邪魔なら消してしまいましょうか【後編③】
【↑前編↑】 【後編①】【後編②】
温めたミルクティーをトレーに乗せて部屋に戻ると、亜美は繋がらないはずのスマホをスクロールしていた。
「どうぞ」と言って熱すぎないカップを亜美に手渡し、樹のことは問題ないと説明した。
「最近、どう? お義兄さんの会社とか」
私は残り少ないポッキーを一本つまみ、椅子に腰かけて聞いた。
「うん。順調よ」
スマホから目を離さずに亜美が答える。
「そうだ。この前のプレスリリース見たよ。声優陣も豪勢だし。あのオンラインゲーム、早くやりたいってみんな