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いち視聴者による東海オンエアの崩壊オンエア騒動が3分でわかる炎上まとめ

東海オンエアのいち視聴者が東海オンエアの炎上騒動の概要を3分でわかるようにまとめました。1章では騒動が起きた経緯を事実ベースで整理。2章以降は「一体誰が悪いの?」を主観を交えながらお伝えします。後半はまとめというよりも、個人の感想に近いです。


東海オンエアって何者?そんなにすごい?

東海オンエアは高校の同級生を中心とした29歳~31歳の男性6人組ユーチューバ―で、主な支持層は20代~30代。YouTube黎明期から動画投稿をしていて、オリジナルゲームの対決企画や旅行企画が人気です。地上波のテレビで例えると、ハードめな深夜のお笑い番組といったイメージでしょうか。

動画自体は過激なものも多いですが、炎上商法や大きなスキャンダルはなく比較的クリーンなイメージで、コカ・コーラやマツダ、マツモトキヨシなど大企業とのタイアップも数多く行っています。

地元でありユーチューブの活動拠点でもある愛知県岡崎市には聖地巡礼のファンが絶えず押し寄せ、その経済効果は年間約40億円(財務省広報誌による)。高い人気を保ち続けており、動画は安定して100万~350万回再生されています。いわゆる「オワコン化」していない、正真正銘のトップユーチューバ―です。

東海オンエア炎上。崩壊オンエア騒動はなぜ起きたのか。


ここでは、崩壊オンエア騒動が起きるまでの経緯を事実ベースで整理していきます。

主要な登場人物

  1. しばゆー
    …29歳。東海オンエアのメンバー。大学在学中の2013年、てつやとユーチューブ動画の配信を始める。おもしろ担当として動画を盛り上げるほか、パンツを履かない、料理ができないなど社会不適合的な特徴でいじられる。一方で勉強ができ、頭の回転が速いという一面も持つ。2016年にユーチューバ―のあやなんと結婚。2児の父。結婚と前後してカップルチャンネルである「しばなんチャンネル」を開設し、以後は東海オンエアとしばなんチャンネルを掛け持ちしている。Twitter(X)のフォロワーは194万人。愛知県岡崎市と東京の2拠点生活を送る。

  2. あやなん
    …30歳。しばゆーの妻で2017年に長男、2020年に次男を出産した。大学在学中の2013年頃からツイキャスの配信で人気を獲得。2015年頃から活動の場をユーチューブに移した。しばなんチャンネルでありのままを見せる姿が人気で、激しい口調で愚痴をこぼしたり、しばゆーと夫婦喧嘩する様子も配信する。しばなんチャンネルの現在の登録者数は219万人で、カップルチャンネルとしては日本一。コロナ禍の2021年、あやなんの誕生日を祝うためユーチューバ―31人がパーティーを開催しバッシングを浴びた。これに限らず炎上が多いことで有名で、2022年にはKADOKAWAから「炎上白書」というタイトルの書籍を上梓している。Twitter(X)のフォロワーは128万人。東京が拠点。

  3. てつや
    …29歳。東海オンエアのリーダー。大学在学中の2013年、しばゆーとユーチューブ動画の配信を始める。めったに怒らない性格でどちらかというといじられキャラだが、企画やチャンネル運営においての発言力は強い。2022年に元AKB48の峯岸みなみと結婚。峯岸と付き合うまでは女性関係が奔放で、動画内でもそれを公言していた。Twitter(X)のフォロワーは254万人。愛知県岡崎市が拠点。

崩壊オンエア騒動のあらまし
東海オンエアの動画撮影をきっかけに、しばゆーにパニック障害のような症状があらわれる

日常生活でもしばゆーに異常がみられる(5月)
・室内でサングラスをかける
・爆音で音楽を流す
・店員やタクシー運転手に高圧的な態度をとる

あやなんがTwitter(X)で離婚を宣言。てつやへの不満を記す。

しばゆーがSNS上で落ち着くように呼びかけ

あやなんの不満は止まらず、SNSを連投

しばゆーがあやなんに応戦。SNS上で夫婦喧嘩をはじめる。

てつやが釈明動画を公開。あやなんのネットリテラシーの低さを指摘し、しばゆーは動画に出られる状態ではないと説明した。

しばゆーがTwitter(X)で暴走。
・てつやとあやなんに対して激しい暴言を連投
・発売予定のメモリアルブックのデータを公開
・てつやの局部が映った動画をアップ
・「脱退を覚悟している」と投稿
・未発表の楽曲の音源を公開
・てつやとあやなんに肉体関係があったことをばらす
投稿は支離滅裂で、精神状態が正常ではない事をうかがわせる

