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佐多稲子祭り

最近、佐多稲子の新しい文庫本が出た。




生誕120年だそうで、今、読んでるところなのだが、冒頭の「キャラメル工場から」は、高校三年の国語の教科書に載っていた。
大人になって読むと、キャラメル工場で働いてる女の子たちの親たちも気になるし、彼女たちの未来も心配になる。
他の作品も、タイムマシンで過去へ連れて行ってくれてるような臨場感。

なぜ、我が家で佐多稲子祭りを開催しているかというと、母の佐多稲子研究は、大学の卒論の時から現在に至るまで、ライフワークとして続いている。
ご本人とも交流があり、人間性も素敵だったらしい。
両親の結婚式にも来てくださって、佐多さんの祝辞を録音したテープで聞いたことがある。
父に、これから先、佐多稲子研究会で、母が外出することを許してほしい、というようなことを言っていた。
恐らく若い両親は、なぜそんなことを言うんだろう?って感じだったと思う。
しかし、結婚生活というものをよく分かっていた佐多さんの言葉は深い。
父は、佐多さんの言葉をずーっと守っている。


多分やらないだろうけど、佐多稲子の人生を朝ドラにしたらいいのに、と思う。
佐多稲子役は、菅野美穂に演じてほしい。

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