ペルソナ3リロード クリア感想〜ネタバレあり〜
初出が17年前のゲームなのでネタバレも何もないかな〜と思ったけど念のため。副題を「なぜ主人公は死ななければならなかったのか」にしようとしてやめました。次は百英雄伝のクリア感想書くぞ!と思ってたんですが、進行不能バグに出くわしてイジケテる最中にパッチが出るまでペルソナ3リロードやるか〜と。ゲーパスにあったので…前から気になってたし。
「なぜ主人公は死ななければならなかったのか」の個人的な回答は「それが天寿だったから」かな〜。多分ですね、これゲーム自体が主人公の死の間際の回想だったんじゃないかと。走馬灯ってやつ。どこにもそういう匂わせもなかったので個人的な印象でしかないんですけど。
死の間際に一年にも満たない記憶を思い出し、ああ良かった何も無くしてない。みんなとの思い出は確かにここにある。ちゃんと「意味」はここにあった、と安心して眠るわけですね…遠くから聞こえる仲間の足音や声を聞きながら。
主人公の生きる(生きた)「意味」は仲間や友人、そしてその絆を守ることだった。それを自らの死によって完遂させた。自分の生き様を見せて、プレイヤーにいかに生きるべきか、死ぬべきか考えさせると言うニクイ演出。「俺はこう生きた、じゃあ君はどうする?」と画面越しにプレイヤーに問いかけてくるわけですよね。実際問いかけているのは制作者の方々かもしれませんがね。
この記事を書こうと思ったきっかけはそれですね。制作者側から問題を提起されているような気がして、100時間近く楽しませてもらったプレイヤーとしてはきちんと誠実に回答しなければと使命感に駆られたわけです。本来なら日記帳に色々書き殴って終わってたと思います。
私の答えは「意味」を探す過程にこそ「意味」がある、と思ってます。突き詰めてしまえば生命が生まれた意味ってないんと思うんですよ。生きる行為自体になんらかの「意味」を見出すこと自体が人間らしさだ、と思っています。まあ、「答え」なんてプレイヤーの数だけあるものだし、「ない」というのもひとつの「答え」です。その「答え」も時間の経過によって変わっていく物だと思いますしね。過程を楽しむのだ。それが人生という旅の醍醐味ですよ。
っていうかペルソナシリーズはペルソナ4しかやってなくて、ペルソナ4のノリで学園生活楽しみだな〜と思ったら仲間は死ぬわ仲間内はギスギスしてるわ仲間の肉親は大体死んでるわ(あるいは作中で死ぬ)カルトの教祖みたいなやつが出てくるわで、始終話が重いのなんの。なんかしんどかったわ。主人公最後死んじゃうし。個人的にEDの「君の記憶」よりもOPの「Full Moon Full Life」の曲の方が泣けた。一度クリアしてあらためてOPの曲を訳付きで聞くとなんか、こう涙がドバッと。どっちも良い曲ですけどね!