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【ゴールデンカムイ】カムイはめちゃくちゃサステナブルだった
人間が経験則で積み上げたものはバカにできない。
『ゴールデンカムイ』を読んで感じたこと。
”カムイ”の考え方に、これまでのシクジリがいっぱい含まれている。
きっと動物を狩りすぎたり、周辺の山菜を採りすぎたりで飢饉になったんだろう。
その失敗を糧に試行錯誤してできたのが、いま伝えられてる思想なんかな。
好評を博した前作は、ゴールド・食・キャラの視点で書きました。今回は思想の観点、特にカムイについて綴っていくよ!!
この記事はこんな方を対象にしています。
✅ゴールデンカムイが好きな方
✅北海道が好きな方
カムイを「環境」に置き換えてみる
カムイはアイヌの精神世界を知る上で不可欠の言葉で、これがわからないと アイヌ文化は何もわからないと言っても過言ではありません。
カムイ=神と思われがち。
犬や鳥などの生き物に加えて、草や虫もカムイ。
さらに、服や食器など人間が作ったものもカムイになるんだとか。
こう聞くと、対象が広すぎて神だとしっくりこない…
自然と言いたくても、人工物も含まれている。
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じゃあ、”カムイ”という概念は、我々の言葉で表現できないのだろうか?
アイヌ語監修をされた中川さんは、
「環境」が適切だとおっしゃってます。
アイヌとは「人間」を指す言葉ですが、アイヌの伝統的な考え方の根幹にあるのは、アイヌと カムイが良い関係を結ぶことによって、お互いに幸福な生活が保たれるということです。
カムイを「環境」に置き換えると、「人間」が自分をとりまく「環境」と良い関係を保てれば世界がうまくいく
カムイとは人間のために役立ってくれているもの
カムイとは、人間にできないようなことをするもの、人間のために何らかの役に立ってくれているものを指してるんだとか。
たとえば、↓のような感じ。
火 ▶ 光と熱
クマ ▶ 毛皮と肉
樹木 ▶ 樹皮や木材
山菜 ▶ 食料や薬
人間だけでは、同じ効能を手に入れるのは難しそうですね。
”環境”と調和するためにできた思想
アイヌの人々の中では、獲った獲物の肉を食べ残すようなことは、強く戒められているんだとか。
というのも、カムイからもらったお土産を粗末にすることになるから。
粗末にしたことがカムイに知れたら、「 そんなことをするのなら、もうあそこの家に土産を持っていくものか」 と思われて、動物たちが姿を見せなくなる。
上手くできた思想ですよね!!
この考え方によって、動物を狩ったり、周囲の樹木や山菜を採りつくすのが自然に控えられますよね。
めっちゃサステナブルな思想だなーと。
太古のアイヌの人々が飢饉になって、この思想を作ったんじゃないかと妄想すると楽しいですね。
長い歴史の中で形を変えて、カムイの贈り物を余すことなく、使い切ることを是とする考え方になってきたんでしょうね。
↓のエネルギー獲得の歴史と真逆の思想で興味深い
かたや、科学技術によって大量のエネルギーで大量の食糧を得ている。
もう一方は、思想で周囲の”環境”と調和している。
まとめ
『ゴールデンカムイ』の思想、特に”カムイ”について書きました。
✅カムイを「環境」に置き換えてみる
✅”環境”と調和するためにできた思想
動物を狩ったり、周囲の樹木や山菜を採りつくすことが自然に控えられる
我々にはない思想で面白いですね。
おまけ
アイヌの人たちが口頭伝承だけで、この思想を子孫に伝えてきたのには驚いた!
みんな仕事してる時のことを思い出してほしい。
口頭だけの議論で認識が噛み合わないことなんてしょっちゅうやん。
聖書だって文字に起こされて、語り継がれているのに……口頭だけで伝えてきたのはホンマ凄い!!
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