てつやがしばゆーが病院に行ったことを報告

パニックのきっかけになったという動画(2023年5月公開)
徹夜のしばゆーをメンバーが代わる代わる遊びに誘って、寝かせないという企画。過酷ではあるものの、東海オンエアの動画にはもっと体を張ったものがたくさんあるので、これまでの蓄積が爆発するきっかけに過ぎないとみられる。

以上が騒動のあらましです。ではなぜこのような事態になってしまったのか。ここから、てつやとあやなんが出会う2015年~2022年まで、関係悪化の経緯を時系列で振り返ります。

3人の出会い~関係崩壊に至るまで

出会い~仲良し期(~2015年)
てつやがツイキャスを見てあやなんのファンになったのをきっかけに肉体関係に発展。

てつやが、あやなんにしばゆーを紹介。しばゆーとあやなんが交際に発展。

東海オンエアの動画にあやなんが度々登場。メンバー全員と仲良さげな様子を見せる。

てつやのすすめで「しばなんチャンネル」(しばゆーとあやなんのカップルチャンネル)を開設。

関係悪化期(~2018年)
しばゆーはあやなんの暮らす東京と東海オンエアの拠点である岡崎を行き来。しばなんチャンネルと掛け持ちしていた事もあり忙しく、東海オンエアの撮影に遅刻したり、すっぽかしたりすることが頻発する。

あやなんvs東海オンエアの軋轢を深める3つのもめごとが起こる
①東海オンエア内のルールを違反した事でしばゆーが18万円の罰金を支払うことになり、あやなんが不満をツイート。しばゆーのみルール免除になる。
②しばゆーとあやなんが東海オンエアメンバーの前で激しく喧嘩。あやなんが大声で叫ぶ、車を蹴るなどしてメンバーが引く。当時あやなんは妊娠中で、しばゆーに同行して撮影が終わるのを待っていたが、待たされすぎたことでキレていた。
③東海オンエアの企画でしばゆーが9万円のアタッシュケースを購入。高額な買い物に対してあやなんが不満をツイートする。これに対してつやが「たとえいらないものでもその物以上の価値がある。思い出とか笑いとか」と応戦。東海オンエアファンからも「夫の友人関係を壊すな」など、あやなんを非難する返信があり、舌戦を繰り広げる。

東海オンエアのイベントと同日にしばなんチャンネルがイベントを開催。しばゆーが東海オンエアのイベントを欠席することになり、東海オンエア側が払い戻しの対応をする。

関係悪化期の動画(2017年1月公開 3:05~)
あやなんがしばゆーを呼ぶときの愛称「うくん」が話題に上ると、てつやが「東海オンエアにはうくんいないよ」と発言。しばゆーとあやなんを快く思っていないことをうかがわせる。

しばゆー脱退騒動(2018年)
東海オンエアが「クイズミリオンエア」というタイトルの動画を配信。既婚者であるしばゆーが台湾マッサージに通っていることがばらされる。しばゆーとあやなんはこの動画を公開するのをやめてほしいと訴えたが東海オンエア側は聞き入れなかった。東海オンエアのメンバーは「撮影に遅刻したりドタキャンしたり、迷惑をかけていたため制裁のつもりがあった」と説明。これをきっかけにしばゆーは脱退を検討し、しばらくの間動画に登場しなかった。

しばゆーが今までの言動を謝る形で脱退を回避。東海オンエアメンバーの不満がたまる一方で「掛け持ちしている自分に気を遣うのは自然という感覚があった」と説明し、謝罪した。その後はしばなんチャンネルの活動を抑え、東海オンエアの活動に軸足を置くようになる。

