡大を支援している。食品チェーンは拡大する際に物流や運用の課題に直面していましたが、Kitchens@が統合されたサポートとインフラを提供することで、この問題を解決。
7.Fasal
調達ラウンド:A
調達額:$12M
人工知能(AI)、作物科学、モノのインターネット(IoT)などの先進技術を統合した農家向けプラットフォーム。最適な収穫時期、農産物の品質、量を予測することに長けており、農場の生産性を高め、高品質で追跡可能な農作をサポート。
企業間取引(B2B)部門であるファサル・フレッシュ(Fasal Fresh)も展開しており、農家が作物を最適な市場価格で販売できるよう支援し、サプライ・チェーン・プロセスを最適化している。
今回は以上7銘柄です。初回なので結構時間かかりましたがそのうち慣れるともっと情報多くなると思います。深堀の分析記事もそのうち書いてゆきます。よろしくお願いします。