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私を見つけてくれてありがとう
大好きな人に会う機会があった。
毎回会うたびにドキドキする。
でも
待っているこの時間も、慣れてきたのか、緊張はするけど楽しみな時間。今回は、話す内容をあえて、まとめなかった。なぜか、そんな気がしたからだ。
私の順番がきた。
「あ、きてくれたんや」と、優しい笑顔で応えてくれる彼女。
ほんと、いつもかわいい。
私は、彼女が掲載されていた雑誌を見せた。今回の雑誌には、彼女のアイドルになるまでの道のりが、インタビュー形式で書いてあった。とても好感の持てる内容だった。
「あの💦掲載されてた雑誌、読んだよ。すごくよかった」と、話しかけた。
彼女は、自分の耳元の髪の毛触りながら、目線を合わさず、少し不安げにこう話してくれた
「どう…思った?」
内心「え!?」と、思った。まさか質問されると思っていなかったからだ。
でも、真剣な質問だ、彼女の期待に応えたいと思った。
「えーと」2秒考える。
思ったことを素直に答えた。
「アイドルに、なってくれて…ありがとう…って思ったよ」
はっ!とした顔をして、彼女は両手を合わせてお辞儀しながら「ありがとうございます」と、言ってくれ
そして顔を上げて笑顔でこう言ってくれた。
「私を見つけてくれてありがとう」
心臓を撃ち抜かれるような、衝撃があった。
なんて素敵な言葉なんだろう、一言に彼女の想いがいっぱい詰まった素敵な言葉だった。
感動した。幸せな気持ちでいっぱいになった。
泣きたくなったが、この場では泣かなかった。
私は「うん、これからも応援するね」と、答え、彼女は笑顔で「はい!お願いします。」と、答えてくれ終了した。
終わったあと、私は泣き崩れた。声を出して泣いた。
心のこもった言葉が、嬉しかった。