冷戦期(~2022年9月)
しばゆーに第2子が生まれる。東京のあやなんが長男を、岡崎のしばゆーが次男を育て、週末は一緒に過ごす形で別居生活を送る。

あやなんはそれまでの過激な言動を控えるようになる。一部の東海オンエアメンバーとは連絡を取ったり、会ったりもする。

てつやが峯岸みなみと結婚。東海オンエアのメンバーに既婚者が増えてくる。

あやなん以外の妻は東海オンエアメンバーとも仲が良く、動画内でもそれぞれの妻の話題が出るが、あやなんについての話になると気まずい雰囲気が流れる。

冷戦期の動画(2022年7月公開 10:20~)
恋人がいないメンバーに紹介できる人はいないかという話の流れに。しばゆーが「奥さんの友達とか…」と言うと、メンバーは「お前の奥さんの友達は嫌だな」と発言し、周囲が爆笑。その後もあやなんに関する話題が続くが、だれも「あやなん」の名前を口に出さないよう濁して会話をする。

崩壊オンエア騒動に(2023年)

「あやなんとしばゆーの夫婦喧嘩にてつやが巻き込まれた」のような書き方をしているネットニュースがありますが、これは正確な表現ではありません。もともとあやなんが不満をためていた相手はてつやです。夫のしばゆーに離婚を宣言したのは、板挟み状態で曖昧な態度を続けるから。「あやなんとてつやの喧嘩に対して、しばゆーは長年日和見的な態度を取り続けてきたがあやなんの不満が爆発したのをきっかけにしばゆーも爆発した」というのが正しいといえます。

次の章ではあやなん、てつや、しばゆーそれぞれの視点から今回の騒動を整理。視聴者目線で、「崩壊オンエア騒動は誰が悪いのか?」を考えます。

結局東海オンエアの崩壊オンエア騒動は誰が悪いのか。

人によって意見が分かれるところですが、個人的には以下のように感じています。
あやなん…40%
てつや…40%
しばゆー…20%

恐らく、世間一般の評価はあやなんが悪い派が多数。というのも、

  • 騒動後のSNSの投稿やこれまでの炎上があまりに多く、そもそものアンチが多い。

  • 主張したいポイントを絞って議論をせず、不満を思いつくままに発散させるので、支離滅裂な印象をうける。

  • コロナ禍での宴会をわざわざ自分から掘り返し謝罪を撤回するなど、本件とは関係のないところで敵を増やした。

など人格を疑われる要素が多く、そもそもの主張の方に目が行きにくいのです。ただし、ここではあえて、「あやなんとてつやは同じようなものでしょ」と言わせていただきます。
ここからは、あやなん、てつや、しばゆーそれぞれの視点からこの騒動を見ていきたいと思います。

あやなんから見た崩壊オンエア騒動

騒動の発端となったのはあやなんがSNSで行った「離婚宣言」。この宣言ですが、のちの発言を見るにあやなんが本気でしばゆーとの別れを望んでいたとは考えにくく、てつやへの不満が高まる中で状況を打破する一手として打った悪手であると見受けられます。

今回の騒動の登場人物はみんなそれぞれぶっ飛んだところがあるのですが、その中でもあやなんはかなりのクセ者。言動や存在そのものが非常に面白く、とても魅力的で、人を惹きつける力があります。一方でアンチに対して激しい言葉で反論する気性の激しさや、「肌の調子が悪い」程度のことで周囲に八つ当たりしてしまう不安定さがあり炎上も数知れず。しばゆーの妻があやなんでなければ今回の騒動が起きる事はなかったのはほぼ間違いありません。

あやなんの炎上例
・ペットの犬に暴言を吐く
・人の悪口をSNSに書き込む(複数)
・コロナ禍に大規模な飲み会で泥酔
・クレジットカード画像をブログにアップする

あやなんがこれほどの影響力を持った人間でなかったら、もう少し性格が穏やかだったら、承認欲求がなければ、SNSで離婚宣言をし公開喧嘩を吹っ掛けるようなことはなかったはずです。

