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story (小説)

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2023年7月の記事一覧

聞いて、話し合って、書く時間。《#シロクマ文芸部》

【書く時間】を表す赤いランプが電光掲示板にともった。 さっきまでざわついていた教室が急に…

豆島  圭
1年前
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【ピリカ文庫】「平等」な教育

「山形先生、長野くんは夏休みの部活来てますか?」 「長野? 来てないし、絶対来ないよ」 …

豆島  圭
1年前
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食べる夜会《#シロクマ文芸部》

食べる夜会に誘われた。ずっと憧れていた先輩に。 ドレスコードはセミフォーマル。カクテルド…

豆島  圭
1年前
39

消えた鍵(解決編?)《#シロクマ文芸部》

消えた鍵の謎は解けたのだろうか。 私は半信半疑で指定された時間に美術館に入った。 すでに…

豆島  圭
1年前
39

跳ねろ 犬捜査線(第4話🈡)

← 第3話 にもどる オレ一代に狸一匹「ワン、ワン、ワン(オレもオレもオレも)」 オレと…

豆島  圭
1年前
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跳ねろ 犬捜査線(第3話)

← 第2話 にもどる モモ之心あらためて嗅ぐまでもないわ。 前回と同じにおい。 三上さんが…

豆島  圭
1年前
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跳ねろ 犬捜査線(第2話)

 ← 第1話 にもどる オレ虚に吠えずがっかりだ。 今日は愛しい彼女の顔もニオイも拝めなかった。 モモの家のフェンスに顔をぴっとりくっつけて中を覗いたが、留守なのか、暫く待っても誰も庭には出てこなかった。 ガックリしっぽを垂らしながら歩いていると、いつもの通りの歩道橋の上から誰かに見られている気がして顔をあげた。 この古くさい歩道橋は、ランドセルを背負った小さな子しかめったに登らない。なんとなく見つめながら4つの足を前に進めていると、その歩道橋のうえの人間は欄干に両手をか

跳ねろ 犬捜査線(第1話)

オレも歩けば恋に堕ちる犬には「赤色」が識別できないって誰が言った? 彼女のツンと澄ました…

豆島  圭
1年前
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私の日本銀行券《#シロクマ文芸部》

私の日直当番の日にその事件は起きた。 「私の日本銀行券が1枚足りません!」 犬田さんが体…

豆島  圭
1年前
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街クジラ《#シロクマ文芸部》

「街クジラ、沢ガエル、あとは何だったかしら……」 お祖母ちゃんが番茶をすすりながら懐かし…

豆島  圭
1年前
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