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今できる1%の言葉
今日は大好きな人に会えるチャンスがきた。
前回は体調不良で会えなかったから、どうしても会いたかった。
会える時間が限られてるので、話したいことを、まとめることにした。
短い時間で伝えたいことをまとめるのは、難しい。
前回その人が体調を崩した時に、99%何もしてあげられないことは、わかっていたけど、まだ残り1%やれることがある。その1%で、あの人を支えると決めた。
残り1%。このもらったチャンス30秒に全てをかける。
どうすれば?
重たい展開にしたくない。
でも、嬉し泣きさせてもまずい。この後もあの人は、色んな人に会う。他の人に泣き顔を見せたら、他の人が心配する。
できるだけ、軽いタッチで、それでいて伝えたいことを、短い文章で。
飾った言葉ではなく、わかりやすく、ストレートで、言霊が乗ってるような言葉でないと届かない気がした。
クロッキー帳に何度も何度も描き直した。
散々書いたあげく、ようやく一言ができた。
物足りないけど、これが、私の出せる表現力の限界です。
とほほ。
語彙力が欲しい。
あとは、自分の言霊を信じて決戦に挑んだ。
ドキドキ
ドキドキ
そわそわわゎわーどーしよ!やっぱ無理!自信ない!!
うれしくても、不安でも、出番は、私の心の準備とは裏腹に、やってくる。
人生なんてこんなもんだ。
出番がきた
3、2、1
あなたの番です。
しーんとした画面の向こうに、いつもと変わらず、優しい笑顔のあなたがいた。よかった、いつもと変わらないおだやかな笑顔。
あれかな、みんなに優しくされたのかな?されてたのならいいな。
名前を呼んでくれた。
「はい!こんにちは!」と、答えた。すると、あの人はすっとそのまま待ってくれた。
私がなにか話す、伝えたいことがあると思ったみたい。
そして用意した言葉を書いたクロッキー帳を出して、ドキドキのまま話した。
あなたのことが
大切な人になって
2年になります。
これからも
あなたが、笑顔でいられるよう、応援します!
と、伝えた。
ごめんなさい、私の語彙力では、これが精一杯です。
でも、私の色々な思いを表す今できる1%の言葉はこれしか出てこなかった。
私にできることは、あの人の笑顔を壊さないこと。
最後に「大好き!」と、伝えた。
「ありがとうございます!」と、笑顔で返してもらった。
時間になり、画面を閉じた。
なぜか、ボロボロと涙がでた。
インキャな私にも、たまにはこんなに、必死なコミュニケーションがある。
よかった。笑顔でいてもらえた。