あやなんの気性の激しさをネタにしたしばなんチャンネルの動画

それでも、あやなんの主張がまるっきり的外れかというとそんなこともありません。彼女の主な主張は以下の通りです。

昔の自分の言動がてつやに嫌われる要因になったのは確か。それでも、自分が悪かった部分については謝ったし、その後はずっと東海オンエアを支えるひとりとしてしばゆーをサポートしてきたのに冷遇を受け続けている。妊娠・出産時も変わらず、厳しい状況の中で育児を強いられてきた。てつやは自身の影響力をもって「あやなんはヤバい女だ」という印象を世間に植えつけ、たくさんのアンチから攻撃を受ける原因にもなっている。
てつやがあやなんだけを爪はじきにする態度はいじめに近く、しばゆーも友達に妻の悪口を言われてかわいそう。てつやは今までしてきたことを公の場で謝れ。
▼具体的なエピソード
・東海オンエアのメンバーや妻たちが入っているオンラインゲームにしばゆーが誘ってくれたので入ったら、あとからてつやが「急に入ってきて嫌だった」と連絡してきた。
・精神がやや不安視されていたしばゆーから東海オンエアのレコーディングスタジオに呼ばれたので行ったら、あとからてつやが「しばゆーやしばゆーの子どもは好きだけどあやなんは無理」と長文で連絡があった。

今回の騒動について経緯を説明したあやなんの投稿

エピソードだけ見ると「え?それだけ?」と思えなくもないのですが、ここ数年、あやなんが東海オンエアに歩み寄りを見せる一方でてつやがあやなんに対して依然強い拒絶を示していたのは事実。また、東海オンエアメンバーの中でしばゆーだけ結婚や子どもの誕生が早かったため、メンバーから「家庭を持っている」ことへの配慮をなかなか得られず、我慢を強いられてきたという感覚も理解できます。

てつやから見た崩壊オンエア騒動

一方でてつやの視点からはこの騒動は全く違った見方ができます。
てつやが問題視しているのがあやなんのネットリテラシーの低さ。東海オンエア内部の情報や、公にする必要のないことを感情に任せて発信することがあり、「東海オンエア」という組織にとって危険だと判断していたとのことです。

あやなんの離婚宣言後にてつやが釈明した動画
「あやなんのネットリテラシーの低さは東海オンエアにとって危険」とし、要求された謝罪は行わなかった。

「あやなんと関わりたくない」と思う理由は無数にあるので、てつやの主張も分からなくはないのですが、大切な人を大切にすることができなかったという点で、てつやには大きな責任があります。てつやが大切に思うしばゆーにとって、あやなんは紛れもなくが大切な人です。てつやはそのあやなんを徹底して避け、あやなんへの不快感を示し続ける事で、あやなんとしばゆーのことをじわじわと傷つけました。

また、てつやはあやなんのネットリテラシーのなさを危険視していたと説明していますが、実際の言動を見ていると、理性的な判断であやなんを避けていたというよりも、感情的な″嫌い”が圧倒的に勝っている印象です。
合わない人がいることは必然ですが、多くの人はそんな時上手に距離を取って生活をします。一方でてつやは、「接触したくない、関わりたくない」と主張するばかりで、相手に譲歩する姿勢も見せなければ、間に立たされたしばゆーを慮る素振りも見せません。
それでは人間関係がこじれることは明白で、結果としてこのような事態を招くことになりました。

てつやはこの騒動を受け、板挟みの状況をつくりしばゆーを苦しめていたことに対し、「真剣に謝罪したい」と発信しています。
なお、謝罪を要求するあやなんに対しては「会話することはない」と強い言葉で突き放しています。

しばゆーから見た崩壊オンエア騒動

今回もっとも関心を集めたのがしばゆーの言動。いつもであれば妻であるあやなんの暴走を抑え、事態を鎮静化する立ち回りのしばゆーが今回は激しく暴走。精神状態が心配される事態になりました。

しばゆーが記した不満は以下の通り。

▼あやなんとてつやとの関係について

  • てつやに対してはあやなんと同じ意見。俺に執着しすぎ。

  • ずっと抑圧されてきた。その原因のほとんどはあやなんが占めている。

  • しばゆーとあやなんが出会う前、てつやとあやなんには肉体関係があった。気にする事じゃないと思っていたけどわだかまりが残っている。

▼東海オンエアの活動について

  • 面白いことを強要され、期待されているのが辛い。疲れた。

  • 「仕事」としてビジネスライクになりだしてつまらなくなった。

  • パニックになってしまう気持ちを誰もわかってくれない、寄り添ってくれない。

  • 高校生のままのいじられキャラの延長が辛い。

  • 過酷な企画や罰ゲームがきつい。

高校時代、しばゆーは激しいいじりを受けていました。トイレで水をかける。プールに沈める。体育館でマットを筒状にしたものの中に入れて放置する。など、いじめと言われてもおかしくない内容ですが、しばゆー自身が「当時は楽しんでいた」と振り返っています。

