おむの戯言 モチベーション8

モチベーション投稿についての第8弾の投稿になります。「おむ」です

今回は「場」についてアウトプットしていきます。こちらも鹿毛雅治著 モチベーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム(中公新書)を参考にしています。

場モデルとは

皆さんが日々過ごす中で自分の意思だけでなく感情や突発的な事態によって行動が変化するようなことはありますか?

これについて簡単に思いつく例を挙げるとすると旅行がその一つかと思います。

例えば、予定では11時に○○にいって観光(自分の意思)、だったけどお腹が減ったから急遽昼食をとることにした(突発的な事態)。いろいろ探索し終わって夜にイルミネーションを見に行ったら妻が楽しそうにしていてとてもうれしくなった(感情)。

といったような感じでしょうか。

このように当人の知覚(感情等)や認知の作用に基づく主観的な環境のことを「場」と言います。

つまり「場」は感情や欲望、人の表情など様々な要因を踏まえたうえでどの行動をするのかというのを決めるものだということです。

先の例でいうなら、イルミネーションや目的地の○○だけでなく、おなかが減ったという事象や妻が喜んでいる表情をしているというところまでを踏まえて、行動やモチベーションが創出されるということを意味しています。

お父さんの方々なら理解できるかもしれませんが、子供がおもちゃを欲しがっているときに買ってあげて喜ぶ顔が見たいけど、帰った後の妻の怒った顔が想像できるし、何より予算オーバーだ、、、という状況が特に「場」を表しており、様々な要素を踏まえて、購入しないというような行動に移すでしょう。「場」とはそういうものなのです。

場と行動の関係

場が変化すると行動にも直接影響があると考えられています。先ほどのお父さんの事例のでは、

・子供がおもちゃを欲しがる                       ・買うと喜ぶ顔が見れる                          ・見たい
・妻が怒っている顔が想像できる
・予算オーバー

などのような要因が次々とある中、結果的に購入しないといった行動をとっているように、行動は「場」の変化によって決まってしまうといっても過言ではありません。

もちろん中には妻の圧力には屈しないという強靭なメンタルパパがいたとすれば、「場」の変化が小さくなり行動が「購入する」になるかもしれません。

したがって妻の顔が思い浮かんだからって人それぞれ影響する強さが異なり、例えそれを思い出させたところで一つの行動が確実に起こるというわけでもありません。つまり行動を起こす要因は人それぞれということになります。

またその要因によって起こる行動が一つとも限らないそうです。ここから考えるに一番はその人の「場」を形成する要因はどういったことなのかを正確に判断することだと言えます。

強靭メンタルパパに妻の顔を想像しろと言っても、行動になんの影響がないのは明白です。だんだんと人の行動を変えるためにするべきことが見えてきたような感じがしますね

モチベーションと「場」

いくつか前の投稿で定義していたようにモチベーションとは、特定の行為が始発し、持続し、方向づけられ、終始するプロセスであり活動的だけでなく、心身一体化の活動のことでもあると言えます。

ここから、場モデルによって変化する行動、その一連の流れをモチベーションと考えることができるのではないでしょうか。

人の心の変化で場が変化し、行動も変わっていく。反対に場が変わることによって人の心も変化し、それによって結果的に行動がさらに変化する。このようにモチベーションを考えるうえでは、人と環境というのは相互依存的であるという風に考えることができるんですね。

職場でやる気がない部下に不満をためる前に自分が作る環境が悪いのかもしれないと考えることがその部下を変える方法のひとつであるのかもしれません。

まとめ

場モデルの理解によってモチベーションの範囲が一層深いものになった気がします。

環境と人は相互依存的関係であるということから、モチベーションの高い人は高い環境に飛び込むし、もちろんそこに飛び込むというその姿勢がその環境より良いものにしているのかもしれないと考えることができますね。

モチベーションを形成するうえで行動が先か考えるのが先かみたいなところはかなり難しいところですが、もしモチベーションが無いのであればどこにでも突っ込んでいって

その中でモチベーションになるものを見つける!”

という気持ちをモチベーションに頑張ることで何か見つかるかもしれませんね。あくまでモチベーションとは環境と人の相互依存的関係なので笑

それではまた次回、しーゆーれいたー


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