三体Ⅱ 黒暗森林下
三体Ⅱもついに読み終わりました。
これまでにいろいろな出来事が日常で起きすぎて、備忘録もまったく書けないし癒しのルーティンもできないし、とにかく毎日やることに追われて追われた追われて本も読めず。
でもようやく少し時間が取れて読み進められるとやっぱり読書はストレス解消されるなあと実感する。それがこの本だからなのかもしれないけど。
しんどい期間に入る前にやっていたことをできることに満足してるのかな、どうだろ。
少し読書はお休みしなきゃいけなくなりそう。これから自分の将来どうなるのか見えなくて不安だし、なんとかしなきゃいけないし、理不尽だなって思ったり怒りたくなったり凹みたくなったりすることもあるけど、それをちゃんと冷静に見れてる分、前よりだいぶ成長したと思ってる。
ということで読了の記録をつけたいと思う。
今回は新しい人物や用語はそこまで出ず。
面壁者が冬眠から目覚めるところから場面が始まる。
面壁者の末路について。
・ハインズ
妻の山杉恵子は冬眠せず脳の研究を進めていた。脳が判断を下すメカニズムの研究の中で、脳神経の内部構造を分析することにより、思い通りの価値観を人間に埋め込むことのできる技術を生み出す。それは精神印章(メンタルシール)と呼ばれ、人類は必ず三体世界に勝利するという精神印章を、軍事関係者限定で打つ政策が始まる。厳重に管理され、希望する人間しか刻印を打つことは許されなかったが、その過程でハインズは自分に敗北主義の精神印章を人知れず打ってしまうこととなり、冬眠2世紀後の世界で目覚めた際、勝利を確信する人々の価値観に悩まされることとなる。結局ハインズの破壁人は妻の恵子であり、恵子はハインズの作戦を暴いた後自殺した。
・レイディアス
水星に大量の水素爆弾を設置、爆破した際の衝撃で他の太陽系の惑星をどんどん飲み込み侵食していき、近づいてきた三体艦隊をも飲み込むことになる、という脅しをかける作戦。破壁人に見破られ、レイディアスは人類を危険にさらす作戦を考えたとして惑星防衛理事会面壁者公聴会にて責められることとなる。ところが腕時計から発されるシグナルによりレイディアスが死んだ場合水素爆弾が爆発する仕組みによって公聴会参加者を脅すことで一時その場を免れる。故郷に戻りたいという最後の望みをかなえることができるが、故郷の人々に大量の石を投げられ、死亡。
・2世紀後の世界
史強、羅輯とその家族、ハインズ、章北海は冬眠により時を超え2世紀後の世界で目覚める。そこは過去とは打って変わって三体世界に対し脅威を抱かない人々の世界だった。面壁人の計画も大方失敗に終わり、食べ物が配給になったり、終末決戦に備え大峡谷時代と呼ばれる厳しい時代によって地上はほとんど人が住まないほど荒地となってしまっていたが、地下に新しい都市ができ、壁はどこでもディスプレイ、すべてが自分向けにカスタマイズされた広告の表示がされたり、服に映像を映し出したり車や自転車が空を飛んでいるような世界だった。三体艦隊は日に日に規模が縮小し、もはや人類の敵ではないと考えられていた。三体世界の放った探査機も、人類に対するプレゼントであり何の脅威もないと考えられていた。
丁博が中心となって水滴と呼ばれる探査機を調査しに行ったが、嫌な予感を抱えながら内部構造を調べた結果、どれだけ拡大しても荒い面が出てこない鏡面のような素材でできていた。嫌な予感は的中し、次の瞬間水滴は際限ない攻撃を始め、もともと地球の各エリアを代表して発足した艦隊はそれぞれ壊滅状態に陥った。人類の勝利を確信していた世界はパニック状態に。
章北海率いる船、【自然選択】は、章北海の軍人としてのカンにより水滴に近づかず勝手に進路変更をしたため助かった。自然選択を止めようとして出発していた艦隊も助かり、燃料的に地球に帰ることは不可能なため新たな世界を構築しようと一時結託したものの、全員が生き残れる希望がない中で他5つの艦隊と争うこととなり、結局生き残った1隻のみが宇宙の闇に消えた。
同じように水滴の攻撃を逃れ協力するかに見られた別の船2隻も争い、1隻のみとなって宇宙の闇に消えた。
上で文潔が語った公理。一、生存は文明の第一欲求である 二、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量は常に一定である
そして”猜疑連鎖”と”技術爆発”
宇宙での人類の争いはこの公理を証明するものだった。
宇宙の中でお互いの文明や背景を知らない者同士がお互いの存在を知ってしまったら。
自分が相手をどう思っているかは相手はわからない、ということを自分がわかっていることも相手はわからないし、その逆もまた然り。回りくどくて難しいけど、お互いは善意において信頼しえず、滅ぼしあう運命にあるということ。
これが羅輯が呪文を放って一つの星が攻撃され滅ぼされたことからも証明できる。
羅輯の呪文による成果は一時的に人々に大きな影響を与え、羅輯を神格化したが、長くは続かず、住んでいた都市も追い出され、一人文潔の墓へ向かう。
羅輯はレイディアス同様腕時計型の発信機を操作し、自分が死んだら地球のことも三体世界のこともすべて宇宙に発信されることを伝え、今の探査機の妨害をやめること、残りの探査機と三体艦隊の行き先を変更することを要望し、叶えさせた。
こうして地球の危機を救い、無事家族をも冬眠状態から覚醒させることができた。
羅輯曰く、人間は”愛”を知っているから宇宙が黒暗森林であることを見破るのが遅くなったと。
ざっくり要約はこんな感じ。
とにかく2世紀後の未来都市感はすごくわくわくした。し、史強のカンがやっぱりすごくて羅輯を守りまくる場面もかっこよくて読んでて爽快だった。そしていつ人類はどん底に落ちるのかなあと思いながら読んでいたら、案の定水滴に派手にやられて、想像力の欠如でなかなか動きがイメージできなかったけど、とにかくほぼ全滅くらいまでやられてやっぱりなと思われた。笑
章北海の判断がいつでも一歩も二歩も先を読んでいてかっこいいし、なのに結局黒暗森林のルールにのっとった争いによって死んでしまってなかなか衝撃だった。
丁博が死ぬところもね。。1から出てる人だったから歴史を感じてエモかった。。
というか宇宙社会学の公理を何百年も前から考えられていた文潔は本当にすごすぎる??
2巻の最初と終盤、同じ場所で展開されるのもアツかった。
このお話、昔の人間の方が優れてる感が否めない。笑
そして2巻まるまる汪淼さん出てこなかったけども!丁博は出てきたのに~!
天梯の話は何度か出てきたから登場するかと思いきやそんなこともなく。
割と重要人物として三体世界からのメッセージを受け取ってたけど1巻の主人公としてもうさよならなのか?笑
そもそも2巻で三体艦隊どっかいったから3巻どうなるのか全く予想がつかない。笑
やっぱり終末戦争するのかなあ。。。汪淼さん、もうさすがに死んでるだろうから望み薄いけどまた出てきたらアツい展開ですね。笑
3巻読めるのはだいぶ先になってしまいそうだけど、ここまで来たら最後まで読み切りたい!
時間作れるように頑張らねば。
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