高校時代の思い出を振り返っている動画
メンバーりょうのしばゆーに対する行為はいじめのレベルに思えますが、当時は友人同士のノリとして楽しんでいたとのこと。

そもそも東海オンエアの活動は友人同士の遊びの延長。当然激しいイジリは続いていました。

しばゆーが暴走した日、ツイッターでは視聴者と思われる人からの以下のようなコメントが。

みんな、しばゆーなら大丈夫だろうって思っちゃってたんだろうね。

https://twitter.com/TOKAI_ONAIR

これに、しばゆーは

まあそれ

https://twitter.com/TOKAI_ONAIR

と記しています。しばゆーはエンタメとしてそれらを笑いに昇華していましたが、実際には長年の蓄積が溜まっていたようです。

投稿はてつやとあやなんを激しく攻撃する内容が主でしたが、その一方でてつやに対して「早く来い」「本音で話して」と呼びかけるなど、思い入れの強さをにじませたほか、あやなんに対しても「愛憎混じるって言葉知ってるかな?表裏一体で複雑だから意見なんて変わるんだよ」と複雑な胸中をのぞかせました。

これらの状況から、「板挟みでかわいそう」「ずっと辛いのを我慢していてかわいそう」と言われているしばゆーですが、犯してしまった行為は最も重いといえます。

しばゆーの暴走
・子どもの本名を公開
・てつやの局部さらす
・未発表の楽曲音源を流失
・発売予定のメモリアルブック内の画像を流失

あやなんとてつやの間で板挟み状態だった際には、どっちつかずで事なかれ主義的な態度を崩さず、それがあやなんの怒りを増幅させています。また、暴走時は前々からの愛人といたとみられていて、女性関係がクリーンとは言えません。

ちなみに…しばゆーが育児と仕事の両立に疲弊していたことがわかる動画

「ユーチューバ―ってやっぱり頭おかしいね」で片づけるのはあまりに短絡的

今回の騒動の登場人物は確かにそれぞれ浮世離れした側面を持っています。わたし達一般人は普通、SNSで世間を巻き込んで離婚宣言をしたり夫婦喧嘩をしたりはしません。もちろんそれに対して釈明動画を出すこともありません。
でも、彼らを苦しめていた根本的な問題の多くは、とても身近で普遍的なもののように思えます。

大切な人を本当に大切にすることは本当に難しいことです。「夫のことは好きでも義母のことは嫌い」「どうしても嫁を好きになれない」「適当に受け流せば問題はきっと解決するはず」。そう思う事ってとても普通で、ありがちで、でもその伝え方や態度ひとつで、大切な人をすごく苦しめてしまうことがある…。

そして、もうひとつ、東海オンエアのいち視聴者としてとても悲しく思ったのは、しばゆーが与えられたポジションにずっと苦しんでいたという事実。
しばゆーは確かにハードないじりをされていたけれど、それも友人同士のノリのひとつ、あくまで楽しく仕事をしているように見えました。なにより、メンバーからも視聴者からも尊敬されていることが明白だったから、すべては愛のあるイジリで片づけられる類のものだと信じて疑わなかった。

でもそれは違うということが本人によって示されました。いや、もしかしたらそういう側面もあったのかもしれないけれど、決してそれが全てではなかったというのです。わたし達の「もっと過激なものが見たい」「見た事のないものが見たい」という欲望が彼に辛いポジションを強制し、彼を苦しめ、そして壊してしまった。それが本当に悲しくて、申し訳なくて仕方がない。

気付かないうちに、人は人を傷つけ、人は人に傷つけられているのでしょう。傷が膿んで手遅れになる前に、大切な人を失う前に、できればその傷に気付きたい。一緒に傷つかない方法を探りたい。そう強く思った出来事でした。


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